24万円のアイフォーン
地球だより
世界的なブームを巻き起こしている米アップルのスマートフォンの新製品「iPhone X(アイフォーン・テン)」が、ブラジルで12月8日に発売されることが決まった。気になる価格だが、内蔵メモリー64ギガ版が7000レアル(約24万円)、256ギガで7800レアル(約27万円)というから驚きだ。
ブラジルでは、Xに限らず家電製品から自動車に至るまで、日本や米国と比べ2倍近く、もしくはそれ以上の価格となっている。
価格差の大きな理由は輸入税と流通税だ。特にブラジルの輸入税は高く、Xのような高額製品だと100%近い関税をかけられることも。国内で流通する自動車や電化製品であれば、関税の代わりに多額の工業税がかけられる。例えば、トヨタ・カローラは現地工場で生産されたものが約300万円もする。
それだけに、ブラジル人は海外旅行ともなれば、中国人観光客の「爆買い」とまではいかないまでも、スマホやカメラなどを家族や知人の分まで購入する。特に日本旅行は最近、ブラジルでもブームに火が付き始めており、日本を紹介するテレビ番組も増えている。
日本旅行はブラジル人にとって、浅草や京都のような観光地巡りだけでなく、スマホやカメラ、アイデアに満ちた日常製品などが格安で手に入る「買物天国」でもあるのだ。
(S)