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「大嘗宮の儀」を考える

哲学者 小林 道憲 太陽、稲、天皇の再生祈る 約束される永遠の生命と豊穣  大嘗宮の儀は、悠紀殿(ゆきでん)供饌(ぐせん)の儀と主基殿(すきでん)供饌の儀の二つから成る。それは、日本を代表する悠紀国・主基国から収穫された…

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民主国家のストロングマン

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬みき トランプ大統領と連携 世界で幅を利かす権威主義  さすがに今回は勝利が難しいと思われたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が5度目の再選を果たした。贈収賄や詐欺に…

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「沖縄会議」構想の実現を

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 成功収めた「京都会議」 大事な日米両政府と県の対話  昨年9月、米海兵隊の普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を主張し沖縄県知事に当選した玉城デニー氏は過…

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メンタルヘルス対策の処方箋

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「苦悩」と対峙し意味問う フランクルに学ぶ「態度価値」  昨今の社会状況は、経済至上主義に翻弄(ほんろう)され物質的な繁栄が重要視される中で、しかもメカ化社会の急速な進展に伴いテク…

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平成の御代の終わりに

東洋学園大学教授 櫻田 淳 踏ん張りどころ」の日本 「弱さ」克服し「安泰の時代」へ  平成の御代が終わる。平成の御代の30年の歳月の中で、特に2000年以降、日本の人々は、何を経験したか。それは、リーマン・ショック、すな…

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民間防衛は世界の常識

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 協力は任意の国民保護法 「義務的任務」盛り込み検討を  民間防衛は、積極防空(軍防空)に対し、消極防空(民間防空)ともいわれ、次のように定義されている。  「敵の武力…

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準備不足だった米朝首脳会談

元日朝国交正常化交渉日本政府代表 遠藤 哲也 当面「膠着状態」継続か 「緊張の再燃」のシナリオも  昨年6月8日、シンガポールで行われた第1回米朝首脳会談と、2回目となった2月27、28日のハノイでの会談は、いずれも政治…

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昭和のバブルに苦しんだ平成

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 際立つ日本と西独の差異 三つの過剰処理で低成長定着  平成時代が間もなく終わろうとしている。第2次大戦後の日本経済の歩みの中で見ると、日本が先進国中最高の成長率から最低の成…

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ゴラン高原の主権承認

獨協大学教授 佐藤 唯行 イランの脅威増大に対抗 米とイスラエルの深慮遠謀  1967年の第3次中東戦争によりイスラエルがシリアより奪取し実効支配しているゴラン高原。かの地に対するイスラエルの主権を3月末、トランプ米大統…

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「成り手不足」深刻な地方議員

政治ジャーナリスト 細川 珠生 問われる政治家の在り方 次世代の育成妨げる高齢多選  今月7日に、統一地方選挙の前半戦となる、11道府県知事選、6政令市長選、41道府県議会議員選、17政令市議会議員選の投開票が行われた。…

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米中角逐の収拾と拡大

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 貿易では姿勢軟化の中国 欧州を懐柔し米との離間謀る  昨年から緊張を高めてきた米中貿易摩擦は、経済面のマイナス効果が米中両国のみならず世界経済にまで悪影響が及び、懸念が増している。習近平中国…

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遠のく北拉致問題の解決

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 理解できぬ政府の対応 見送られた非難決議案提出  去る2月27、28日にベトナムのハノイで開催された2回目の米朝首脳会談は、事実上の「失敗」に終わった。1年前までは「老いぼれ狼(おおかみ…

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米中デジタル覇権争いの行方

仏CNAMセキュリティ防衛リサーチセンター上席フェロー 新田 容子 目的違い激化望まぬ両国 専門用語集作成や情報共有を  米中関係は今後、貿易の分野、強制的な技術移転およびサイバー攻撃を手段とした技術窃盗の分野などで協調…

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「台湾」を格上げしたアメリカ

平成国際大学教授 浅野 和生 自由・民主の価値観共有 アジア太平洋のパートナーに  3月19日に、台湾の外交部で一つの記者会見が行われた。  日本は、台湾と外交関係を持たず国家として認めていないが、台湾には他のどの国の支…

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動乱60周年迎えたチベット

 3月10日、都内の公園で約150人のチベット人および日本のチベット支援者、中国の圧政下で苦しむ同胞のウイグル人やモンゴル人による集会とデモが行われた。これは1959年3月10日、チベットの首都ラサで民衆が決起してから6…

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バイカル湖の水狙う中国企業

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 工場建設に地元民反対 中露関係悪化の震源になるか  「シベリアの宝石」といわれ、東シベリアに位置する世界遺産の一つバイカル湖は琵琶湖の約47倍にもおよぶ三日月型の湖。ブリヤート共和国とイ…

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護衛艦「いずも」改修論に一言

元統幕議長 杉山 蕃 対潜ヘリ運用に制約も 強襲揚陸艦の建造も検討を  1月の当欄で、F35B戦闘機の導入を前提にした、「いずも型」ヘリ搭載護衛艦(DDH)の改修に関連し、短距離離陸・垂直着陸戦闘機(STOVL)、強襲揚…

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「征韓論」より「制韓論」を

 過去にも、日本と韓国の関係が「危機的状況だ」と評されるような険悪な状態を招いたことが何度かある。しかし、今回は、立て続けに日本を刺激する言動を韓国が採ったこともあって、各種雑誌や新聞テレビにも、刺激的な激しい意見が登場…

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北海道を開拓したキリスト者

名寄市立大学教授 加藤 隆 理想郷の建設を目指す 新渡戸・新島らの薫陶を受け  北海道は、平成30年に命名150年を迎えた。蝦夷地と呼ばれていた未開の大地は、明治新政府の北海道開拓により、明治2年の人口6万人が、150年…

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排他的ナショナリズムの脅威

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき ストレスためる白人男性 非白人移民を「侵略」と見なす  またもや大量殺戮(さつりく)事件が起きた。それも自然と平和の代名詞のような小国ニュージーランドのクライスト…

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国防費の増額続ける中国

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 覇権志向の習軍事改革 南シナ海・台湾情勢も背景に  第13期全国人民代表大会第2回会議(全人代、国会に相当)は、経済成長率の低迷や米中貿易戦争という内憂外患の中で開催され、15日に対米融和姿…

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オスプレイ配備で「負担」軽減

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 普天間の使用回数半分に 騒音や潜在的危険性が低下  前回の論点では、2月24日に行われた沖縄県民投票を前に、その対象になっていた辺野古移設案の問題点をはじめ…

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元印国防大臣の逝去を悼む

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 親日家フェルナンデス氏 日印の新たな関係構築に貢献  1月29日、インドの偉大な政治家で思想家として知られたジョージ・フェルナンデス元国防大臣が逝去した。フェルナンデス氏は…

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