防災・減災に知災・備災を


濱口 和久

命を守る判断と行動力

拓殖大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久

 8月19日深夜から20日未明にかけて広島市に降り続いた豪雨により引き起こされた土砂災害(土石流や土砂崩れが発生)によって、多くの尊い命が犠牲となった(8月30日時点で72名の死亡が確認されている)。

 一般的に、戦争や紛争は、人種、民族、国家間同士の対立から起こるものであり、人間に理性が働けば、回避することは可能である。それに対して、自然が引き起こす災害には、人間は無力でしかない。


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