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安倍長期政権への期待と不安

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 賛同できぬ習主席「国賓」 インド太平洋戦略の後退懸念  安倍晋三首相は2006年9月、戦後最年少の首相として就任して以来、今年11月20日でそれまでの歴代1位の桂太郎の記録…

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「ベルリンの壁」崩壊から30年

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 「分断」克服の可能性示す 欧州「共通の家」いまだ未完成  東西冷戦の象徴とも言うべき「ベルリンの壁」(1961年建設)が崩壊して、今年11月9日で満30年を迎えた。ベルリンではコンサート…

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予算低迷10年の影響深刻

元統幕議長 杉山 蕃 令和元年の防衛問題を振り返る 米中の軍事力拮抗に備えよ  早いもので、令和元年も師走の声を聞く。大いに荒れた日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)問題も米国の強力な仲介で韓国が折れた形で継続される…

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獨協大学教授 佐藤唯行氏

米ユダヤ系ギャングの興亡

獨協大学教授 佐藤 唯行 禁酒法時代に闇市場支配 解禁後はカジノが収入源に  ユダヤ人は北米植民地時代から「暴力性が乏しく遵法(じゅんぽう)精神あふれる人々」という名声を博してきた。状況が一変するのは20世紀初頭だ。警察…

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首里城火災で感じた戸惑い

沖縄大学教授 宮城 能彦 早過ぎる募金呼び掛け しばし喪に服し再建考えよう  ネット配信の「沖縄タイムス+プラス」の速報で首里城正殿が激しく燃えていることがアップされたのが、31日の午前4時53分。それからわずか6時間後…

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ロシア台頭後押しする米大統領

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 親西側ウクライナに圧力? 在シリア米軍撤退も露に恩恵  アメリカの下院情報委員会は、トランプ大統領が自己の政治利益目的で安全保障支援資金や自身との面談を交換条件に…

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教育再生へ「未来への投資」を

麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 家庭支援し保育の質向上 乳幼児期に「非認知能力」育め  国連は2015年からSDGs(持続可能な開発目標)を掲げているが、早期の児童発育への投資が17の目標の内、8項目を占め、家庭支援…

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中国共産党4中総会の怪

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 経済より政治引締め優先 揺らぐ習一強体制の改善急ぐ  中国で10月に共産党第19期中央委員会第4回会総会(4中総会)が1年8カ月ぶりに開催された。そこでは中国が直面する経済や香港問題等の難題…

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再認識される消防団の必要性

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 災害時の共助の中核に 課題は団員の減少と高齢化  火災の消火活動や、全国各地で地震や風水害(気象災害)などの災害が起きた場合、消防団が出動する。今後、首都直下地震や南…

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中国の「威圧と検閲」に抗う意味

東洋学園大学教授 櫻田 淳 問われる日本の対中忖度 「自由」を脅かす北大教授拘束  「北海道新聞」(10月24日配信)記事は、北海道大学で教授職を務める中国近代史研究者が、その事由を開示されないまま、9月上旬に訪問先の上…

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米の「航行の自由」作戦の意義

日本大学名誉教授 小林 宏晨 「開かれた海」の原則堅持 南シナ海を舞台に中国と対決  長年にわたる自制の後、アメリカは、2016年1月22日、南シナ海で「航行の自由」作戦を実行した。その3週間後、オバマ米大統領は、東南ア…

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迷走気味の日米金融政策

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 FRBに大統領の圧力 さらなる緩和の余地ない日銀  日米の金融政策決定会合が相次いで開かれた。10月29~30日の米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOM…

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1年を切った米大統領選挙

エルドリッヂ研究所代表 政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 改革できず苦境の民主党 トランプ氏の再選が濃厚に  来年11月3日に行われる、4年に1度のアメリカ大統領選まで1年を切った。候補者の数や発言、激しいやりとり…

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記紀神話と大嘗祭

哲学者 小林 道憲 太陽神の命受け穀霊降臨 五穀豊穣約す太陽の霊力崇拝  わが国の最も古い歴史書『日本書紀』や『古事記』にある天孫降臨神話は、大体次のような話になっている。  ようやく平定された葦原(あしはら)の中つ国(…

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建国70年迎えた中華人民共和国

平成国際大学教授 浅野 和生 党と軍最優先の習演説 国民の自由や人権は後回し  1949年10月1日の読売新聞は朝刊1面に「多難な中國の前途/内戦で十年逆行/中共 都市経営では失敗」と題する記事を掲載し、「毛沢東(マオ・…

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露亡命中のスノーデン氏の近況

ロシア研究家 乾 一宇 結婚し国内で自由に行動 ロシアは当面保護を継続へ  エドワード・スノーデン元米中央情報局(CIA)職員(36)が、2013年にロシアに亡命してから6年が経(た)った。亡命前後の事情を本欄に「露国亡…

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「認知症時代」とどう向き合うか

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 三大生活習慣を見直そう 「生きがい」持ち脳を活性化  超高齢化社会を歩み続けるわが国は、2019年に65歳以上は3588万で、総人口に占める割合は28・4%である。また、内閣府の推…

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北の「北極星3号」開発に思う

元統幕議長 杉山 蕃 巨費を投じてもペイせず 射程短く限定的な攻撃可能域  10月初頭、北朝鮮は水中発射の中距離弾道ミサイル(IRBM)「北極星3号」の発射に成功したとし、その画像を公表した。国連決議を欺くその行動は誠に…

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国連IPCC報告と海洋の危機

東京財団政策研究所上席研究員 小松 正之 温暖化進み生態系悪化 漁獲量の大幅な減少を予測  台風15号と19号が続けて日本を襲い、多数の地域で水害をもたらした。その後、10月25日には低気圧が千葉県を中心に水害をもたらし…

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ユダヤのチリ征服計画

 ピューリタン革命を指導し英国の最高権力者となったクロムウェルは、かつての敬虔(けいけん)な軍人から「最初の帝国主義者」と呼ばれるまでに変身を遂げていた。彼は「斜陽の列強」スペインが新大陸と西インド諸島に領有する植民地を…

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天皇陛下の即位の礼に思う

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ ギャルポ 国民との深い絆に感銘 皇室の重要性再認識の好機  今、私は帝国ホテルの一室でこの原稿を作成している。10月22日は天皇陛下の即位の礼、大変おめでたい日である。天気は残念なが…

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暗躍するロシアの政治技術者

日本対外文化協会理事 中澤孝之 アフリカで勢力圏を拡大 豊富な資金使い親露勢力支援  「政治技術」とか「政治技術者」という日本語は日ごろ、ほとんどなじみがない。ロシア語(以下、読者のためにカタカナ表記)で「政治技術」は、…

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トランプ政権の「ならず者外交」

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 非公式ルートで裏工作 大統領弾劾調査で明らかに  トランプ大統領の弾劾を調査するアメリカ議会下院の合同委員会が証人喚問を進めているが、弾劾の証拠が固まるのと同時に…

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