米のユネスコ脱退声明


佐藤 唯行

獨協大学教授 佐藤 唯行

 10月12日、米トランプ政権はユネスコ(国連教育科学文化機構)からの脱退を声明した。脱退は2018年末に発効し、その後アメリカは正式加盟国ではなくオブザーバー国家の資格で関与してゆく方針だ。脱退理由について米国務省はユネスコによるイスラエルの国益を損なう数々の決定を指摘している。直接の引き金はイスラエルが占領するヨルダン川西岸地区に所在するヘブロン旧市街と同市近郊のユダヤの族長たちの墓についての処遇だった。ユネスコがイスラエルの反対を押し切ってパレスチナ自治区の世界遺産として登録を7月に認めてしまった一件である。


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