オピニオン
急接近する印・イスラエル
獨協大学教授 佐藤 唯行 「共通の恐怖」対策で連携 先端兵器・技術の大型取引も イスラエル建国を間近に控えた1947年、ユダヤ系物理学者アルバート・アインシュタインは初代インド首相ネルーに対し、ユダヤ人国家建国の暁には…
原爆の日、核抑止力向上で惨劇を防げ
広島は6日、長崎は9日に72回目の「原爆の日」を迎える。犠牲者に深く静かに鎮魂の祈りを捧(ささ)げたい。 核禁止条約に日本不参加 広島できょう開かれる平和記念式典では、この1年に死亡が確認された5530人の名前を記…
米戦略軍司令官、核戦力近代化の遅れを懸念
核を搭載したミサイル、潜水艦、爆撃機を管理する米戦略軍のハイテン司令官は記者(ビル・ガーツ)との単独インタビューで、高まる中国、ロシア、北朝鮮の脅威を前に、老朽化した兵器の近代化が進んでいないことに懸念を表明した。また…
サンマ不漁、資源管理強化を主導せよ
今年のサンマの漁獲量は、過去最低だった前年を下回る見通しだ。中国などの乱獲や水温上昇が影響したという。日本は国際的な資源管理の強化を主導すべきだ。 漁獲枠導入に中国が反対 水産庁は6~7月に行った調査で資源量減少を確…
防衛大臣の統率力 求められる卓越した人格
惜しい岡部陸幕長辞任 「民信なくんば立たず」で、安倍内閣の支持が低下している。孔子が言ったように国民が信用しなくなれば国の政治は成り立たないのだ。このところの加計学園問題に加え、陸上自衛隊の南スーダンPKO派遣部隊の日…
「懺悔の生活」から「祈りの経営」へ
西田天香とダスキン創業者・鈴木清一 燈影学園長 相 大二郎氏 資本主義の倫理が問われる時代に日本的経営が見直されている。神道・仏教・儒教が融合した宗教思想に基づき、人を育て、大切にしてきたのがその良質な部分。一燈園で西…
3次内閣改造、謙虚に結果出し信頼回復を
安倍晋三首相が自身の第3次内閣で3度目の内閣改造と自民党役員人事を行った。内閣では政権の屋台骨である麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させる一方、外務、総務など重要閣僚や先の通常国会で混乱を招いた法務、文部科…
人民解放軍90年、一層の軍事力強化に警戒を
中国人民解放軍は創設90周年を記念する閲兵式を内モンゴル自治区の演習場で実施した。軍トップの共産党中央軍事委員会主席を務める習近平国家主席は「われわれは世界一流の軍隊になる」と述べた。一層の軍事力強化を打ち出し、米国や…
籠池夫妻逮捕、特捜部は疑惑の徹底究明を
大阪地検特捜部が、学校法人「森友学園」(大阪市)の前理事長の籠池泰典容疑者夫妻を逮捕した。 特捜部は疑惑を徹底究明する必要がある。 国の補助金詐取の容疑 逮捕容疑は、学園が開設を目指した小学校の校舎建設工事をめぐ…
指導者殺害でテロは終わらない
国際テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディン殺害作戦に参加した特殊作戦軍のレイモンド・トマス司令官はコロラド州アスペンで行われた安全保障フォーラムで、指導者の死は大きな転機となったが、世界的なテロとの戦いは終わらなかっ…
平和を守るために改憲を
軍事評論家 竹田 五郎 国防は憲法に制限されず 佐伯氏、朝日で9条の矛盾指摘 5月3日、朝日新聞朝刊は憲法施行70年を回顧し、「この歴史への自負を失うまい」と題し、次のような要旨の憲法改正反対の社説を掲載している。 …
新駐日米大使、同盟強化へ重責を果たせ
駐日米大使に就任する実業家のウィリアム・ハガティ氏の宣誓式が行われた。8月中旬にも日本に着任する。 中国の強引な海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発で東アジア情勢は厳しさを増している。こうした中、駐日米大使の役割は非常…
劉暁波氏の犠牲無駄にするな
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 領土領海侵犯続ける中国 北のミサイルより深刻な問題 アジアの頭痛の種は北朝鮮であり、中国もそれに勝る問題である。北朝鮮のミサイル開発および実験に関しても中国の直接的間接的…
劉暁波氏死去は「謀殺」、「マフィア化」する習政権
インサイト2017 評論家 石平 今年7月13日、中国共産党政権に投獄されていたノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏は末期肝臓がんのために死去したが、その前後から、政府当局ががん治療を意図的に遅らせて劉氏を「謀殺」したのでは…
慰安婦財団調査、韓国は未来志向損ねるのか
いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる一昨年末の日韓政府間合意に基づき、元慰安婦への癒やし金支給などに向け韓国が設立した「和解・癒やし財団」の活動について文在寅政権が調査を開始するという。文大統領はこれまで繰り返し合意見直しを…
量子力学が変えた科学的常識
名寄市立大学教授 加藤 隆 自然界や人の本質は波動 原意識の呼びかけで物質化 15年ほど前のことだが、教育関係者の会合の中で、私が魂の大切さに触れた時に、ある大学の教員から、なに宗教じみた主張をしているのか、魂などとい…
北ミサイル、急速な技術向上を放置するな
北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、ミサイルは北海道・奥尻島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。米国防総省は直ちに、大陸間弾道ミサイル(ICBM)だとの見解を発表した。 北朝鮮は核・ミサイル技術を急速に向上させ…
稲田氏辞任、「実務型」の新防衛相任命を
稲田朋美防衛相が南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報をめぐる問題の責任を取って辞任した。辞任は当然だが、東アジアの厳しい安全保障環境への対応は一刻の猶予も許されない。安倍晋三首相は8月初めの内閣改造で「実務型」の…
共産党の都議選議席増 政権入りなら日本の危機
左翼層に残った受け皿 日本にかつてない危機が迫っている。共産党の政権参加という危機である。都議選で共産党が議席数を17から19に増加させた。事前の予想では、都民ファーストの会のブームもあって、共産党が議席数を1ケタに減…
愛に包まれた最期を、世界の人に
カナダで「看取り士養成講座」開催 日本看取り士会会長 柴田久美子さんに聞く 今年建国150年を迎えるカナダで、第2回の看取り士養成講座を開いた看取り士の柴田久美子さんに、その様子を伺った。急速な高齢化で、大量死の時代を…
CIA長官、北朝鮮に「秘密工作」も
米国の最大の脅威は中国 米中央情報局(CIA)のポンペオ長官は、このほど行ったインタビューで、北朝鮮の核ミサイル開発について、外交解決が不調に終わった場合、秘密工作などの情報活動の検討を行っていることを明らかにした。ま…
蓮舫代表辞任、民進党は雅量ある新執行部を
東京都議選敗北の総括のため民進党は18日まで党内で意見聴取を行い、25日の両院議員懇談会で総括の了承を得る予定だったが、解党的出直しを求める意見が相次ぎ持ち越しになった。議論するほど党内の亀裂が露呈し、野田佳彦幹事長の…
少年法の成人年齢下げに反対
一般社団法人教育問題国民会議理事長・弁護士 秋山 昭八 「統一性」に合理性なし 指導の機会奪い再犯増加へ 2015年6月に選挙権年齢を18歳に引き下げる公職選挙法が改正された。これに先立ち、自由民主党政務調査会は、同年…