マスクは正しく着けよう


地球だより

 イスラエルは4月29日、72回目の独立記念日を祝った。外出や公園でのバーベキューが禁止されたが、多くのイスラエル人は住宅のベランダで恒例のバーベキューを楽しみ、高層住宅は香ばしい煙に包まれた。

 現在、新型コロナウイルスの新たな感染者数は1日20人以下と減ってきており、感染者の多い超正統派ユダヤ教徒地区を除き、都市封鎖や規制も緩和された。商店街、市場、ショッピングモールもシャッターを開けた。ただし、ソーシャルディスタンスの2㍍やマスク着用は義務付けられている。小中高校は全面再開され、わが家の高校生の娘もマスクをして通学を再開した。

 公共交通機関も元に戻りつつあるが、金、土曜日の運休は続けられている。中央バスステーションの乗り場では、バスを待つ多くの客が長蛇の列をなしている。50人乗り長距離バスが、乗車人数を20人に制限しているためだ。乗車まで1、2時間待つこともある。

 国内でコロナが騒がれ始めた頃は、市内バスや路面電車に東洋人が乗ると、周りの乗客は避けるように離れ、コロナ呼ばわりもされたが、今はそのようなこともなくなった。

 エルサレム中心街のあちこちでは、警察官がマスク着用義務違反者を取り締まるため巡回している。マスクを着けてない人だけでなく、顎にずらしたり、鼻を出している人を捕まえては、容赦なく反則切符を切る。反則金は200シェケル(約6000円)だ。

(M)