政治
野党結集論議、最悪の国難に対処する政策を
来年参院選を前に野党間で自民・公明の与党に対抗するための構想が民主、共産、維新の各党内でさまざまに浮上している。野党がばらばらでは勝てないとの認識によるものだが、政権奪取を展望する以上、最悪の国難に対処し得る政策を練り…
女性パイロットに期待
ついに女性自衛官にも戦闘機と偵察機のパイロットになる道が開かれた。早ければ3年後に第1号の女性パイロットが誕生することになる。 すでに米国では、1990年代以降、戦闘機への女性の配置が始まり、多くの女性が戦闘機パイロ…
大阪維新勝利、対立超え「新たな設計図」を
任期満了に伴う大阪府知事と大阪市長のダブル選は「大阪維新の会」の候補がいずれも制した。これで5月の住民投票で頓挫した「大阪都構想」が息を吹き返す。 しかし、これをもって全面的に信任を得たと考えるのは早計だ。低投票率は…
自民の120万党員運動 党勢挽回途上の政権3年
「自由民主」に組織本部長 自民党機関紙「自由民主」(11・30)は山口泰明党組織運動本部長へのインタビューを1面に載せた。「1億総活躍社会」を新たに掲げる安倍政権を支える「党の組織基盤をさらに強化していく必要がある」(…
「プレ民」の宮城県議選 片隅ベタ扱いのショック
福島は国政並み応援で“維持” 宮城県議会議員選挙では、民主党と共産党との機関紙上の扱いに明暗がくっきりと分かれた。民主党機関紙「プレス民主」11月6日号は最終面から1枚めくった7㌻目左下の片隅にベタ記事12行と実に目立…
共産党の「連合政府」戦術 宮城県議会選挙で独走
民主敗北書かない「赤旗」 安全保障関連法成立と環太平洋連携協定(TPP)合意の後に行われた宮城県議会議員選挙(10月25日投開票)は、安倍政権の自民・公明の与党に対し、民主、共産、維新、社民など各野党が来年参院選に向け…
自民党60年、改憲へ新たな出発の決意を
自民党が結党から60年を迎えた。原点に立ち返り、党是に掲げる憲法改正に向けて新たな出発の決意をすべきだ。 参院選後の発議目指す 自民党は1955年11月15日、当時の自由党と日本民主党の「保守合同」によって誕生した。…
閉会中審査、改正につながる憲法論議を
衆参両院の予算委員会で閉会中審査が行われ、当面する政治課題について質疑した。政府・与党が安全保障関連法を成立させるため、通常国会を9月まで延長したこともあり、野党側が要求した臨時国会に代わって開いたものだ。 内閣改造…
安保法反対者の共通点
あの騒ぎは何だったのか。安全保障関連法案が参議院で9月19日に成立して以降、安保法案に反対していた学生や市民団体の活動がおとなしくなった。 一時は学生団体「SEALDs(シールズ)」の中核メンバーである奥田愛基氏を朝…
国政お構いなしの維新の内紛劇
「第三極ブーム」を巻き起こした維新の党が分裂し、今や国政お構いなしで内紛劇を繰り広げている。大阪系と非大阪系の議員による理念・政策抜きの抗争は泥沼化の様相だ。この状況が続けばどちらも国民から厳しい審判を受けることになろ…
人気を呼ぶ観艦式
海上自衛隊の観艦式が10月18日、神奈川県の相模湾で実施された。 観艦式には艦艇42隻、航空機37機が参加。アメリカ、オーストラリア、フランス、インド各海軍の艦艇も加わり、アメリカ海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オス…
自民党の続投新体制 「総活躍」には人間育成を
長期安定は政策推進力 自民党機関紙「自由民主」は大幅延長した通常国会終了と7日の党役員・内閣改造人事の節目を反映した紙面が連続した。1面見出しを拾うと「平和安全法制成立」「党大会に代わる両院議員総会」(10・6号)、「…
共産党の「国民連合政府」 「革命期」にしたい反安保デモ
党勢拡大のため大風呂敷 日本共産党は革命への憧憬に駆られている。志位和夫委員長は、反安保法制デモを「一種の『市民革命』につながるもの」と鳥越俊太郎氏との懇談で語り、「国民連合政府」を提案した理由に挙げた(同党機関紙「し…
「プレ民」に連合前会長 支持増えない民主に注文
結集軸だった「反自民非共産」 民主党機関紙「プレス民主」10月16日号は「古賀伸明氏が語る、労働運動の10年」と題し、日本労働組合連合会(連合)会長を7日に退任した古賀氏と岡田克也代表の対談を掲載。労組・連合と民主党執…
「国民連合政府」、共産党の詭弁に惑わされるな
共産党の志位和夫委員長は安全保障関連法廃止を目指す「国民連合政府」の樹立を呼び掛け、同政府の下では日米安保条約と自衛隊を是認するとしている。だが、同党はいずれにも一貫して反対してきた。志位発言は「革命政党」共産党への懸…
健全野党と安保強化
日本共産党(以下・共産党)の志位和夫委員長が来年夏の参議院選挙に向け、野党共闘を積極的に推進しようとしている。志位氏は安全保障関連法制(以下・安保法制)の廃止に向け、「国民連合政府」構想をぶち上げた。そして、来年夏の参…
盤石な第3次安倍改造内閣
政治ジャーナリスト 細川 珠生 憲法改正へ論議深めよ 国民に精神力あっての活躍 第3次安倍改造内閣が発足した。昨年12月の総選挙での圧勝、先月末の自民党総裁選での無投票再選を経て、安倍体制は、発足してから最も盤石となっ…
民主党はまずは党内意見の集約を
民主党など野党は政府・与党に対し、臨時国会の早期召集を迫っている。 しかし、民主党内では安全保障政策や環太平洋連携協定(TPP)について意見の対立がある。意見を集約できなければ、国会での建設的な議論は期待できない。 …
安保法てこに同盟枠組み拡大
第3次安倍改造内閣スタート(下) 今回成立した安保法制は、安倍首相が「日米同盟が完全に機能し、地域の平和と安定を確固たるものとする」と強調するように、自衛隊と米軍の一体運用を可能にし、日本の抑止力を格段に高める。そして…
増税で失った好循環どう再建
第3次安倍改造内閣スタート(中) 安倍晋三首相が「第2ステージのアベノミクス」の目標として掲げた「1億総活躍社会」。その実現のため、改造内閣は担当相を新設。また「新3本の矢」として、①強い経済としての名目GDP(国内総…
第3次安倍改造内閣が発足 「1億総活躍」へ政策基調転換を
第3次安倍改造内閣スタート(上) 第3次安倍改造「未来へ挑戦する内閣」が発足した。 今回の内閣改造は、自民党総裁に再選された安倍晋三首相が新たに任期3年を歩みだすためのものだ。来年夏の参院選と再来年4月の消費税再増税…
安倍改造内閣、1億総活躍は家庭の繁栄から
第3次安倍改造内閣が発足した。主要9閣僚が留任、9閣僚が初入閣、1閣僚が再入閣の布陣は、短命内閣、短命閣僚の繰り返しだった自民党の政権復帰前と比較して安定感がある。 異例の延長となった通常国会で主要野党が強く抵抗する…
出生率向上、「家族支援策」を柱に据えよ
出生率を1・4から1・8まで回復させる――。安倍晋三首相は経済成長のための新たな「3本の矢」に子育て支援拡充を据え、出生率の向上に取り組む。少子化克服は国家的課題だ。それには子育てだけでなく、家族支援策が欠かせない。 …