コラム
薫風の候5月から向暑の候6月に変わった。…
薫風の候5月から向暑の候6月に変わった。昨年の今頃は暑い日が続き、熱中症への警告が盛んに出て閉口したが、梅雨のじめじめ感は意外になかった。今年は新型コロナウイルス対策もしっかりし、盛夏に向け活力を高めることが必要だ。 …
「万霊の天より圧す梅雨入りかな」(目迫秩父)…
「万霊の天より圧す梅雨入りかな」(目迫秩父)。あすから6月になる。6月というと、すぐに連想するのは「梅雨」で、じめじめと降り続く雨のイメージ。 しかし、うっとうしいと思うのは人間側の事情で、自然万物がすくすくと育つ大…
中国の全国人民代表大会(全人代)で、香港…
中国の全国人民代表大会(全人代)で、香港での言論や集会の自由を奪う「国家安全法」の導入方針が採択された。香港の高度な自治を認める「一国二制度」を崩壊させる暴挙だ。国際公約をいとも簡単に踏みにじった代償は小さくないだろう…
狭まる行動範囲
地球だより 世界最長と言われるロックダウン(都市封鎖)が続くフィリピンのマニラ首都圏。規制が緩和され開業する店舗が増えるなど少しは日常を取り戻したが、収束の兆しはまだ見えていない。労働者以外、依然として不要不急の外出は…
10年近く前、岩手県議の男性が病院内で番号で…
10年近く前、岩手県議の男性が病院内で番号で呼ばれたことに激しく抗議した後、自殺するという事件があった。男性は自身のブログに「ここは刑務所か」「会計をすっぽかして帰った」などと書いて批判を受けていた。番号へのこだわりが…
6・25参戦勇士への恩返し
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「韓国の子供たちが食べ物を求めて手を差し出してきました。ポケットにあったチョコレートが足らなくて多くの子供たちにあげられなかった。ひもじさに疲れた子供たちの眼差(まなざ)しが今も忘…
「ステイホーム」の楽しみ
地球だより 「ステイホーム」や「リモートオフィス」など、新型コロナウイルスの感染拡大と共に、これまでとは全く違った生活スタイルが生まれつつある。かくいう記者の家庭も、子供たちの学校が休校やオンライン授業に切り替わったこ…
「男体山に真向かいて歩きせつに思う老いて…
「男体山に真向かいて歩きせつに思う老いて輝く人になりたしと」。国文学者で作家、エッセイストの中里富美雄さんは、今年の5月で満100歳を迎えた。その記念としてまとめた歌集が『百壽讃歌』(渓声出版)だ。 引用した歌は、別…
野生動物市場の問題、次のウイルスも狙っている
先週の世界保健機関(WHO)年次総会。習近平・中国国家主席は、新型コロナ感染拡大責任問題で“中国WHOタッグチーム”を激しく非難する米国に対し、中国の感染対応を自賛した。国際調査・検証をOKし、世界の感染対策への巨額援…
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)う…
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という。今「彼」を新型コロナウイルスに置き換えると、彼の実相はなかなか明らかにならず、知り尽くしたとは言えない。 山中伸弥・京大iPS細胞研究所所長は、月刊誌「文藝春秋」6…
封鎖緩和でも若者に悲観論
地球だより フランスは8週間にわたる外出禁止措置が今月11日から段階的に解除され、使い捨てマスクの路上ポイ捨てや、偽アルコール消毒液の販売などさまざまな問題が浮上。SNSにはリヨン市内の路上にマスクやビニール手袋が捨て…
非現実的な秋入学よりも教育の質の保証が先決
先週、文科省が小学校の9月入学に関する移行案を提示した。いずれも課題が多過ぎて非現実的な印象を受けた。 大学の秋入学については、東大の濱田純一総長が2011年7月に秋入学を提案し、政府内でも議論した経緯がある。その頃…
5月への讃辞(さんじ)から。清少納言は…
5月への讃辞(さんじ)から。清少納言は<節(せち)は、五月にしく月はなし。菖蒲(さうぶ)、蓬(よもぎ)などのかほりあひたる……>(枕草子36段)と五節句の最良月に挙げた。 歌人、与謝野晶子はその詩「五月礼讃」で<五月…
「民の竈」は賑わっているか?
求められる二兎を追う責務 永遠のマドンナ原節子や、枯れた芸で観客を魅了した笠智衆らを重用し、独自な映画世界を創り上げた小津安二郎を知らない人はいまい。日本が世界に誇る映画監督である。その小津安二郎に「大学は出たけれど」…
黒川弘務東京高検検事長が、緊急事態宣言…
黒川弘務東京高検検事長が、緊急事態宣言発令下の1日と13日に新聞記者らと賭けマージャンを行ったことを認めて辞任した。 検察は行政機関であり、政府が検察幹部の人事を決することは何の問題もない。ただ多くの企業や個人事業主…
新型コロナウイルスの感染終息を願って、…
新型コロナウイルスの感染終息を願って、全国各地の神社で、それまで途絶えていた神事などが復活している話を聞く。 例えば、山形県鶴岡市の羽黒山蜂子(はちこ)神社では、神職と山伏によって早期終息を祈願する神事が行われ、福島…
米軍、中露の極超音速兵器に対抗策
米国防総省の宇宙開発局(SDA)は、中国とロシアが配備しているような極超音速ミサイルを追跡可能な人工衛星群を設置する計画を発表した。5月11日に提案書の草案が公表されたことで明らかになったもので、新世代の極超音速ミサイ…
4月7日に新型コロナウイルスの緊急事態宣言…
4月7日に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されてから46日になる。この頃に萌え出した緑もだいぶ濃くなってきた。1カ月ほど前に見た緑地のタンポポも綿毛となり、紫陽花の黄緑色のつぼみも形を整え、色づく時を待っている。…
飲んべえも「コロナ禁酒」
地球だより タイでは、日ごとの新型コロナウイルス感染者数が一桁台に落ち着いてきて規制緩和され、ゴルフ場が再開し、レストランなどで飲食も可能となった。ただし、レストランや酒場での飲酒は不可とされ、持ち帰り分のみの販売が可…
柳田国男著『遠野物語』(30話)に「3尺の…
柳田国男著『遠野物語』(30話)に「3尺の草履」の話が載っている。ある日早池峰(はやちね)山に登った村の男が、大いびきをかいて寝ている大男を発見した。男の近くには大きな草履が脱ぎ捨ててあって、大きさは3尺ほどもあった。…
女性国会副議長
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 わが国の最初の女性国会議員は初代商工部長官(部は省、長官は大臣に相当)を務めた任永信元議員だ。1948年に発足した制憲国会(憲法制定国会のこと)議員の中に女性はいなかった。任氏は長…
マスクは正しく着けよう
地球だより イスラエルは4月29日、72回目の独立記念日を祝った。外出や公園でのバーベキューが禁止されたが、多くのイスラエル人は住宅のベランダで恒例のバーベキューを楽しみ、高層住宅は香ばしい煙に包まれた。 現在、新型…
山開きのシーズンがやって来た。例年だと…
山開きのシーズンがやって来た。例年だと群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園でも各登山口で山開き行事が行われ、残雪の状態やミズバショウの開花について話題になる。 だが、今年は違っている。新型コロナウイルス…