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「生きる力」の意味再考を

名寄市立大学教授 加藤 隆 死生観の涵養こそ必要 主語と目的がない戦後教育  子どもたちに「生きる力」を育てることこそ急務だと耳にする。この言葉が公になったのは、20年前の中教審答申である。「子ども達に必要となるのは、い…

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マケイン氏と共に逝った米国

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 共通の価値観より国益 自由と民主推進の理想喪失  アメリカ上院の重鎮ジョン・マケイン議員が8月、悪性の脳腫瘍である神経膠腫(こうしゅ)で逝去した。遺族以外で死…

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「国防は国民の義務」自覚を

軍事評論家 竹田 五郎 隊員募集苦労する自衛隊 産経「鎮魂の日」報道に違和感  8月16日付の産経1面は、戦後70年間も平和を継続し得たのは「平和の祈り」のおかげである、というような紙面づくりで、全国戦没者追悼式における…

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「テック社会」への対応急げ

弁護士 秋山 昭八 公共職業訓練の充実を 柔軟な労働市場の整備不可欠  人工知能(AI)やロボットが普及する「テック社会」には、失業が増えることが予想され、新しい技術を使いこなして成果を挙げる人とそうでない人とで、賃金の…

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太平洋島嶼諸国と自由の価値

東洋学園大学教授 櫻田 淳 カネ恃み「侵食」図る中国 「借金漬け」開発援助は破綻へ  9月上旬、ナウルで開かれた太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議の風景は、誠に興味深いものであった。会議の席上、議長を務めたバロン・ワ…

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家族、私有財産、国家の破壊

大月短大名誉教授 小山 常実 公民教科書の三つの特徴 マルクス主義思想と親近性  筆者は中学校公民教科書における内容史を研究し始めて30年近くなる。平成17(2005)年版からは、教科書改訂のたびに各社の教科書を比較検討…

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イドリブ総攻撃前夜のシリア

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 事前に化学兵器排除へ 反政府勢力壊滅目指す政府軍  鶏を捕獲するときには鶏小屋の隅に鶏を追い込み捕獲する。これと同じようにシリア政府は反政府勢力をシリア北西部のイドリブ県に追い込んだ。 …

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異次元金融緩和の副作用修正を

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 債券・株式市場が官製化 銀行収益悪化し仲介機能低下  金融緩和の強化か、出口政策への第一歩か、どちらを向いているのか分からない政策変更が7月31日に発表されてから1カ月余り…

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日本に欠ける姉妹都市戦略

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 国際化と地方創生に有益 ビジネス・教育面の可能性無限  筆者はこれまで、45カ国を訪問した。最近では、3週間の家族旅行で6カ国を訪れている。  これらの国の…

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海洋覇権に意欲燃やす中国

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 遠洋海軍力保持と過信 周辺国海軍は海警が対応か  8月16日、米国防総省は議会宛ての年次リポート「中国の軍事力」(米国防報告)を公表した。そこでは中国軍事力の強化に警戒感が示され、特に海洋面…

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独情報機関の対墺スパイ活動

日本大学名誉教授 小林 宏晨 オーストリアが不快感 国際機関や中小企業も標的に  オーストリア国家・政府首脳は、推定されているドイツ情報機関(BND)によるオーストリア諸機関に対するスパイ行為に対し不快感を表明し、その中…

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米露首脳会談、隠された見方

ロシア研究家 乾 一宇 陰のテーマは対中政策 米、中国封じにロシア利用か  トランプ米大統領は、6月の米朝首脳会談に続き、7月に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、初の訪英、米露首脳会談をこなした。  米政府は、米朝会…

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成国際大学教授 浅野 和生

台湾をTPPに迎え入れよ

平成国際大学教授 浅野 和生 国交国数が史上最少に 中国の「文攻武嚇」傍観するな  去る8月21日、中米エルサルバドルが台湾と国交を断絶するとともに、中国と国交を樹立した。これで2016年5月の民進党、蔡英文政権の発足以…

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暮らしの中のメンタルヘルス

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「心の免疫力」高めよう 感情調整力生かし回復力養う  「メカ化社会」の昨今、これまでとは異なる〈テクノ・ストレス〉(新型ストレス)によって人々の心は萎(な)えて、傷つきやすく(バル…

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急減する日本沿岸のサケマス

東京財団政策研究所上席研究員 小松 正之 大堤防建設などが拍車 生態系の維持と回復が急務  地球環境の異変が日本中と世界中に多く発生しているが、これが海の中でも起こっている。人類の世紀(Anthropocene)が地球の…

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ペイせぬ北朝鮮の核兵器開発

元統幕議長 杉山 蕃 核の効果、相対的に低下 弾道弾対処能力高める周辺国  北朝鮮の核兵器破棄問題は、予想されたように顕著な進展はなく、時間のみ経過していく中、北朝鮮の出方をめぐり、米中の主導権争いの様相が浮上するなど、…

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バジパイ元印首相の冥福祈る

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 良好な日印関係に貢献 高い理想を追い続け具現化  戦後インドの最も偉大な指導者で、特に今日の良好な日印関係に多大な貢献をしたアタル・ビハリ・バジパイ元首相が8月16日、逝去…

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米入学差別百年史と東京医大

獨協大学教授 佐藤 唯行 ユダヤ系や女子が標的 割当枠制度で既得権益守る  東京医科大が女子の合格者を全体の3割以下に抑えるため、長年にわたり女子受験者の入試得点を秘密裏に一律減点してきた事実が暴露された。この報道に接し…

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「インド・太平洋」戦略の成否

東洋学園大学教授 櫻田 淳 スリランカが試金石に 普遍性欠く中国「一帯一路」  日米両国の実質上の共通戦略になるに至った「インド・太平洋」戦略は、習近平(中国国家主席)統治下の中国が展開する「一帯一路」構想への対抗戦略と…

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米大統領の露骨な政治戦略

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 歯向かう者は徹底攻撃 国内外への影響より次の選挙  トランプ米大統領の戦いはますます熱を帯びている。ジョン・ブレナン元中央情報局(CIA)長官の機密情報扱い権…

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国連の幻想から目覚めよ

拓殖大学大学院特任教授 濱口 和久 「連合国」が正確な和訳 憲章に今も対日「敵国条項」  「国際連合(以下・国連)」誕生の歴史的経緯を正しく知っている日本人は少ない。そのため、日本では国連への過度の幻想がある。では、国連…

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学生の就活に教員も関与を

沖縄大学教授 宮城 能彦 企業の担当者と情報交換 信頼関係繋がり変わる社会  大学生の就職状況は相変わらず好調である。私が所属する大学の4年生も次から次へと内定をもらっている。しかし、手放しで喜べないこともある。それは、…

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温暖化で注目集める北極海

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 航路として重要性増す 鉱物資源も豊富、中国も触手  近年、地球の温暖化による影響の一つとして北極海が注目されている。第1に、北極圏の海水の減少で、北極海航路(NSR)の重要性が格段に高ま…

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