米国迷走による空白埋めよ


ペマ・ギャルポ5

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ

 この夏休み、私の一番の関心は北朝鮮の核実験とそれに対するトランプ米大統領の迷走振りであった。その一方火事場泥棒のように中国がアジア各国においてさまざまな挑発、恫喝(どうかつ)をして他国の領土領空を侵しながら、他方では一帯一路の夢を売り込み、それとの関連での政府開発援助(ODA)などを巧みに利用して東南アジア諸国連合(ASEAN)の分断を始め、遠くは中南米まで入り込んで世界の覇権国としての存在を確立しつつある。具体的には台湾と国交を堅持していた数少ない国であるパナマと台湾の国交断絶に成功した。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ