「大嘗宮の儀」を考える
小林 道憲 2019/5/02 写真|Viewpoint [会員向け]
哲学者 小林 道憲
大嘗宮の儀は、悠紀殿(ゆきでん)供饌(ぐせん)の儀と主基殿(すきでん)供饌の儀の二つから成る。それは、日本を代表する悠紀国・主基国から収穫された米などを宮中に集め、それを煮炊きした御飯やそこから醸造した酒などを神々に供し、その神饌(しんせん)を天皇が神々と共に食すという儀式である。同じ儀式が悠紀殿と主基殿で行われるのが、大嘗宮の儀である。だから、これは、宮中で毎年行われている新嘗祭と基本において変わりはない。
最高の祭司である天皇
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