韓国・北朝鮮
分裂した朝鮮時代の「党争」を反面教師に
韓国紙セゲイルボ 総選挙公認をめぐり与野党を問わず派閥分裂が絶頂に達している。与党セヌリ党の政治家に対しては「親朴」「非朴」「親朴」「親李」だけでなく「親劉承★(ユスンミン)系」「親金武星(キムムソン)系」という用語が…
『竹泉稿』の里帰り
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 旧韓末(朝鮮末期~大韓帝国)の改革派政治家、朴定陽が残した『美俗拾遺』(美は美国=米国のこと)はわが国初の西欧見聞記だ。初代駐米全権公使としてワシントンに赴任した彼が1888年1月…
「卑語」繰り返す北朝鮮
韓国紙セゲイルボ 国の品格を自ら貶める結果に 北朝鮮が吐き出す卑語や穢(きたな)い言葉は傲慢(ごうまん)で無礼なだけでなく、ほとんど呪いといっても過言ではない。朴槿恵(パククネ)大統領に対する呪詛、卑語が2カ月近く続い…
「支持率100%」の強み
地球だより このところ韓国のニュース番組は半月後に迫った総選挙の話題で持ち切りだ。与党は公認選びをめぐる内紛、野党陣営は難航が予想される候補一本化でいずれも波乱含みだが、勝った方は来年の大統領選に弾みがつく。世論調査で…
最新統計に見る現代韓国人像
家族の絆、希薄化に拍車 若者は結婚への執着がなくなり、老いも若きも一人暮らしが増え続けている――。儒教文化が根強く残り、家族を大事にするとみられがちだった韓国の最新統計からこんな現代韓国人像が浮かび上がった。背景には就…
異常な北朝鮮の戦略核開発
元統幕議長 杉山 蕃 緊張高まる韓半島情勢 国際的制裁の強化で圧力を 毎年この時期、米韓共同軍事演習をめぐり情勢が緊迫し、北朝鮮が挑発的行動に及ぶのが常態化している。今年は北朝鮮が弾道弾発射実験を強行したこともあり、米…
飲酒守則の変更
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 朝鮮時代の文章家、孫舜孝は深酒で間違いを犯すことが多かった。ある日、成宗(第9代王)が密かに召して小さな銀杯を与え、「これからこの杯で1日に3杯だけ酒を飲むようにせよ」と命じた。し…
飲酒守則の変更
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 朝鮮時代の文章家、孫舜孝は深酒で間違いを犯すことが多かった。ある日、成宗(第9代王)が密かに召して小さな銀杯を与え、「これからこの杯で1日に3杯だけ酒を飲むようにせよ」と命じた。し…
“アルファ碁ショック”の意味
韓国紙セゲイルボ 人工知能の異常、知る術なし 人工知能(AI)アルファ碁と李セドル9段の対局は4勝1敗でAIの圧勝に終わった。大韓民国は21世紀AIの実体を衝撃と驚き、安堵と憂慮、憐憫と感動で見守った。 対局で最も大…
韓国で高まる核武装論
北朝鮮の核開発に危機感 最近、北朝鮮は大陸間弾道ミサイルに必要不可欠な弾頭再突入実験に成功したと報道した。弾道ミサイルの弾頭が大気圏に再突入する時は3000度以上の高熱が発生する。高熱に耐える実験の成功可否は今のところ…
北ミサイル発射、国際社会は包囲網を強化せよ
北朝鮮は平壌の北にある粛川付近から中距離弾道ミサイル2発を発射した。このうちの1発は東に約800㌔飛んで日本海に落下した。 ミサイルは日本全土をほぼ射程に収める「ノドン」とみられている。発射はわが国への脅威を増大させ…
「建設韓流」を持続させようとするなら
韓国紙セゲイルボ ベトナムの首都ハノイ市内を見回すと、あちこちに「最大投資国」韓国の姿が見える。市内で最も高い建物は慶南企業が建てた「ランドマーク72」だ。72階はベトナムで最も高い。少し離れたところには「ロッテセンタ…
56年ぶりの赦し
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 日本統治時代に神社参拝を拒否し獄中生活の苦しみを味わった孫良源牧師は大空のように広い心を持った人だった。彼の名前の前には「偉大な赦し」が修飾語のように付いて回る。孫牧師の2人の息子…
世界的“トランプ現象”は韓国にも?
韓国紙セゲイルボ 有権者はポピュリスト見抜け ドナルド・トランプ氏が米共和党大統領候補の席をつかむ一歩手前にまで来ている。彼が本選で民主党候補を破ればホワイトハウスの主になる。 トランプ現象は有権者の既得権勢力に対す…
許文道氏の思い出
地球だより 韓国の全斗煥政権(1980~88年)で大統領側近や閣僚など要職を務めた許(ホ)文道(ムンド)氏が他界した。記者は2008年、李明博氏が大統領に当選した直後に企画した対談で初めてお目にかかった。対談相手は駐韓…
ISや北朝鮮の脅威に対抗、韓国でテロ防止法成立
情報機関に調査権付与 15年越しに国会係留法案だったテロ防止法が先月、韓国で成立した。近年、韓国をターゲットの一つとみなし始めた「イスラム国(IS)」やこれまで幾度となく韓国を被害に遭わせてきた北朝鮮などによるテロを未…
身勝手極まる金第1書記の核実験継続方針
北朝鮮の金正恩第1書記は、核実験を今後も行う意思を明確にし、核攻撃の能力を常に発展させなければならないと強調した。米韓合同軍事演習に対抗したものとみられるが、こうした姿勢は極めて身勝手だ。 国際社会による国連安保理対…
脅威に目覚める「新東亜」 サード配置の意義を強調
対中配慮吹き飛ばす北の核 ペリーの黒船の砲撃で泰平の眠りを破られた日本は、それまで頑なに続けていた鎖国を解き、一気に開国、大政奉還、明治維新に突き進んで行った。このように歴史の中には一発の砲声が膠着(こうちゃく)した局…
米国の本音を訝る識者 米朝平和協定交渉に疑心
「南越」の二の舞いを恐れる 米朝間で平和協定交渉一歩手前まで行っていたことが分かり波紋を広げている。北朝鮮の核実験強行(1月)で霧散したが、米の同盟国である韓国としては穏やかでない。「ベトナム和平の再来だ」と不信が広が…
「核の代わりに経済」北朝鮮はイラン見習え
韓国紙セゲイルボ イラン総選挙が改革・中道派の大勝利に終わった。核交渉妥結後、初めて行われたこの選挙の結果は西側の経済制裁解除による変化を評価する民心が反映されたと分析される。イラン国民は「核」の代わりに「経済」を選択…
外国人観光客誘致に必要なもの
韓国紙セゲイルボ 心をつかむ人との交流育め 「駅やバスターミナル近くにある飲食店はサービスも良くなくて味もまずい」とは10~20年前によく聞いた話だ。行きずりの客からは金だけ儲(もう)ければいいと考えていたのだ。 最…
米韓合同演習、北に付け入る隙与えるな
米韓両国は定例の合同軍事演習を韓国各地で開始した。北朝鮮による核実験と長距離弾道ミサイル発射、その後の国連安保理制裁決議に対する各種の威嚇などで、その軍事的脅威がいつになく増している中、演習は米軍約1万7000人、韓国…
北朝鮮の人権、国連総会や安保理で議論を
危機的な北朝鮮の人権状況 国連の元「拷問問題特別報告者」ノバク教授に聞く(下) 教授は04年から10年まで国連拷問特別報告者としてイラクや中国で現地調査を行われた経験がある。しかし、北朝鮮はまだ訪問されたことがない。招待…