オピニオン
元韓国サッカー代表・柳想鉄氏の死を悼む
《 記 者 の 視 点 》 左目の失明隠し日韓で活躍 サッカーJリーグの横浜F・マリノスと柏レイソルで活躍した柳想鉄(ユサンチョル)氏が、すい臓がんで死去。6月7日、その一報が流れた時、思わず言葉を失った。享年49歳。…
家庭破壊から国家社会の解体へ-八木秀次氏
世日クラブ講演要旨 ~同性婚訴訟の意味するもの~ LGBT問題 正しい認識を 麗澤大学教授 八木 秀次氏 八木氏は同性婚訴訟やLGBT(性的少数者)理解増進法案などの問題点について解説し、「社会・国家の基礎的単位である…
東京都議選告示 コロナ後も見据え論戦を
任期満了に伴う東京都議選がきょう告示され7月4日に投開票される。主要政党が国政並みの選挙と重視し、秋の衆院選の前哨戦と位置付けている。 定数127を争う戦いとなるが、小池百合子都知事が特別顧問を務める最大会派の都民フ…
バイデン米政権の対中政策
東洋大学現代社会総合研究所研究員 西川 佳秀 その本気度を見極めよ 舌鋒は鋭いが政策は現状維持 バイデン米政権は、中国に宥和(ゆうわ)的な政策を採るのではないかとの懸念が強かった。バイデン大統領の長男が中国系金融機関と…
香港紙発行停止、言論の自由を潰す中国の暴挙
中国が香港の「一国二制度」を無視して制定した国家安全維持法(国安法)によって、言論の自由を本分とする新聞社「蘋果日報」(リンゴ日報)を発行停止に追い込んだ。中国に不都合な言論活動を取り締まり、報道の自由を力ずくで潰(つ…
15字の虐殺資料公開、韓国政府はより誠実な対応を
韓国のハンギョレ新聞によると、3月中旬、韓国大法院(最高裁)が「ベトナム戦争中の韓国軍の民間人虐殺」事件に関し、国家情報院保有の事件関連情報を公開すべしと判決した。4月上旬、国情院は初めて関連記録を公開したが、たった1…
五輪まで1ヵ月、安全な大会へ詰めを急げ
7月23日の東京五輪開幕まで1カ月に迫った。上限1万人で観客を入れることも決まった。安全安心な大会を実現するため、新型コロナウイルス感染対策をさらに詰めていく必要がある。「人類が新型コロナを克服した証し」(菅義偉首相)…
アルツハイマー薬 家族の負担を軽減したい
製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が米国で承認された。 認知症は家族による介護の労力と費用の負担が重く、治療薬の登場でこうした負担の軽減が期待される…
武田信玄生誕500年と信玄堤
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 我が国の治水技術の始祖 洪水被害緩和し農業生産安定 先日、甲斐の国(山梨県)を支配した武田信玄の居城だった躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)跡を5年ぶりに訪れた。信玄…
チベット侵略を正当化する中国
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ ギャルポ 「白書」発表し必死に弁明 近代化強調も目的は支配強化 世界が中国の正体に目覚め、今や中国は世界中から警戒される対象となっている。つい1年ほど前まで日本では世界日報など限ら…
軍事費2%の責任果たせ、露はNATOの「脅威」
約束を守らない中国 米コラムニスト ジョージ・ウィル 1995年、セルビア人がボスニアの国連職員らを軍事標的に拘束し、人間の盾とした時、米国務長官は戸惑っていた。ウォーレン・クリストファー氏は、「そこで起きている戦いは…
イラン大統領選 中東の安定化を止めるな
イラン大統領選で保守強硬派が勝利したことで、イランが対外強硬路線に後戻りするのではないかと懸念されている。イランの核開発を阻止するとともに、周辺地域への脅威を封じ込めるため、国際社会の一致した取り組みが必要だ。 保守…
功利主義はびこる日本を立て直そう
NPO法人修学院院長 久保田 信之 日本人支えた「職人気質」 「自己陶冶」こそ教育実践の目的 西洋近代との関係が深まるに伴い、一神教社会の影響が強まるに従い、多様性を基盤とした日本社会を根底から崩し始めた。新自由主義の…
重要土地等調査法 重要かつ画期的だが問題も
国家安全保障上重要な土地の利用を規制する「重要土地等調査法」が、先の通常国会で成立した。同法は、外国資本が安全保障上重要な地域の土地を購入している状況に対処するため、自衛隊や米軍の基地、海上保安庁の施設、原子力発電所な…
中国軍 核先制不使用を放棄か、指揮管制システムを拡充
米国防大学の中国軍問題研究センターのフィリップ・ソーンダース所長は、米連邦議会の米中経済安全保障見直し委員会で、増強が進む中国の核ミサイル、爆撃機、潜水艦の指揮管制システムをめぐって証言、新システムの下で中国が、核先制…
緊急事態宣言解除 対策徹底し接種の加速を
政府は新型コロナウイルス感染対策で、10都道府県に発令中の緊急事態宣言を沖縄を除き20日をもって解除する。東京、大阪など7都道府県は21日から宣言に準じた「まん延防止等重点措置」に移行する。気を緩めず感染対策を徹底し、…
枝野ビジョン、政権「構想」に格上げできるか
《 記 者 の 視 点 》 菅義偉内閣の支持率は時事通信の6月の調査で33・1%と前月比0・9ポイント増と依然苦戦を強いられているが、本来ならば反射的に利益を得ても不思議でない野党第1党、立憲民主党の支持率は2・9%と…
伝統芸能の魅力
誇張美の歌舞伎 象徴美の能 日本伝統文化コーディネーター 藍川 裕さんに聞く 日本には長い歴史の中で育まれた世界に誇る文化がある。歌舞伎や能もその一つだ。日本伝統文化コーディネーターであり日本舞踊藍川流家元の藍川裕氏に…
米露首脳会談、中国加えた核軍縮の枠組みを
米国のバイデン政権が発足してから初となる米露首脳会談が行われ、核軍縮やサイバー犯罪に対処する新たな枠組みの構築を目指すなど戦略的安定に向けた2国間対話を近く開始することで合意した。 ロシアによるウクライナ南部のクリミ…
米欧に遅れた日本経済の回復
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 ワクチン接種の速さで差 感染拡大中に二兎追った日本 日本と米欧の間で、コロナ禍による経済の落ち込みからの回復に、差がついてきた。 米欧の5月のPMI(購買担当者景気指数…
日韓首脳対話 関係改善は文氏の姿勢次第
菅義偉首相は先進7カ国首脳会議(G7サミット)が行われた英南西部コーンウォールの会場で、韓国の文在寅大統領と短いあいさつを交わした。首相就任後、対面で文氏と直接言葉を交わすのは初めてだったこともあり、高い関心を集めた。…
甲州弁ラジオ体操で地域づくり 山梨県甲斐市長 保坂 武氏
地方創生・少子化対策 首長は挑む 平成の大合併の後、人口を増やしている自治体がある。山梨県甲斐市だ。県内北西部の3町が一つになり、地域性を活かしつつ、「甲州弁ラジオ体操」などで地域コミュニティーづくりを行い、産院を誘致…
中朝の核兵器 日本は抑止力を向上させよ
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は、米露英仏中にインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮を加えた9カ国の核弾頭総数が今年1月時点で推計1万3080発となり、昨年より320発減ったとする報告書を発表…