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集中砲火浴びる米IT企業
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 官民・左右から非難の声 露の選挙介入で問題点露呈 アメリカをはじめ世界の文化や伝達、情報交換手段を一新したフェイスブックなどのIT企業への非難の声が政府ばか…
行き過ぎた「分析知」の弊害
名寄市立大学教授 加藤 隆 孤独に苛まれる子供たち 「関係知」の知恵語る梵我一如 我々がよく目にする植物について二つの言い方で描写してみたい。一つ目。「典型的な場合、雌蕊(しずい)は1本、雄蕊(ゆうずい)は6本。6枚に…
若者の生活習慣に潜むわな
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 セロトニン欠乏症の危機 よく噛んで偏らぬ食生活を 昨今の欲望氾濫(はんらん)の世相にあって若者世代の生活習慣の様相は、危機的状況に置かれているのではなかろうか。 1980年代(…
ソ連の対日参戦、米軍が主導
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 米ソで綿密に計画練る ヤルタ密約の内幕明らかに 戦後の日本とロシア(ソ連)の間の最大の懸案事項は「北方領土問題」で、いまだに問題解決の糸口さえ見えない。安倍首相の意気込みにもかかわらず…
冷戦下の「ミグ25事件」の教訓
拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 「防衛出動」発令されず 北核・ミサイル対策は万全か 北朝鮮による核・ミサイル発射(実験)が繰り返されている。現時点では日本列島への直接的被害や…
有権者が気付かぬ最重要選挙
エルドリッヂ研究所所長、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 危機管理できる政権を ビジョンを持つ為政者選べ 何カ月も噂(うわさ)されていた9月末の衆議院解散とそれに伴う総選挙は本日22日に行われる。政治学者として日…
北朝鮮にさらなる圧力を
元日朝国交正常化交渉日本政府代表 遠藤 哲也 要注意の対話・交渉路線 極力避けるべき軍事力行使 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって、米朝間で激しい言葉の応酬が続き、緊張が高まっている。北朝鮮からの核の脅威は新たな局面に…
解放軍掌握急いだ習主席
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 将軍の汚職摘発、若手抜擢 習人脈優遇で士気に影響も 習近平主席への権力集中と礼賛が進む中で、18日からの中国共産党第19回党大会で2期目習近平政権が発足する。しかしこれまでの習政権のメディ…
戦後2番目に長い景気は疑問
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 6・3%にすぎぬ成長率 漸く持続的成長の局面に 総選挙を控え、2012年12月に発足した安倍晋三政権の下で、日本のマクロ経済が、どのように推移してきたか振り返ってみたい。…
やり直せる社会の実現を
沖縄大学教授 宮城 能彦 安定志向の価値観に疑問 入試と就活で人生決めるな 学校という、世間から隔離されている温室の世界で仕事していると、世の中の動きを身体で感じることが少なくなっていく。 私の場合は村落や街に出て人…
台北からナポリ、東京五輪へ
平成国際大学教授 浅野 和生 大成功の「台北ユニバ」 台湾は「台湾」と表記すべし 8月31日午後4時、台北市の総統府前を出発した「世大運英雄大遊行」の隊列は、1時間半をかけて市内を横断し、台北市政府前に到着した。蔡英文…
米朝の“舌合戦”は猿芝居か
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 朝鮮半島の伝統的戦い “頭突き”炸裂の執念捨てず アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長の“舌合戦”を見ていて思い出したことがある。今から47年前に韓国に留学した時のことである…
兵役免除に揺れるイスラエル
獨協大学教授 佐藤 唯行 違憲判決に戸惑う政権 宗教政党と世俗派の板挟み 9月12日、イスラエル最高裁はユダヤ教超正統派の信徒もイスラエル市民権を持つ他のユダヤ人同様に兵役に服さねばならぬとの判決を下した。超正統派の兵…
「オール沖縄」の偽善を糺す
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 保守を詐称“有志の会” 背後に共産党の巧妙な戦略 衆議院選挙が騒々しくなると、何と来年11月の沖縄県知事選挙で、既に論理も戦術も崩壊している「オール沖縄」で翁長知事の再選…
米経済蝕むオピオイド中毒
アメリカン・エンタープライズ研究所客員 加瀬 みき 白人中年男性の患者急増 企業負担増、地方財政も破綻 アメリカ経済は順調なように見える。株価は上向きだし、失業率も4%台に下がり、連邦準備制度理事会(FRB)は6月に利…
米国大統領国連演説に思う
元統幕議長 杉山 蕃 IRBM迎撃できぬ日本 米朝開戦なら北朝鮮「消滅」 前回の寄稿直後、北朝鮮は、水爆実験を実施世界中の耳目を集めた。今回は度重なる暴挙に、国連安保理も素早く対応し、石油の全面禁輸を主張する米国と、必…
帝国復興目指す中国共産党
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 派閥争いも脅威は不変 日印関係強化が“野望”阻む 最近、日本の新聞などメディアでは10月18日から開幕する中国の共産党大会について毎日のように報道されている。さまざまな具…
家庭内の子供の人権を守れ
弁護士 秋山 昭八 児相の虐待受理件数急増 危機に瀕する児童福祉施設 2000年5月、児童虐待防止法が与野党一致の議員立法として成立した。児童虐待の定義を明確に定め、虐待の禁止を法定して、国および地方公共団体に児童虐待…
新たなIS生む混迷長期化
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 なお硝煙消えぬシリア 若者がイスラーム再認識も 今から約6年半前の2010年12月、チュニジアで起きた若いイスラーム教徒の焼死事件がきっかけとなって、後に“アラブの春”と言われる騒乱が…
9条加憲より2項削除を
哲学者 小林 道憲 空文化した「平和憲法」 信頼できる「公正と信義」なし 「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの…
進まぬ英のEU離脱交渉
日本大学名誉教授 小林 宏晨 現実感覚喪失した英国 「協定無し」の危険性高まる 欧州連合(EU)離脱交渉に際して、英国がいまだに現実感覚を喪失しているのではないかと考えられ、EU側にフラストレーションが高まっている。離…
自主憲法の制定を急げ
軍事評論家 竹田 五郎 自衛隊の「基礎体力」減衰 祖国防衛の任務も明示を 米誌「ニューズウィーク」日本版8月15、22日夏季合併号は、「日本の未来予想図」と題し、「今から約100年前、1920年(大正9年)の日本の人口…
米国迷走による空白埋めよ
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日印に期待するアジア 着々と覇権確立進める中国 この夏休み、私の一番の関心は北朝鮮の核実験とそれに対するトランプ米大統領の迷走振りであった。その一方火事場泥棒のように中国…