レジ袋有料化初日、コンビニや小売店での風景


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 7月1日、全国のスーパーや小売店でレジ袋が一斉に有料化された。制度が導入された初日、その様子を確かめるべく、那覇市のコンビニや個人経営の小売店で買い物をしてみた。

 コンビニの様子を見ると、小さな商品はそのまま手で持つ客が多い。レジではレジ袋が必要か尋ねるため、通常より会計に要する時間が長くなった印象だ。外国人観光客が戻ってきたら、レジ待ち時間が今よりもかかるのではないか心配だ。

 個人経営の店のレジ袋は1円から10円までさまざまだった。あるドラッグストアでは、2円から13円までレジ袋が実に7種類もあった。選ぶのに時間がかかる客が出てきそうだ。

 国際通りの土産店では、「小分けのための袋をこれまでは無料でサービスしていたが、1枚3円で必要な分だけ売っている」と話し、「そういう意味では以前よりコストが抑えられる」と歓迎した。

 弁当屋では、何も言わずにビニール袋に品物を入れてくれた。袋代について尋ねると、「レジ袋を含んだ値段だ」と回答した。「マイバッグを持っているか、その都度尋ねるのが面倒だし、文句を言ってくる客もいると思い、レジ袋込みということにしている」と話した。小銭の受け取り、お釣りを用意するために手間も時間もかかることから、「袋代が店の負担となってもこのほうがいい」と言う。

 弁当は油汚れが付きやすいため、ビニール袋に入れてほしいと考える人は多い。筆者もそうだ。手持ちにしたくないし、エコバッグに入れたくない。そういう意味でも弁当屋の柔軟な対応はありがたかった。

 もともと、両手に何も持ちたくない筆者は、たすき掛けの小さめのバッグを常に携帯するようになった。この中にエコバッグとビニール袋を常備している。

(T)