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北朝鮮対処で重要性増す韓国

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 米中間で股裂き状態に 腰据え毅然とした対応を期待  文在寅韓国大統領が13日に初訪中し、習近平中国国家主席との首脳会談が行われると報じられている。中国はこのところ韓国への団体旅行を9カ月ぶり…

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NYTはユダヤの新聞か

獨協大学教授 佐藤 唯行 読者の3割強がユダヤ系 70年代半ばから「色」隠さず  「ニューヨーク・タイムズ」(NYT)は米国民の中でも指導的立場の人々が情報源として読む新聞であるため、アメリカで「最も影響力を持つ新聞」と…

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尖閣問題理解せぬ政府と国民

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 奪還戦略より実効支配 賢い行政と外交で防衛可能  日本人は何らかの事件後の責任追及は上手だ。ところが事前に注意を喚起され、政策提言や問題提起を受けても、日本…

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訪中で変身した米大統領

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 言論・宗教弾圧を黙認 姿勢変えぬ安倍首相に期待  10月下旬から11月に掛けてメディアの関心事は言うまでもなくトランプ米大統領の東および東南アジア訪問であった。同時にアジア…

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北ミサイル潜水艦開発に思う

元統幕議長 杉山 蕃 探知システム突破は困難 ペイしない大型化・長射程化  先日、北朝鮮のミサイル潜水艦開発を決定付ける衛星写真が米国から公開された。映像は北朝鮮造船所の衛星写真で、円筒形の潜水艦用サイロとおぼしきものが…

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始まったかサウジ大変事

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 王族ら拘束し財産没収 慣例無視の王位継承で内紛も  中東で最も危惧され、恐れられていたことが始動したのではないかとの懸念が世界に広がり、強い警戒感が抱かれる事態が発生した。それは国際世界…

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追い詰められる米共和党

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 州知事選で民主に大敗 拒絶された“トランピズム”  米共和党はバージニア州の知事選でエド・ガレスピー候補が民主党のラルフ・ノータム氏に大敗、そこにアラバマ州の…

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同一労働同一賃金の実現を

弁護士 秋山 昭八 企業に制度見直しの動き 正規・非正規の待遇差を解消  パート社員が課長や主任に昇進できるよう人事制度を見直す企業が出てきた。仕事の能力が高く本人が希望する場合、勤続3年で期間の定めがない無期雇用に転換…

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ユンケル氏が描くEU将来像

日本大学名誉教授 小林 宏晨 実現性低い多数決議方式 対外政策は加盟国の守備範囲  2017年9月13日、ジャンクロード・ユンケル欧州連合(EU)委員長は、欧州議会への年次報告を行った。当然のことに、この報告には、将来の…

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東京裁判の不消化状態を脱せ

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 勝者による愚劣な報復 平和条約に基づき全戦犯解放  「日本が侵略戦争を行ったということは、東京裁判の法廷で明らかになったのではないでしょうか。判決を受け入れた…

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米のユネスコ脱退声明

獨協大学教授 佐藤 唯行 事務局長は反米主義者 ロシアが依然影響力を保持  10月12日、米トランプ政権はユネスコ(国連教育科学文化機構)からの脱退を声明した。脱退は2018年末に発効し、その後アメリカは正式加盟国ではな…

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憲法の平和主義とは何か

軍事評論家 竹田 五郎 学ぶべきは「正しい戦争」 核戦力の脅威下にある日本  9月28日付の東京新聞は「憲法と立憲主義の危機」と題し、臨時国会の冒頭解散について憲法学者らの緊急声明について報道している。その要旨は次の通り…

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日銀の金融政策は本末転倒

鈴木政経フォーラム代表経済学博士 鈴木 淑夫 物価目標にこだわるな 成長と完全雇用維持が重要  日本の株価が、バブル崩壊直後の1990年代初めの水準まで回復した。この基本的な原因は、日本の企業収益が回復したことにあるが、…

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習近平一強体制の光と影

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 強国追求で他国犠牲に 過度の礼賛、個人崇拝の懸念  中国では、5年に1度の最大政治イベント・共産党第19回大会(19大)が10月18~25日の間に開催され、習近平2期指導部が発足した。19大…

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県民投票煽る翁長県政の末路

OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 何ら権能ない政治ショー 失敗なら県民に責任負わす  先般の総選挙で沖縄県(4小選挙区)は、翁長(おなが)雄志知事派が3勝、自民党は1勝という結果になり翁長知事や革新は、「オ…

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日本は国連改革の先頭に立て

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 時代遅れで偏った機関 米国のユネスコ脱退は正当  このたびアメリカ合衆国とイスラエルがユネスコから脱退すると報道された。その理由としてはユネスコがパレスチナ問題に関し、政治…

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クルド人の独立への悲願

ロシア研究家 乾 一宇 部族意識強く抗争絶えず 自治権拡大が現実的選択か  シリア・イラク領域の一部を占拠したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が首都と称していたシリア北部のラッカを、クルド人とアラブ人の反…

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「大勝」という認識でよいのか

政治ジャーナリスト 細川 珠生 権力濫用の「7条解散」 実現には程遠い「国難」回避  第4次安倍内閣が発足した。トランプ米大統領の初来日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの外交日程をこなし、安倍総理にとって、目下…

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中華民族の夢と台湾の悲哀

平成国際大学教授 浅野 和生 完全統一目指す習主席 抹消される自由・民主・自立  第19回中国共産党大会の政治報告(10月18日)で習近平は、台湾海峡の将来について、香港、マカオと台湾とを同列に置く「港澳台工作」の枠組み…

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野党混乱で「55年体制」復活へ

東洋学園大学教授 櫻田 淳 「竜頭蛇尾」の希望の党 左派勢力は2割以下に零落  このたびの衆議院議員選挙に際して、自民・公明の政権与党が獲得した議席は、総議席の3分の2を超えた。これに加えて、このたびの選挙は、民進党が「…

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NZの水資源管理に学ぼう

東京財団上席研究員 小松 正之 住民参加し情報も開示 日本はコンクリで生態系破壊  近年、地球生態系に関する世界的関心は高まっているが、日本では、防災の名目でコンクリートによる自然生態系の破壊が進行している。台風21号に…

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改憲派は死滅、改悪派だけ残る

大月短期大学名誉教授 小山 常実 9条2項削除言う党皆無 永久属国化→滅亡路線の選択  10月22日、衆議院議員選挙が行われた。自民党が圧勝したため、安倍政権が継続することになり、当面の北朝鮮危機を乗り切るには一番よい状…

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侮れぬ中国の「大言壮語」

元統幕議長 杉山 蕃 高い目標掲げ国民鼓舞 「高邁な理念」不在の衆院選  今月は我が国の衆議院選挙が行われ、安倍政権の信任を問うこととなった。選挙結果は小池新党の不振、自民・公明の堅調さが際立つ結果となった。他方、隣国の…

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