オピニオン
占領改革を担ったユダヤ系
獨協大学教授 佐藤 唯行 戦後日本民主化に影響 “見果てぬ夢”GHQで実現 連合軍の日本占領により数千人ものユダヤ系が占領軍将兵、GHQ(連合国軍最高司令部)文官として来日した。 日本史上未曽有のユダヤ・ラッシュの始…
エボラ出血熱の封じ込めに向け支援強化を
西アフリカで感染拡大が続くエボラ出血熱による死者は1000人を超え、終息の見通しは立っていない。国際社会は封じ込めに向けた支援を強化してほしい。 懸念される流行の長期化 エボラ熱は1976年に初めて感染者が見つかった…
GDP大幅減、来秋の消費再増税は慎重に
2014年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)が、物価変動の影響を除いた実質で前期比1・7%減、年率換算では6・8%減と、大幅なマイナス成長になった。 安倍晋三首相は今後の経済状況をみて、来年10月予定の消…
「八月革命説」の欺瞞性 占領憲法は憲法として無効
自己保身した敗戦利得者 昭和二十年八月に革命が起こつたとする宮沢俊義の学説がある。我が国は、同年八月十四日にポツダム宣言を受諾し、翌十五日に先帝陛下の終戦詔書が玉音放送により発布されたので、革命が起こつたとするのは、そ…
終戦の日、平和の尊さを思えばこそ
きょうは終戦の日。先の大戦で祖国に殉じ、あるいは戦火の犠牲となった300万同胞の御霊に深い鎮魂の祈りを捧げ、「戦争」と「平和」について改めて考える日としたい。 昭和天皇のリアリズム 終戦から69年の歳月が流れ、来年…
再・補欠選、与党圧勝の背景
7月30日、“ミニ総選挙”と言われた国会議員の再・補欠選挙で第一野党・新政治民主連合(新民連)は全国15選挙区で4議席しか取れず、惨敗した。 6月4日実施の統一地方選挙では、17市道知事選で野党・新民連と与党・セヌリ…
ステータス・クオ崩す中東
評論家 大藏 雄之助 人為的国境に抗う勢力 条約相手にならぬテロ集団 現在わが国と外国との境界は全部海上にあるために国民の国境意識は極めて低い。しかし、世界の多くの国は地上で隣国と接していて何度も地図が塗り替えられてお…
普天間移設に弾みつけたい沖縄県知事選
11月16日の沖縄県知事選に現職の仲井真弘多知事が3選を目指し立候補することを表明した。自民党本部も支援する方針だ。これに対して米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志那覇市長が出馬する予定で普天間移設問題…
特殊詐欺、新手口への注意喚起強めよ
身内を装って現金をだまし取る「おれおれ詐欺」など「特殊詐欺」の被害に歯止めがかからない。全国の警察が今年上半期(1~6月)に把握した被害総額が268億2950万円となり、昨年同期より56億円増えたことが明らかとなった。…
現・前日銀総裁の金融緩和
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 一挙投入した黒田総裁 「出口」リスク今から点検を 黒田東彦(はるひこ)総裁が日本銀行に着任して、異次元金融緩和を始めてから、やがて1年半が経とうとしている。前任の白川方明…
ASEAN会議、対中批判を打ち出せず残念
一連の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議がミャンマーの首都ネピドーで行われた。最大の注目点は、ASEANが南シナ海で海洋進出を強める中国を明確に批判する共同声明を打ち出せるかどうかだった。だが中国の分断工作も…
笑いとユーモアの教育論
名寄市立大学教授 加藤 隆 知識・教材を生かす力 子供の自己肯定感を高める 笑いやユーモア感覚を持つことの医学的な効果について、国内外での認知が広がっている。その先駆的人物である著名なジャーナリストのノーマン・カズンズ…
イラク空爆、地域の安定へ戦略的対応を
オバマ米大統領は、イラク、シリアの一部を支配下に置くイスラム過激組織「イスラム国」の勢力拡大を阻止するため空爆による軍事介入に乗り出した。キリスト教徒、ヤジディ教徒など少数派の「大量虐殺」を止め、イラク北部のクルド自治…
カンボジアでの競い合い、日本健闘も中国の援助急増
カンボジアの旧ポル・ポト政権の「虐殺革命」を裁く特別法廷が7日、同政権の生き残り指導者2人に、無期禁錮(最高刑)を言い渡した。1970年代に、150万人以上を死に追いやった暗黒革命の一部分についてだが、元中枢指導者への…
集団的自衛権と日本の安全保障 座談会(下)
同盟強化へ「自助」力高めよ 日米韓でアジアの安全を守れ 中 谷行使は政府の判断力に委ねよ 吉 原抑止・撃退できる体制整備を 黒 木 黒木 本来集団的自衛権とは自然権ですね。これをやるかやらないかは時の政府が政策判断とし…
朝日慰安婦報道、日本の信頼損ねた責任は重い
朝日新聞は8月5日と6日の両日付で「慰安婦問題を考える」の特集を組んだ。 そして、5日付の特集の中で「読者のみなさまへ」と題して一部の記事が虚偽であったことを認め、記事を取り消すと発表した。 強制連行証言を取り消し…
集団的自衛権と日本の安全保障 座談会(上)
安倍政権は、集団的自衛権の行使を限定的に容認する閣議決定を行い、日本の安全保障は新たな段階に入った。そのための法制化も急がれている。そこで、中谷元・元防衛庁長官(自民党衆議院議員)、吉原恒雄・元拓殖大学教授、世界日報論…
嫉妬は回避できるか 賢明な内閣改造を望む
歴史の裏側の原動力 国会閉会中とあってか、国内の政治ニュースは鳴りを潜めている。もちろん、集団的自衛権問題はまだ終わっていないし、原発問題が終息したわけでもない。TPP交渉も先行きが不透明のままだし、拉致問題も新たな展…
未熟・身勝手な親による児童虐待の悲劇
児童虐待が増え続けている。全国207カ所の児童相談所が2013年度に把握した児童虐待の件数(速報値)は、前年度比7064件(10・6%)増の7万3765件に上ることが厚生労働省の調査で分かった。 7万件を超すのは初め…
習主席の空軍重視と軍改革
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 汚職する陸軍は縮小か 海洋進出の次は防空識別圏 中国では、経済発展に伴って国防費の大幅増加に象徴される軍事力の強化が進められている。言うまでもなく人民解放軍は党の柱石として共産党政権を支え…
2014年版防衛白書、脅威増大に国際的連携が必要
集団的自衛権行使を一部容認した閣議決定後、初となる2014年版防衛白書が発表された。我が国周辺の軍事情勢分析、特に領土・領海をめぐる「純然たる平時でも有事でもない、いわゆるグレーゾーン事態」の増加を含め活動が活発化する…
原爆の日、核抑止力の重要性を考えたい
広島はきょう、長崎は9日に69回目の「原爆の日」を迎える。犠牲者に深く静かに鎮魂の祈りを捧(ささ)げるとともに、二度と同様な惨禍を招かないよう誓いを新たにしたい。 核なき世界は平和か 唯一の被爆国として、その記憶を…
生存・帰国者数を弄ぶ策謀
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 「再調査」不要な北朝鮮 既に成分調査で全人民掌握 5月末にスウェーデンのストックホルムで開かれた日本と北朝鮮の外務省局長級会談で、北朝鮮が日本人拉致被害者をはじめ拉致された可能性のある人、…