激変の時代に直面するアジア


ペマ・ギャルポ

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ

 2020年は干支ではねずみ年に当たり十二支で最初の年である。今、アメリカはトランプ大統領の「アメリカファースト」という内向きの政策と大統領選挙の年のため、世界の大国として十分に力を発揮できない様相を示している。一方、中国の世界覇権への活動は表面的には多少鈍化はしても、具体的には着実に進んでおり、北朝鮮も核実験を継続的に行っている。つまりアジアの情勢は戦後最も激変の時代に直面している。

理念・ビジョン持つ国に


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ