始まったかサウジ大変事
渥美 堅持 2017/12/03 Viewpoint|中東・北アフリカ [会員向け]
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持
中東で最も危惧され、恐れられていたことが始動したのではないかとの懸念が世界に広がり、強い警戒感が抱かれる事態が発生した。それは国際世界全体にも衝撃を与え混乱の中に包み込む事態の到来を予感させるものである。
「ビジョン2030年」と名付けられた「サウジアラビア近代化計画」を掲げて登場してきたムハンマド・イブン・サルマン皇太子が汚職撲滅の旗の下に、財閥ばかりか王族内にも調査の手を伸ばし、多くの人間を拘束軟禁し、近代化を前にしての大掃除を始め、その財産を没収するという考えられない行動に出て世界を驚かした。
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