オピニオン
ロヒンギャ迫害、難民を安全に帰還させよ
ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャが隣国バングラデシュに大量脱出している。ミャンマー治安部隊による掃討作戦に伴うものだ。 40万人以上が国外へ 難民流出のきっかけは、ロヒンギャ武装組織「アラカン・ロヒンギャ救…
米国迷走による空白埋めよ
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日印に期待するアジア 着々と覇権確立進める中国 この夏休み、私の一番の関心は北朝鮮の核実験とそれに対するトランプ米大統領の迷走振りであった。その一方火事場泥棒のように中国…
衆院解散、安全保障・憲法争点に戦え
安倍晋三首相が臨時国会冒頭を含め早期に衆院を解散する意向を固めた。選挙日程については首相が米国から帰国後に明らかにする予定だが、与野党とも既に、臨戦態勢に入っている。今回の衆院解散総選挙は、北朝鮮の核・弾道ミサイルによ…
「Do型人間」推進論への疑問
名寄市立大学教授 加藤 隆 生の被贈与性」を忘却 謙虚、責任、連帯の崩壊招く 以前に医療関係者から50代の男性患者の話を聞いたことがある。彼は経営者として社会の中でバリバリと働いていたが、癌(がん)が見つかって入院して…
敬老の日 「人生100年」本格的議論を
きょうは敬老の日。平均寿命の延びによって「人生100年」時代がもうそこまで来ている。それぞれの人生、また社会との関わりの中で「老い」について改めて考える時である。 政府の「構想会議」発足 厚生労働省の集計によると、1…
米、中国の知財侵害調査を開始
トランプ米大統領が、米国の知的財産への中国による大規模な侵害の調査を公式に開始することを決めたことは、長年、中国の組織的なサイバースパイ攻撃を受けてきた米企業にとって朗報だ。米通商代表部(USTR)は先月、トランプ大統…
拉致問題、圧力強化で被害者帰国実現を
北朝鮮を訪問した小泉純一郎首相(当時)との首脳会談で、金正日総書記(同)が日本人拉致を認めてから、きょうで15年が経過した。 北朝鮮による6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会では北への原油・石油精製品輸出に上限を…
生徒自殺に賠償訴訟 義務を怠る教師・学校側
公教育が異常な世界に 世界日報の「オピニオン」記事(8月19日付「暴力教師と生徒の自殺」)を読んだとのことで、長崎県在住の医師で全国教育問題協議会(全教協)顧問の梶山茂氏から便りをいただいた。その中で、「“いじめ”は人…
北ミサイル、日本上空通過の常態化警戒を
北朝鮮が再び日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。米国を威嚇する狙いだろうが、日本上空通過の常態化を警戒する必要がある。 グアムを射程に収める 今回のミサイルは北海道上空を通過し、襟裳岬東方沖約2200㌔付近に落…
ふるさとに愛着を抱く子供に
小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業 北海道教育庁学校教育局長 北村善春氏に聞く 人口減と過疎化に苦しむ地方自治体にとって、地方創生は地域の生き残りを賭けた不可欠のテーマになっている。そうした中で北海道教育庁は、地域…
北の対日恫喝、核保有を何としても阻止せよ
北朝鮮は国連安全保障理事会の対北制裁決議に関し、日本が米国に便乗したとして「日本列島4島を核爆弾で海に沈めなければならない」と威嚇した。 あまりにも乱暴で身勝手な発言だ。日米をはじめとする国際社会は北朝鮮への圧力強化…
対北制裁決議、厳格な履行で圧力強化を
北朝鮮による6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会は北への原油輸出に上限を設けるなどの制裁決議を採択した。北朝鮮の後ろ盾で制裁強化に慎重な中国、ロシアも賛成し、全会一致だった。北朝鮮への制裁決議は9回目だ。 原油輸…
安倍首相訪印、連携強化で地域安定に努めよ
安倍晋三首相はきょうからインドを訪問する。 核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮や海洋進出を強化する中国の脅威が高まる中、「アジアの2大民主主義国」である日印両国が連携を強め、地域の安定に努めるべきだ。 中印両軍がにら…
中国「海のシルクロード戦略」、海洋権益拡大へ本腰
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 拠点形成と通信網構築急ぐ 中国の「一帯一路戦略」については本欄(6・19付)で既に紹介したが、具体的な事業についてはなお不透明な点が多い。陸上でのシルクロード経済ベルト構想については中国周…
核ミサイル危機、防災を「民間防衛」に高めよ
戦後、日本は外国からの武力攻撃の危険にさらされたことがない。それが今、北朝鮮による核ミサイル攻撃の脅威に直面している。 こうした攻撃からどう身を守るのか、その手立てを国民保護法は定めているが、いざという時、うまく避難…
米政権、バノン氏解任の背景
獨協大学教授 佐藤 唯行 対中強硬論にユダヤ系反発 孤立主義で軍出身者とも対立 先月、トランプ米大統領の最側近、バノン首席戦略官兼上級顧問が解任された。解任をトランプに進言し、それに成功したのは国家経済会議(NEC)委…
深刻化する北朝鮮の核開発
米コラムニスト ジョージ・ウィル 「戦争に」と米大統領警告 核兵器の使用も検討か 米空軍の「探知機」が1949年の9月3日、カムチャツカ半島沖で大気のサンプルを収集していた。放射線を検出して、戦禍のソ連が核兵器の実験を…
尖閣国有化5年、日本は実効支配を強化せよ
沖縄県・尖閣諸島の国有化から、あすで5年を迎える。現在のわが国においては、北朝鮮の核・ミサイル開発の脅威への対処が喫緊の課題だが、一方的に領有権を主張し、尖閣周辺で領海侵入を繰り返す中国への対応にも手を抜くことはできな…
中国も脅かす北朝鮮の核
今月3日、北朝鮮の6次核実験は米国地質調査所によるとマグニチュード6・3の人工地震を記録した。その爆発力は広島級原爆(15キロトン=TNT火薬換算)の10倍以上である160キロトンに達するという。 北朝鮮は大陸間弾道…
日露首脳会談、ロシアの対北姿勢は無責任だ
安倍晋三首相はロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。会談では、核実験を強行した北朝鮮に対し、日露が緊密に連携していくことで一致。プーチン氏は対話による解決を強調し、制裁強化には慎重な考えを示した。 制裁…
9・11以降の世界 国が全国民をネット監視
“一匹狼”テロが主流に 16年前の2001年9月11日以降、人類社会は大きく変わった。国家間の戦争より非国家主体のテロ集団との戦いが、主旋律の時代になった。 ニューヨーク、ワシントンといった米国の大都市は皆、危機管理…
「武器は走りながら拾え」が信条
NYで磨いたインタビュー 「ニューヨークBIZ」CEO兼発行人 高橋克明氏に聞く 英語もできず、お金も人脈もないまま「ニューヨークでジャーナリスト」という幼少期に抱いた夢をかなえるため、単身で渡米した高橋克明さん。今で…