アジア・オセアニア
ナンバープレートを大型に 比のバイク犯罪防止法
フィリピンでは「ライディング・イン・タンデム」という言葉が殺人の手口を示す代名詞として定着している。もともとはバイクなどの乗り物に2人乗りすることを指す言葉だが、バイクに2人乗りした犯人による銃撃事件のことで、被害者の…
IT駆使し国民を監視、ウイグル族への弾圧強化
米国のサム・ブラウンバック大使(信教の自由担当)はワシントン・タイムズとのインタビューで、中国が、顔認証技術などITを使って国民への監視を強化する一方で、イスラム教徒の少数民族ウイグル族などを教育と称して施設に強制収容…
タイ総選挙、民政復帰後に山積する課題
クーデターによって発足した軍事政権が5年続いた後、ようやくタイで民政復帰に向けた総選挙(下院、定数500)が実施された。 タクシン元首相派のタイ貢献党が第1党となったものの、他党を圧倒する往年の独走態勢とはならず、軍…
国防費の増額続ける中国
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 覇権志向の習軍事改革 南シナ海・台湾情勢も背景に 第13期全国人民代表大会第2回会議(全人代、国会に相当)は、経済成長率の低迷や米中貿易戦争という内憂外患の中で開催され、15日に対米融和姿…
元印国防大臣の逝去を悼む
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 親日家フェルナンデス氏 日印の新たな関係構築に貢献 1月29日、インドの偉大な政治家で思想家として知られたジョージ・フェルナンデス元国防大臣が逝去した。フェルナンデス氏は…
中国の音響兵器で米外交官攻撃
非致死性も、脳に損傷 米情報・治安機関は、中国駐在の米外交官らが音響攻撃を受けているとみられる問題を調査しているが、中国の産業情報技術省の仕業であることは明らかだ。 同省は昨年11月15日の民間プロジェクトでの軍事技…
猟奇犯罪に死刑復活の声
地球だより フィリピンで16歳の少女が犠牲となった極めて残虐な殺人事件があり、死刑が廃止され極刑は終身刑となっていることから、死刑復活を求める声も上がっている。 事件があったのは、リゾート地として知られるセブの玄関口…
24日にタイ総選挙
2011年7月以来となるタイ総選挙(下院、定数500)が24日、行われる。軍政を引き継ごうとする親軍政党と反軍政のタクシン派、その双方に距離を置く民主党が三つ巴(どもえ)戦を展開。しかし3勢力とも単独過半数を取るのは難…
モスク銃乱射、過激思想の拡散を防止せよ
ニュージーランド(NZ)中部のクライストチャーチにある2カ所のモスク(イスラム礼拝所)で銃乱射事件が発生し、計49人が死亡した。 反移民の過激思想に基づく犯行とみられているが、卑劣極まりない無差別テロである。 ネッ…
オープンした日系カジノ
地球だより ベトナムの首都ハノイで11日、日系カジノ「ハリウッドワン・ゲーミングクラブ・ハノイ」がオペラハウスに近い繁華街で開業した。 カジノは五つ星ホテルの地下にあり、ルーレットやバカラ、さらにスロットマシンなどカ…
比南部、イスラム暫定政府発足
フィリピン南部のイスラム教徒を中心とする、バンサモロ・イスラム自治政府の創設が具体的に動き出した。2度の住民投票を経て、イスラム教徒ミンダナオ自治区を廃止し、バンサモロ・イスラム自治政府を創設することが決定。実現に向け…
チベット動乱60年、宗教や文化の抹殺は許されぬ
チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世ら多数のチベット人が、インドなどに亡命するきっかけとなった1959年のチベット動乱から60年が過ぎた。 この間、中国政府は一貫してチベットの言語や宗教を抑圧してきた。チベット人…
中越戦争以来、覇権主義的巨人中国が育った
40年前の今、1979年2月17日~3月16日、中国軍がベトナム最北部に侵攻し中越戦争が戦われた。もしその戦争で中国が勝っていたら、中国軍は今これほど強大になっていなかったかもしれない。 ベトナムは78年11月にソ連…
中国「国防費」増大、背景に「海洋支配」の時代認識
中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で、2019年の公称「国防費」が前年比7・5%増の1兆1900億元弱(約19兆8000億円)に決まった。伸び率は前年の8・1%増に比べると若干低下しているものの、経済成長が鈍…
北朝鮮、海外でも「ウリ式心得」
地球だより 先の米朝首脳会談の開催地となったベトナムでは麺類が食卓によく並ぶ。首都ハノイを歩けば道端の簡易テーブルを囲んで腰を下ろし麺をすする住民の姿を至る所で見掛ける。記者も会談取材の合間に当地ご自慢の米粉麺「フォー…
渋滞を逆手にビジネス
地球だより 渋滞都市としては世界有数のバンコク。通勤にもかかわらず往復でほぼ半日、車の中にいる人もいるほどだ。 それでも、バスや電車を乗り継いで座ることもままならない通勤よりましという人は多く、車での通勤がステータス…
「非核化詐欺」米は乗せられず
決裂シナリオも準備か 今回の米朝首脳会談で北朝鮮は完全非核化に応じるポーズを見せる一方で、実際には核開発の手を緩めない「非核化詐欺」を仕掛けようとしていた疑いが浮上している。 会談2日目の28日午前、トランプ大統領と…
米朝首脳再会談、一致できないのは当然だ
トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、2回目の首脳会談をベトナムの首都ハノイで行った。 両首脳は北朝鮮の非核化をめぐって合意できず、文書の署名は見送られた。進展が見られなかったことは残念だが、完全な非核…
米朝首脳会談 交渉決裂、共同声明見送り
制裁解除と非核化で溝 米長官は交渉継続を表明 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2月28日、ベトナムの首都ハノイの高級ホテルで第2回米朝首脳会談の2日目の会合を行った。経済制裁の全面解除を求める北朝鮮と…
北ペース仕切り直す契機
解説 今回の米朝首脳会談が決裂した背景には、金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領の出方を見誤ったことがあるとみられる。 金委員長としては最小限の非核化措置で最大限の制裁緩和を引き出すつもりだったようだが、トランプ…
「勇気」見せたトランプ氏
半端な合意に妥協せず 「私は取引から手を引くことを決して恐れない」 トランプ米大統領は、2回目の米朝首脳会談が決裂に終わったことについてこう強調した。世界の注目を集める舞台でトランプ氏が取った異例の行動は、同じく物別…
制裁網一段と緩む危険性
東南ア連続開催の功罪 米朝首脳会談は1回目がシンガポール、2回目がベトナムと連続で東南アジアでの開催となった。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に独裁体制を維持しながら経済発展を遂げた「モデル」を実際に見せることで、核放棄…
米朝首脳再会談始まる ベトナム・ハノイ
非核化と見返り焦点 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は27日夜、ベトナムのハノイで2回目の首脳会談に臨んだ。最大の焦点は北朝鮮がどこまで非核化の実質的措置に応じるか。米国がその見返りに示すとみられる制裁…