プロ野球ロッテのドラフト1位ルーキー…


 プロ野球ロッテのドラフト1位ルーキー佐々木朗希投手。10日の母の日に球団のユーチューブ公式チャンネルで動画を公開し、「今こうやってプロで野球ができているのは母のおかげ」と感謝を口にした。東日本大震災で父親(当時37)を亡くし、母親(46)に女手一つで育てられた。

 動画では、小学4年生の時、100円ショップでタオルハンカチを母親に買って喜んでもらえたという話も出てきた。母は強し、である。新型コロナウイルス禍の体験を、子供たちはどのような形で記憶していくのだろうか。

 外出自粛を要請する緊急事態宣言が全国に拡大されてから既に1カ月近い。当初から、日常のストレスが重なっての免疫力低下の危険性については、それなりに理解されてきたと思う。新型コロナで亡くなった有名人に関する報道でも、免疫力維持の重要性が明らかになっている。

 外出を控えるのは、他人との接触を減らし、かからない、うつさないためだが、ストレスをため込むことにもなりかねない。子供たちは夜更かしやゲーム漬けなどが習慣化してしまう恐れもある。生活をどう正していくかが課題だ。

 政府が発表した「新しい生活様式」の日常生活の項では、まめに手洗い・手指消毒、せきエチケットの徹底、こまめに換気、身体的距離の確保などが示されている。

 ストレスを抱えない方法も記してほしかったが、それぞれの家庭の事情もある。各家庭で考えなさい、ということであろう。