アジア・オセアニア rss

袋小路の中国経済、住宅2千万戸が売れ残り

2016 世界はどう動く-識者に聞く(25) 評論家 石平氏(下) 本当に不動産バブルは破裂したのか。  現在、不動産は売れないから在庫が増えている。中国全体では20億平方㍍の住宅売れ残りがある。1軒、100平方㍍として…

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椰子の実の故郷に憂いあり

歴史家 金子 民雄 南シナ海の自由を守れ 中国の状況次第では難民も  最近の世の中は、なにか日々殺伐としていて明るいことがない。朝のニュースを聞いたり見たりしても、暗い気持ちに襲われることばかり。そんなときふと、もう数十…

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鍵握る軍人事、習氏「改革」掲げ胡派に反撃

2016 世界はどう動く-識者に聞く(24) 評論家 石平氏(中) 来年の共産党大会が問題となる?  そこが天下分け目の天王山だ。江沢民派が追いつめられた後、胡錦濤派と習近平派の雌雄を決する本格戦争になる。習主席も自分は…

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中国権力闘争の行方、最後に笑うのは胡錦濤氏

2016 世界はどう動く-識者に聞く(23) 評論家 石平氏(上) 「ハエもトラもたたく」という反腐敗運動をてこに、習近平政権が江沢民派を追い落としつつある。  最後に笑うのは胡錦濤前主席だ。  今の時点で習主席がやって…

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ブータン王室に流れる賢人の血脈

ブータンの魅力(上) ブータン王国名誉総領事 徳田ひとみ氏に聞く  日本経営者同友会代表理事の徳田ひとみ氏が2010年4月、在東京ブータン王国名誉総領事に就任して、間もなく6年を迎える。ブータンに日本大使館はなく、日本に…

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成熟した関係を象徴

地球だより  天皇皇后両陛下が26日にフィリピンを訪問された。本来なら国賓は副大統領が出迎えるが、今回はアキノ大統領が自ら出迎えた。これは昨年にフィリピンを訪問したローマ法王に匹敵する最大級の歓迎ぶりと言える。  言うま…

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「一つの中国」拒否した台湾

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 難問に挑む蔡次期総統 日本と海洋国の本領発揮を  台湾の総選挙は予想通りとはいえ民進党の大勝利で終わった。台湾人の良識を高く評価し、心からの祝辞を述べたい。 …

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143人に及んだ焼身自殺、チベットの自由求めた魂の叫び

亡命政権のセング主席大臣が会見  日本を訪問したチベット亡命政権のロブサン・セング主席大臣が、このほど東京の大本山護国寺で講演した後、記者会見し、チベットにおいてこれまで143人が焼身自殺しているが、「これは絶望によるも…

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東シナ海情勢、日中の緊張激化は不可避

2016 世界はどう動く-識者に聞く(18) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 東シナ海情勢をどう見る。  今は南シナ海に注目が集まっているが、東シナ海にも注目が行くのは時間の問題だ。中国は排水量1万…

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対北朝鮮制裁、慎重姿勢の中国を動かせ

 米国のケリー国務長官が訪問先の中国・北京で王毅外相と会談し、北朝鮮による4回目の核実験を受けて国連安保理で検討する対北朝鮮制裁について協議した。  だが、王外相は対話による解決を訴え、北朝鮮を追い詰めるような厳しい制裁…

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中国が“中東”外交に目覚める時

 中国の習近平国家主席は今月19日から23日までサウジアラビア、エジプト、そしてイランの中東主要3カ国を公式訪問し、24日、北京に帰国した。習近平主席の中東3カ国訪問は初めて。  中国は米国と並ぶ大国を自負しているが、世…

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中華プラグマティズム

地球だより  台北のビジネス街を歩く女性を見て、なるほどと思うことがあった。  ハイヒール履きのOLは皆無に等しく、履いていてもローヒール。ほとんどはスニーカーか、平底の革靴だ。  しかも度派手な赤や黄色といった色でもな…

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台湾総統選 蔡氏勝利を祝う

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 花開いた蒋経國の英断 国民が知恵と勇気ある行動  台湾の国民が勇気と知恵をもって行動に出た。1月16日の台湾総統選及び議会の選挙は民進党が大躍進し勝利を収めた。総統選に関しては国民…

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フィリピン大統領選の世論調査、ビナイ副大統領が単独首位に

 5月に行われるフィリピンの大統領選挙は、候補者が出そろい国民の関心も高まっている。毎月のように発表される世論調査では、活発に順位が入れ替わる混戦状態が続いており、まだ有権者の意思は固まっておらず、どの有力候補にも当選の…

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中国に「道徳空白」の難題

台湾に吹いた蔡英文旋風(下) 「富強有徳」志向へ台湾の役割  今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前…

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パキスタンに希望の光が/Hope in Pakistan

 パキスタン政府の、1月初めに起きた、インド側国境地帯にある軍事施設への襲撃に参加したことを疑われているイスラム過激派民兵に対する動きは、良いニュースであるし、しかも、その及ぶ範囲はその地域だけにとどまらない。米国にとっ…

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習近平氏の「台湾併合」野望懸念

台湾に吹いた蔡英文旋風(中) 東アジアの自由と安保を左右  中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少…

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台中接近から日米台連携へ 台湾総統・立法院選が示すもの

国民党支配からの決別選んだ民意 平成国際大学教授 浅野 和生  1980年米大統領選挙でのレーガンの勝利を彷彿(ほうふつ)とさせる「蔡英文の地滑り的勝利」であった。去る1月16日の、台湾における総統(大統領)と立法院(国…

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当初、モルディブで嫌われた日本の防波堤

モルディブの環境問題と日本 駐日モルディブ共和国全権大使 アハメド・カリール氏に聞く  21世紀はインド洋の世紀といわれるが、そのセンターに位置するモルディブの地政学的重要性は論を待たない。そのモルディブと日本の関係は結…

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日本の特産物お取り寄せ

地球だより  伊勢丹シンガポール店は通販サイトで、日本の農水産などの特産物をシンガポールの消費者に届ける「お取り寄せ」サービスを始めた。日本の名品第1弾として白羽の矢が立ったのは、福岡県産のイチゴ「あまおう」だ。  ヤマ…

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台湾に吹いた蔡英文旋風、中・米とも織り込み済み

台湾に吹いた蔡英文旋風(上) 平和担保の覚悟問われる日本  台湾のトップを決める総統選は、民主進歩党の蔡英文主席が国民党の朱立倫主席の倍近い票を獲得し圧勝。立法院(国会、定数113)選でも、民進党が現有40議席から68議…

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台湾次期総統、対中傾斜是正へ戦略再構築を

 台湾の総統選挙で台湾独立を志向する最大野党・民主進歩党の蔡英文主席が、中国との融和路線を唱える与党・国民党の朱立倫主席を大差で破って勝利した。  女性総統の誕生は台湾史上初めてだ。蔡主席は4年前に敗れた雪辱を果たした。…

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習中国主席の軍事改革動向

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 党優位で戦える軍隊に 「党の柱石」陸軍を格下げ  北朝鮮の核実験が注目を集めているが、着々と進められる中国の軍事改革からも目を離してはなるまい。そこで、昨年末の三つの新編組織と垣間見えてきた…

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