オピニオン
新型コロナ起源、解明・予防に再調査は当然だ
新型コロナウイルスの起源について、中国の研究所からの流出の可能性が高いとする報告、報道が米英を中心に相次いでいる。こうした中、バイデン米大統領は流出説を含め、ウイルスの起源を追加調査するよう情報機関に命じた。人類が感染…
英国100億ポンド長者、4人のユダヤ人
獨協大学教授 佐藤 唯行 移民出自、ロシアが稼ぎ場 歴史の中で培ったリスク志向 在英大富豪の財力を示す資料が毎年5月、英紙サンデータイムズに掲載される長者番付だ。最新の2020年版によれば個人資産100億ポンドの大富豪…
台湾への支援、ワクチン提供が急がれる
政府が台湾に対し、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの提供を検討している。 台湾では感染が急拡大する中、ワクチン調達が難航している。支援を急ぐべきだ。 中国の影響で調達難航か 政府は、同社から6…
北極政策 「法の支配」の確保に貢献を
地球温暖化に伴う海氷減少によって北極圏が「より開かれた海」に変わりつつある中、新たな航路や資源をめぐって米国、ロシア、中国のつばぜり合いが激化している。 北極圏を無秩序な覇権争いの場としないために「北極政策の推進」を…
実効支配強め尖閣防衛の決意示せ
東洋大学現代社会総合研究所研究員 西川 佳秀 中国海警船による尖閣諸島海域での常在化や領海侵犯が多発する中、日本政府は尖閣防衛に対するアメリカのコミットメント取り付けに腐心している。これを受け発足間もないバイデン政権は…
緊急事態の延長、ワクチンと感染防止を両輪に
新型コロナウイルス感染対策で東京、大阪など9都道府県に発令されている緊急事態宣言がきょうから20日まで約3週間延長される。ようやく拍車が掛かってきたワクチン接種との両輪で感染を抑え、収束への道筋を付けていきたい。東京五…
雲仙普賢岳の噴火から30年
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 平成の天変地異の前触れ 「火砕流」の恐ろしさを痛感 雲仙普賢岳(長崎県島原市)の平成3(1991)年6月3日の大噴火から、今年で30年が経(た)つ。今にして思えば、…
神様、仏様、ワクチン様 自民、単独過半数割れの崖っ縁
政界の風を読むー髙橋利行 ヒトは誰しも、何時(いつ)かは、己の人生において「究極の決断」を迫られる時がくる。市井の民であろうが、位人臣を極めた人物たるとを問わない。コロナ禍に蹂躙(じゅうりん)されている日本列島の惨状を…
東京五輪 開催し世界に希望の灯を
東京五輪・パラリンピックの開催まで2カ月を切った。新型コロナウイルスの感染が収まらないことから中止論も出ているが、さまざまな面から開催の意義は一層増している。開催へ向け国民が一致団結すべき時だ。 首相「コロナ克服の証…
コロナ禍と危機管理
元統幕議長 杉山 蕃 柔軟かつ強靭に制度運用 政府と国民一丸で難境克服を コロナ禍の状況は、国、各自治体の非常事態宣言等懸命の対策が採られているが、地方への蔓延(まんえん)等厳しい情況が続いている。ここ一番、国民の自覚…
旅客機強制着陸、ベラルーシへの圧力強めよ
ベラルーシ当局が領空を飛行していた旅客機を首都ミンスクの空港に緊急着陸させ、搭乗していた反体制派メディアの創設者が拘束された。民間航空機と乗客の安全を脅かす暴挙であり、国際社会はベラルーシへの批判と圧力を強めるべきだ。…
縄文遺跡群 「文明史的意義」世界に発信を
1万年以上にわたり自然と共生してきた縄文文化の文明史的な意義を世界に発信していきたい。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は、青森市の三内丸山遺跡など17の遺跡で構成される「北海道…
人間の霊性を無視して尊厳性を失う
社会科学と故郷喪失 社会科学は本当に人を幸福にするのか。戦争、飢餓、貧困、自然災害は克服されておらず、グローバル資本主義は現代文明の脆弱(ぜいじゃく)さをあらわにしている。 経済学者も本質的欠陥に気付き、佐伯啓思は『…
テレワークの未来
充実度高い「ワーケーション」 株式会社ニット代表取締役 秋沢 崇夫氏に聞く 新型コロナウイルスの拡大により、テレワークという働き方が注目されるようになった。実際に体験したという人も多く、コロナ収束後の社会にも大きな影響…
電力需給逼迫 原発の活用を
経済産業省は今夏の電力需給について「ここ数年で最も厳しい」との見通しを公表した。採算の悪化した古い火力発電所の休廃止が相次いでいることなどが要因で、今度の冬も含めて需給が逼迫(ひっぱく)する恐れがある。 夏や冬に電力…
拙速慎むべきLGBT理解増進法案
麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 後天的要因大きい同性愛 最新の科学的研究に学ぶ必要 「LGBT理解増進法案」をめぐって、5月20日に開催された自民党の会合(「性的指向・性自認に関する特命委員会」等の合同会議)で山谷…
WHOの台湾排除 中国への同調が目に余る
台湾がオンラインで行われる世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加を5年連続で拒否された。 中国の反対によるものだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、中国の意のままに台湾を排除するWHOの姿勢は「すべての人…
米・外国軍アフガン撤退、心配な四つの運命
米・外国軍のアフガニスタン戦争からの撤収作業が加速している。 だが残される現地は大変だ。20年前の開戦直後に政権を追われたタリバンは今や最も強くなったといい、IS(イスラム国)勢力も浸透し、テロ連発で脅しのシグナルを…
米韓首脳会談 北非核化めぐる思惑が違う
米国のバイデン大統領と韓国の文在寅大統領が対面では初めてとなる首脳会談を行い、外交と対話を通じ北朝鮮の完全な非核化を目指すことを確認した。北朝鮮核問題で米韓が足並みを揃(そろ)えてメッセージを出せたことは幸いだ。だが、…
ABM実験成功を誇示する中国
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 核軍縮に引き込む契機に 米中軍拡競争への発展避けよ 中国紙「環球時報」(2月5日付)は中国の地上配備型弾道弾迎撃ミサイル(ABM)の実験成功を直後の4日深夜に発表したと伝えた。実験成功を深…
チベット白書 中国の同化政策を許すな
中国政府がチベットの現状に関する白書を発表し、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世について「長い間、チベット独立の陰謀を捨てず、チベットの安定と団結に危害を及ぼしてきた」と非難した。 ダライ・ラマ14世を…
「人権外交」日本にとっての意味
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「西方世界」との協調演出 及び腰の姿勢は中国を利する 日本の対外政策の下地は、米豪加各国や西欧諸国、すなわち他の「西方世界」諸国との協調の徹底にこそある。ただし、筆者が一抹の不安を禁じ得ない…
脅かされる金正恩体制
高永喆の半島安保NOW 米政府系放送局「自由アジア放送(RFA)」は17日、平壌の高層ビル・マンション街で金正恩(朝鮮労働党総書記)体制を批判するビラが大量に散布されたと報じた。国家保衛省など監察機関が非常事態として厳…