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超高齢多死社会の医療を考える

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 ケア中心に「健生安死」を 望ましい癒しと看取りの医療  わが国は紛れもなく超高齢化が加速しつつある中で、それに伴って必然的に多死社会の波が押し寄せている昨今ではなかろうか。  20…

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「稲むらの火」の教訓と濱口梧陵の功績

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 津波警戒と早期避難訴え 将来を見据えた復旧・復興策  今年は濱口(はまぐち)梧陵(ごりょう)生誕から200年を迎える。梧陵が生まれた和歌山県広川町では「濱口梧陵生誕2…

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拡大する中国武漢ウイルス禍

東洋学園大学教授 櫻田 淳 共産党体制の「闇」を表出 「鈍重」な日本政府の初動対応  昨年12月中旬頃、中国・武漢で最初の感染者が出たとされるコロナウイルス禍(以下、武漢ウイルス禍と表記)は、中国共産党政府が初動対応を誤…

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整合性欠く政府経済見通し

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 高過ぎる1.4%の成長率 問題の核心は供給能力不足  「アベノミクス」を掲げた政権運営が7年を超えた。この7年間に、経済成長率は平均1・1%にすぎず、消費者物価の上昇率は目…

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ミシュスチンとは何者か

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 税務畑を歩いた露新首相 経済低迷脱却へ手腕を期待?  ロシア大統領プーチンは年明けの15日、年次報告書演説の後、電撃的に首相メドベージェフを解任し、後任に連邦税務局長官ミハイル・ミシュス…

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窮地に追い込まれた金正恩政権

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 軍事攻撃辞さぬと米 新型肺炎で中朝貿易が停止  中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大は中国のみならず、世界中に広がっており、その終焉(しゅうえん)の兆しは全く見えていない…

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防災・減災考える国際会議を

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 若者集め毎年日本で開催 インド太平洋からの参加期待  今は地震が頻発する「地震の季節」にあると言えよう。  過去、日本で発生した最悪の自然災害は9月から3月…

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蔡英文総統の「独立台湾」宣言

平成国際大学教授 浅野 和生 「中華民国台湾」は既に国家 日本は台湾の現実を直視せよ  今から15年前の2005年3月14日、中国は第10期全国人民代表大会第3回会議で「反国家分裂法」を制定した。すなわち、「祖国統一の大…

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激変の時代に直面するアジア

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日本は責任あるリーダーに 覇権主義・中国への対応不十分  2020年は干支ではねずみ年に当たり十二支で最初の年である。今、アメリカはトランプ大統領の「アメリカファースト」と…

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ユダヤ歩兵大隊の歴史的意義

獨協大学教授 佐藤 唯行 シオニストの大義広める 「建国の父」たちの鍛錬の場に  第1次大戦勃発に際し、英政府は英領スエズ運河の安全を確保するために隣接するパレスチナからトルコ軍を駆逐せねばならなかった。トルコはドイツ・…

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皇位継承問題を考える

大月短大名誉教授 小山 常実 男系継承破れば日本分裂 別王朝への道を開く女性天皇  令和への改元とともに、皇位継承の危機を説き、女性・女系天皇容認論に誘導する動きが強まっている。しかし、皇位継承の危機は確かにあるが、言わ…

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チャイナパニックから得る教訓

日本安全保障・危機管理学会上級フェロー 新田 容子 デマ飛び交うSNS社会 「真偽検証」の体制整えよ  世界を震撼(しんかん)させている新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が止まらない。世界保健機関(WHO)はやっと1月30…

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復活するロシアの領土回復主義

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 狙うはウクライナ東南部 父祖伝来の領土」と露大統領  ロシアのプーチン大統領は旧臘(きゅうろう)19日、恒例の内外の報道関係者を招いた大型記者会見で、ロシアの民族主義者たちが「ノボロシア…

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中国の新型肺炎事件に思う

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 中央集権が初動遅らす 共産党独裁の問題点が露呈  中国の武漢市で発症した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国内では全省・自治区に蔓延(まんえん)し、わが国など近隣国・地域の外に米欧も含め20…

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日米安保条約改定60年に思う

元統幕議長 杉山 蕃 東アジア安定へ再定義を 中朝による脅威に適切に対処  日米安保条約改定の調印から60年を経た。激しい国内騒動を経て成立した「日米安保」であるが、その道のりは大きな起伏を経る。当時学生であった筆者は、…

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明智光秀をどう評価するか

哲学者 小林 道憲 常に書き変えられる歴史 時代を反映し評価も二転三転  「時今也(ときはいま)桔梗(ききょうの)旗揚(はたあげ)」という歌舞伎演目は、江戸時代も爛熟(らんじゅく)期・文化文政期の歌舞伎作家、四世・鶴屋南…

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日本の大学入試の問題点

沖縄大学教授 宮城 能彦 「運」が左右する一発勝負 複数回の資格検定試験実施を  今回が最後だと言われる大学入試センター試験が終わった。  しかし、来年度から新しく始まる大学入学共通テストに関して、かなりの混乱が生じてい…

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アメリカ社会を蝕む「絶望死」

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 薬物による死者が急増 悪循環に陥る低学歴白人男性  アメリカ経済は好調である。株式市場は右肩上がり、史上最高値が頻繁に更新される。失業率も昨年12月で3・5%と1…

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阪神・淡路大震災の教訓活かそう

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 「火災旋風」が被害を拡大 自助を実践し「通電火災」防げ  現代の日本人が「大震災」と聞いて思い出すのは、兵庫県南部地震によって引き起こされた「阪神・淡路大震災」と東北…

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内村鑑三と新渡戸稲造の教え

名寄市立大学教授 加藤 隆 「天の視点」で人生考えよ 品格と魂を磨き「真の人間」に  我々は世界に誇る平和国家と自負している。しかし、心の覆いを一皮めくると、言いようもない孤独や不安に苛(さいな)まれているのも事実である…

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2019年の中国10大ニュース

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 習主席称え国内引き締め 経済苦境の言い訳を並べる  2019年は中国にとって内憂外患の多難な年であった。内憂外患の多くは米国との間で始まった貿易摩擦が影響している。外患は米国から貿易赤字解消…

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金融政策の枠組み修正の年か

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 マイナス金利の効果なし 強まる銀行収益圧迫の副作用  2020年の年頭に当たり、本年の日米欧の金融政策を展望してみたい。  昨年は米中貿易戦争に伴うグローバル・バリューチェ…

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イラン情勢に向き合う原則

東洋学園大学教授 櫻田 淳 自由主義VS権威主義の構図 問われる日本の今後の対応  カーセム・ソレイマニ(イラン革命防衛隊所属コッズ部隊司令官)が米軍部隊の攻撃によって殺害された一件は、中東情勢の一層の緊迫を懸念する声を…

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