世代で評価分かれるパスタ-トルコから


地球だより

 わが家で餅を好むのは、家内と私ぐらいで子供たちはそれほどでもない。
 古い世代は昔、おやつ代わりに食べていた餅だから、胃袋だけでなく心も満足するものだが、新世代の人々は洋菓子も和菓子もいろいろあるうちの一つにすぎない。

 その点、トルコでは餅こそ見掛けないが、パスタなどモチモチ感があって私などは共感を覚える。

 一方で子供たちはというと、トルコのパスタは食べてはいけない一つになっている。理由はトルコでは、どこでもパスタを茹(ゆ)で過ぎているというのだ。

 基本的にトルコではパスタを十分、茹で上げる。そもそもトルコには小麦粉原料のパスタ料理があり、モチモチとした食感を楽しむため、イタリアンのアルデンテのように硬めにして食べる食風土がなく、十分に火を通して食べる。

 逆に硬めにしてしまうと、トルコ人としては「茹で上がっていない」と感じ、手抜き料理との悪評価さえ下されかねないのだ。

 だからイタリア料理としてのスパゲティをトルコで食べても満足できないことが多いが、トルコ伝統料理のパスタをいただくことができると割り切ってしまえば、それはそれでおいしくもあり、トルコの味覚と出合うことも可能だ。

 なお、トルコで子供からも文句が出ないのはピザだ。

 トルコにはピザに似た舟形のピデがある。ピザ同様、小麦粉の生地の上に、トマトやひき肉、シシトウなどを乗せ、トルコチーズを乗せたりして焼き上げる。だから形こそ違っても、味に違いはない。

(T)

(サムネイル画像:HeungSoonによるPixabayからの画像)