コラム
那覇市の儒教施設「久米至聖廟」、再び訴訟に
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 那覇市の松山公園に儒教施設「久米至聖廟」(孔子廟)がある。那覇クルーズ船ターミナルから市街地に向けて歩くと間もなく見える。2013年に、波上宮の隣から現在の場所に移って再建された際…
西欧をたびたび襲ったペストなど、疫病の…
西欧をたびたび襲ったペストなど、疫病の大流行はその後の社会を大きく変えてきた。日本では天平時代の735年から737年にかけての天然痘の大流行がそうである。 九州北部で発生した疫病は平城京にも持ち込まれ、全国に広がり、…
スルーできない父母の日
地球だより 先日、韓国の友人から「日本のオボイナル(父母の日)はいつか」と聞かれた。「確か母の日が5月第2日曜日で、父の日は6月のええっと…何週目だったか…」と答えると、はっきり覚えていないことを不思議がっていた。韓国…
コロナ収束後も家庭で引き継ぎたいもの
外出自粛で家にいる時間が長くなり、妻や子供との関わり方もこれまでとは変わっている。そのせいもあるが、筆者の目下の関心事はコロナ後に日本と世界の家族がどうなっていくのかということである。コロナ後の世界の覇権や経済問題がど…
池波正太郎の時代小説には、季節の自然を…
池波正太郎の時代小説には、季節の自然をさりげなく描写する場面があり、それでいてピタリとはまっている。初夏の午後をつづった一節が『編笠十兵衛』(下・新潮文庫)にある。 「杉、松、椎(しい)、樟(くすのき)などの常盤木(…
夏の全国高校野球選手権大会(甲子園球場)…
夏の全国高校野球選手権大会(甲子園球場)が新型コロナウイルス流行の影響により中止の方向で検討に入った。指導者や選手は残念至極だろうが、中止はやむを得ないところだ。 夏の大会では、3700余校が戦う地方大会も開催されて…
5月は新緑の匂いを運ぶ風の季節。「風薫る」…
5月は新緑の匂いを運ぶ風の季節。「風薫る」という俳句の季語がある。都会に住んでいると、若葉の匂いに接することが難しい。それでも、公園や街路樹の新緑に、かすかな匂いを感じたりする。 そんな時、森や林が点在した地方都市に…
中国、特定の民族狙う生物兵器研究か
中国政府による新型コロナウイルス隠蔽(いんぺい)疑惑を受け、中国の生物兵器開発に新たな疑念が生じている。複数の米当局者が、特定の民族、集団を攻撃できる生物兵器の研究を行っている可能性を指摘した。 トランプ政権高官はワ…
18日から開かれる世界保健機関(WHO)…
18日から開かれる世界保健機関(WHO)年次総会をめぐり、米中が火花を散らしている。オブザーバー参加を求める台湾を支持する米国とそれを拒否する中国。この問題を見ても、中国がWHOを人類の命と健康を守るための機関としてよ…
新型コロナの中の学帽戴冠式
地球だより フィンランドでは毎年、メーデーの前日の夕方、高校を卒業した学生たちが集まり、連帯感を高めるメーデーに向けての学帽戴冠式が行われる。学帽のデザインは天井が白、ツバ、校章の回り、あご紐は黒で、メーデーの日は、こ…
新型コロナウイルスに関わる経済的支援の…
新型コロナウイルスに関わる経済的支援のための書類が難解で複雑で、中には10枚に及ぶ枚数が必要との話もある。「書類の煩雑さ」は昔も今も変わらない。 『韓非子』(作者韓非子は紀元前234年ごろ没)には、会計報告の書類をめ…
やさしい先払い運動
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 幼い頃に母と一緒に行っていた町の小さな店は不思議なところだった。豆腐、タマゴなどのおかずと駄菓子を取ってもお金は出さない。「チブチェク」と書いた出納帳に、主人がいてもいなくてもその…
スピード違反でストレス発散?
地球だより 3月以降、多くの州で外出制限が実施されたことで、道路を走る車は大幅に少なくなった。しかし、交通事故はそこまで減ってはいない。 米メディアによると、全米の交通量は感染拡大前と比べ41%減少。特に大都市のロサ…
16世紀にローマに派遣された天正遣欧少年使節…
16世紀にローマに派遣された天正遣欧少年使節は、日本で最初に洋楽を学んだ少年たちだった。彼らを主題に『クアトロ・ラガッツィ』(集英社)を書いた美術史家の故若桑みどりさんは、音楽のことで疑問を抱いた。 当時の洋楽は、キ…
観光客の激減で行き場のない土産品を救済!?
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 新型コロナウイルス感染拡大のため、沖縄県で最も大きな影響を受けた業種の一つは、観光関連業だ。中でも、土産品店への打撃は甚大だ。4月7日、東京など7都府県に緊急事態宣言が発出されると…
プロ野球ロッテのドラフト1位ルーキー…
プロ野球ロッテのドラフト1位ルーキー佐々木朗希投手。10日の母の日に球団のユーチューブ公式チャンネルで動画を公開し、「今こうやってプロで野球ができているのは母のおかげ」と感謝を口にした。東日本大震災で父親(当時37)を…
新型コロナで「現金」離れが加速
地球だより アルプスの小国スイスの国民は現金を愛する。「現金だけが本物だ」という信念が社会の隅々にまで定着している国柄だ。その国民に対し、新型コロナウイルスは現金離れを強いてきているという。スイス公共放送協会のウェブサ…
中国含む新たな枠組み必要、新START交渉で米特使
米露間の新戦略兵器削減条約(新START)は2021年2月に有効期限を迎える。ロシア政府は現状のまま延長することを求めているが、米政府は中国が参加しなければ更新を受け入れない意向だ。4月にトランプ米大統領が武器管理問題…
今にぴったりの歌「ハイ! 石けんで手を洗おう」
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が5月末まで延長された。 既に緊急事態宣言の下の生活は1カ月以上に及ぶが、実際には安倍首相の要請で各種イベントが中止となり、全国の小中高校が臨時休校となった3月初めか…
延長された緊急事態宣言下で行動自粛が続く…
延長された緊急事態宣言下で行動自粛が続くから、新型コロナウイルスに関連するニュースが大きく扱われるのは仕方ない。しかし、それによって見落として警戒を緩めてはならない記事も少なくない。 これもコロナ禍発生源の中国絡みが…
米国防総省は、ここ15年ほどの間に海軍機…
米国防総省は、ここ15年ほどの間に海軍機パイロットが撮影した不審な飛行物体の映像3本を公開した(本紙4月29日付)。この間メディアに流出し、未確認飛行物体(UFO)の可能性があると波紋を広げていた映像だ。 3本の映像…
駅に向かう道の途中に小さな花屋さんがある…
駅に向かう道の途中に小さな花屋さんがある。店主らしき人が時々、道路側に小さなイスを出して座っている。何事か考え込んでいるように見えるのは花を扱っているせいか。 いつも通り過ぎる店なので、季節ごとにガラス越しに見える花…
久しぶりに近所の緑道を歩いた。すれ違う…
久しぶりに近所の緑道を歩いた。すれ違う人は、ジョギングする人も含め、ほぼ皆マスクをしている。周りに人が少なくなったのを見計らって鼻の部分だけマスクを外すと、爽やかな薫風が鼻孔いっぱいに広がった。 「風薫る五月」という…