オピニオン
ガザ停戦、終わりのない不毛な戦い
イスラエルとイスラム過激組織ハマスとの間の無期限停戦が発効して1週間、今のところパレスチナ自治区ガザ地区の平静は保たれている。だが、対立の構図に変わりはなく、このままでは、今後も同じような惨事が繰り返されるのは間違いな…
国際社会は対露圧力継続を
ウクライナ東部で政府軍と親露派の停戦が発効した。だが、一部では戦闘が続いている。恒久的な停戦のため、国際社会はロシアへの圧力を継続し、ウクライナに侵入したロシア軍を撤退させるべきだ。 停戦合意後も戦闘続く 停戦合意…
子供たちに死を教える教育を 教育評論家 棚橋嘉勝氏に聞く(上)
死は人生教育の場 同級生を殺害した佐世保市の女子高生は「人を殺してみたかった」と言ったというのは、10年前、類似の事件を起こした小6女児と似ている。長崎県が力を入れていた「命の教育」は、なぜ少女の心に届かなかったのか。…
富を産む海のシルクロード
歴史家 金子 民雄 宝石や香料が主要取引 シンドバット物語に裏付け なにか真面目くさった話のついでに、ふとアラビアン・ナイトのことにでもふれると、途端に厭(いや)な顔をする人がいる。たしかにアラビアン・ナイトは子供向き…
安倍積極外交、果敢に安保理改革に挑め
21世紀にふさわしい国連に変えるため、日本がリーダーシップを発揮したい――。安倍晋三首相が国連改革に向けて、積極外交を展開している。訪問先のバングラデシュでは、ハシナ首相との会談で、来年10月の国連安全保障理事会の非常…
ロシア人不審死に英公聴会
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 マレー機撃墜後に発表 露の元情報部員暗殺を疑う 英国政府は7月22日、テレサ・メイ内相の名前で議会に対する声明書簡を発表した。同声明は2006年にロンドンで起きたロシアの元FSB(連邦…
漁獲制限でクロマグロの資源回復実現を
太平洋クロマグロの資源量を回復させるため、未成魚(30キロ未満)の漁獲を2015年から半減させることになった。中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)が福岡市で開いた小委員会で、日本や米国、韓国など関係国が合意した。減…
民主主義・自由の苦闘、積極的貢献求められる日本
この夏は、国際政治にも暑い夏だった。 イラク、シリア、ガザ地区、リビア、ウクライナ…の戦禍。イスラム超過激組織が台頭、「アラブの春」は息絶えた。ナイジェリアの女子生徒拉致のテロ集団は、10歳も含む女性による連続自爆テ…
デング熱の拡大防止のため一層の啓発を
デング熱の国内感染者が増え続けている。東京都渋谷区の代々木公園だけでなく、新宿区の区立新宿中央公園で感染したとみられる患者も確認された。 政府や自治体は感染拡大を防止するため、予防策など一層の啓発に努めるべきだ。 代…
世代交代する左翼論客 若年層に向けアプローチ
極左の暴力事件を擁護 左翼知識人、左翼団体が運動を強化している。要注意である。特に、9月7日は沖縄統一地方選挙があり、沖縄県内の27の市町村と3町村の首長選挙が行われ、11月16日には沖縄県知事選挙が行われる。また、来…
香港の民主主義を後退させるな
香港政府トップの行政長官選挙をめぐり、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は、2017年の次回選挙から一般有権者による直接選挙(普通選挙)を導入することを認めた。 だが、その一方で、中国に好ましくな…
「道徳」検定教科書導入に思う
教育研究者 杉原 誠四郎 生徒指導の展望が必要 韓国教科書は「修身」に匹敵 中央教育審議会の道徳教育専門部会が去る8月7日、特別な教科として「道徳」を設置し、検定教科書を導入する方針を明らかにした。道徳教育の教科化は政…
第2次安倍改造内閣、地方が繁栄する経済好循環を
第2次安倍改造内閣が発足した。組閣の目玉人事は石破茂地方創生担当相、有村治子女性活躍担当相だ。過疎・格差に悩む地方に活力をもたらすことが、改造内閣の最優先課題である経済成長とデフレ脱却に直結する。地方が繁栄する経済好循…
ガザ停戦、終わりのない不毛な戦い
イスラエルとイスラム過激組織ハマスとの間の無期限停戦が発効して1週間、今のところパレスチナ自治区ガザ地区の平静は保たれている。だが、対立の構図に変わりはなく、このままでは、今後も同じような惨事が繰り返されるのは間違いな…
国連「敵国条項」史観克服を
評論家 太田 正利 反日イメージ拡散の源 誤解は正していくのが責務 暑い夏日の8月15日(1945年)は、「大東亜戦争」(アメリカ風に言えば太平洋戦争)終戦の「詔書奉戴記念日」で、日本によるポツダム宣言受諾の発表日だっ…
許されないロシアのウクライナ侵略
ウクライナ東部では現在、同国からの分離独立を求める親露派武装勢力と政府軍の衝突が続いているが、ロシア軍が侵入して同勢力への支援に乗り出した。内政干渉を狙った侵略であり、日本をも含め国際社会にとって見過ごすことはできない…
どう動く北朝鮮―日米韓中の思惑 拓殖大学客員研究員 高 永喆氏
日米韓離間工作に騙されるな 本紙のコラム「半島NOW」の執筆者である高永喆拓殖大学客員研究員はこのほど、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)の第156回定期講演会で「どう…
オバマ氏は最悪の米大統領
在米外交評論家 那須 聖 群雄割拠した国際情勢 指導力回復できる人物必要 最近、アメリカの首都ワシントンでオバマ大統領は最悪の大統領であるかどうかということがマスコミの間で問題になり、三大テレビ局の一つ、ABCもニュー…
防災の日、日頃からの備えが重要だ
きょうは「防災の日」。1923年9月1日は、10万5000人が犠牲となった関東大震災が起きた日である。この20年間でも阪神大震災、東日本大震災と多大な犠牲を出す大地震を経験し、国民の防災の意識は高まっている。しかしいま…
防災・減災に知災・備災を
拓殖大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久 命を守る判断と行動力 「稲むらの火」は貴重な教訓 8月19日深夜から20日未明にかけて広島市に降り続いた豪雨により引き起こされた土砂災害(土石流や土砂崩れが発生)によって、多…
子供の学力向上、4家庭と学校の一体化が課題に
小6と中3を対象にした全国学力テストによって、地域格差の解消が進んだことが明らかになった。日教組を支持基盤とする民主党への政権交代に伴い、抽出方式になるなど曲折はあったが、全員参加のテストによって、各学校の課題とそれを…
インド首相訪日、日印関係の一層の発展を期待
インドのモディ首相がきょう、公賓として来日し、9月1日にモディ政権発足後初の日印首脳会談を開く。 かねて親日家と言われているモディ首相の来日を機会に、日本とインドの関係のさらなる発展が求められる。 当初の予定を1日…
危険ドラッグにNO!を 教育で訴え続ける必要
急増する社会的な被害 今年の6月下旬、危険ドラッグがらみの衝撃的な事件がおきた。危険ドラッグを吸引した30代男性が東京・池袋の繁華街で車を暴走させ、7人をひき、うち1人を死亡させた事件だ。 その他にも東京・北区や名古…