オピニオン
嫌われるバイデン氏と民主党
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 政権支持率が急速に低下 半数近くが仕事ぶり評価せず 昨年の米大統領選挙からちょうど1年が経(た)った11月上旬、全国紙USAトゥデイとボストン市にあるサフ…
【社説】藤井最年少四冠 新時代開いた圧倒的な強さ
第34期竜王戦7番勝負を4連勝で制し、王位、叡王、棋聖と合わせて最年少四冠となった藤井聡太四冠。これまでも数々の最年少記録を達成してきた19歳の天才棋士が、新たな金字塔を打ち立てた。 羽生九段の記録を更新 将棋界で…
【社説】共産党閣議決定 「敵の出方」への警戒は必要
政府は「現在においても、日本共産党のいわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」との答弁書を閣議決定した。 衆院選挙で共産党による1950年代の暴力革命路線が野党共闘における一つの問題…
不発に終わった「野党共闘」
東洋学園大学教授 櫻田 淳 誠実、公正、謙譲の美徳欠く 「観念主義」思考を嫌った国民 今次総選挙に際して、筆者が注目していたのは、「立憲民主党と共産党を軸にした『野党共闘』は、どのような成果を生むのか」ということであり…
【社説】経済対策機 を逃さず再生に取り組め
政府は新型コロナウイルス禍の長期化などに対応する新たな経済対策を決定した。財政支出は過去最大の55・7兆円、民間支出などを含む事業規模は78・9兆円である。 中身に疑義あるものもあるが、岸田文雄政権の経済再生への決意…
学術と産業に力注ぎ人口増 広島県東広島市長 高垣 広徳氏
地方創生・少子化対策 首長は挑む 広島県東広島市長 高垣 広徳氏 留学生に門戸広げる広島大学 広島県東広島市は学術と産業に力を入れて、この5年間で4000人弱、約2%の人口増を果たす活気ある市となっている。市政をリード…
【社説】大谷選手MVP 次世代に勇気与えた挑戦
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。投打の「二刀流」による活躍で、大リーグの常識を打ち破り、一つの頂点を極めた。その挑戦する姿勢は、日米の野球ファン、とりわけ次に続く…
ユダヤ人に寛容だったイスラム世界
獨協大学教授 佐藤 唯行 オスマン帝国が難民厚遇 有能かつ脅威とならない存在 欧米先進国のキリスト教徒の間でユダヤ人への敵意が薄れた今日、反ユダヤ主義の主戦場は中東・北アフリカのイスラム世界へ移ってしまった。ところが中…
【社説】立民代表選 枝野路線の反省なき争い
衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任を選ぶ代表選がスタートした。立候補した逢坂誠二、泉健太、小川淳也、西村智奈美の4氏は共同記者会見で党勢回復や野党共闘の在り方などについて見解を表明した。 …
代表選スタート 「立憲」のまま政権取れるか
《 記 者 の 視 点 》 衆院選敗北の責任を取って辞任した枝野幸男前代表の後継を決める立憲民主党の代表選が19日、告示された。逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4…
【社説】米議会報告 中国の覇権拡大を抑えよ
台湾侵攻能力高まる 報告書は、中国が2020年を「台湾侵攻に必要な能力を開発するための重要な節目」と捉えていたと指摘。中国軍は20年近くにわたって近代化を進め、台湾侵攻初期段階で2万5000人の部隊を台湾に上陸させる能…
【社説】高齢運転者 事故防止策の強化が急務
また、高齢運転者による重大事故が発生した。大阪府大阪狭山市のスーパーで、89歳の男の運転する車が店舗に衝突し、3人が死傷する事故が起きた。 事故を防ぐための取り組みは進んでいるが、さらなる対策が急務だ。 運転ミスで…
EVは「理屈」抜きの世界の「流れ」
小説家 高嶋 哲夫氏に聞く 災害や感染症など日本の抱えるさまざまなリスクを小説化してきた高嶋哲夫氏が、新たに電気自動車(EV)をテーマとした小説「EVイブ」(角川春樹事務所)を著した。小説は世界のEVシフトに乗り遅れた…
世界的インフレ懸念と成長減速
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 金融緩和の転換図る各国 政策変えぬ日本、異常な円安に 世界の新型コロナウイルスの新規感染者が減少に転じ、感染力の強いデルタ株の猛威が峠を越した夏の終わり頃には、コロナ禍で…
【社説】米中首脳会談 台湾の現状維持し対中抑止を
米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席による米中首脳会談がオンライン形式で行われ、米中対立が偶発的衝突に至る危機を回避するため対話を継続する方向だ。しかし習氏は台湾統一実現を主張しており、対話が緊張緩和を演出するだ…
【社説】GDPマイナス 焦らず経済再生の基盤整えよ
2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・8%減、年率では3・0%減と2四半期ぶりのマイナス成長で、個人消費や輸出など総崩れとなった。 新型コロナウイルスの「第5波」による緊急事態宣言の発令…
「新たな全体主義」から子供を守れ
麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 国連利用する左派NGO 人権振りかざし過激な性教育 9月に発足した「こども政策の推進に係る有識者会議」の座長や構成員は概(おおむ)ね重厚な人事といえるが、配布資料には懸念される内容も…
【社説】拉致問題 全被害者の帰国実現を急げ
13歳の中学生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから44年が過ぎた。 めぐみさんをはじめとする拉致被害者の家族は高齢化が進み、被害者との再会を果たせずに世を去る人も増えている。政府は一日も早く、全ての被害者の帰…
自然現象としてのコロナ流行の波
ロシア研究家 乾 一宇 下降期に宣言発令の茶番 空気感染対策と免疫力強化を ロシアの新型コロナウイルスの状況を追っていて、世界的状況や主要国との比較に及ぶことがある。 その結果の一つが、新型コロナウイルス新規陽性者数…
【社説】コロナ総合対策 医療の備えあれば心強い
政府は新型コロナウイルスの「第6波」に備えた総合対策の「全体像」を決定した。入院受け入れ体制を今夏の「第5波」ピーク時の約3割増しとすることなどを柱としている。医療の備えがあれば心強い。その下で感染対策と経済社会活動の…
「ジェンダー平等」の公約、生活実感とズレ
自民党の“実質勝利”となった先の衆院選は、大物議員の落選が相次いだことで注目を集めた。その一人に、立憲民主党副代表の辻元清美氏(大阪10区)がいる。 投票結果が出た今月1日、辻元氏はSNS上の動画で「本当にごめんなさ…
【社説】中国の歴史決議 習近平長期政権の幕開け
習近平長期政権の幕開けとも言える歴史決議だった。中国共産党の重要会議である6中総会(第19期中央委員会第6回総会)は、党創建100年を総括する歴史決議を採択し閉幕した。 歴史決議は1945年に毛沢東、81年に鄧小平の…
アブドル・バハ没後100年のバハイ教
日本人に東西世界の融合期待 バハイ教徒 平野祐一・キャシー夫妻に聞く 19世紀のイラン(当時のペルシャ)でバハオラによって創設されたバハイ教は、独自の聖典と暦を持つ世界宗教の一つで、イスラム教からは異端として長年、迫害…