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独り善がりな解釈で自民改憲草案の破棄迫り論議の入り口塞ぐ毎日

◆草案は議論の叩き台  参院選では民進、共産両党や朝日、毎日などが「改憲」を焦点化し、「3分の2阻止」の大合唱を繰り広げたが、結果はその意に反して改憲に前向きな勢力が議席の3分の2を占めた。これが国民の厳粛な選択だ。改憲…

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英国EU離脱を経済史から資本主義終焉の予兆とみるダヤモンド

◆「三枚舌外交」が元凶  英国の欧州連合(EU)離脱は世界中に大きな衝撃を与えている。大方の予想に反して離脱を決めたものの次期首相選びに戸惑ったことも混迷を深めた要因であった。今後、英国は離脱に向けてEU各国との交渉に入…

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皆保険制度の破綻を材料に高齢者の延命治療の意義を問うたNHK「クロ現」

◆高価な新薬次々登場  老老介護で心身共に疲弊したことが理由と思われる殺人事件のニュースが流れるたびに、「長生きも考えものだ」と思っている読者は少なくないのではないか。そういう筆者もその一人だが、13日放送のNHK「クロ…

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改憲「3分の2」で大勝の安倍政権に経済最優先求めた読、日経、産経

◆改憲の発議に現実味  「道半ばにある経済政策アベノミクスを強化し、デフレ脱却を確実に実現してほしい。それが有権者の意思だろう」(読売社説・11日)。  朝日社説(同)が「歴史的な選挙となった」と言う10日投開票の第24…

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「改憲3分の2」阻止で野党支援キャンペーン張った朝日社説の完敗

◆統一候補擁立を称賛  今回の参院選の注目数字は61、57、78、74。毎日9日付にそんな分析記事が載っている。何の数字かというと、獲得議席数のことだ。  61は与党が改選過半数を獲得する数で、安倍晋三首相が「信を問う」…

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ダッカ・テロ事件を受け「コーラン」一節の暗誦を安易に勧める新潮

◆日本人狙われた衝撃  日本人7人を含む20人が犠牲となったダッカ・テロ事件。なぜ日本人が狙われ、殺されたのか、いまだに犯行の動機がはっきりしていない。「イスラム国」(IS)の「バングラデシュ支部」を名乗る組織が実行犯の…

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ダッカ・テロで不公正の解消など若者過激化阻止への方策欠く現地紙

◆過激化の原因触れず  バングラデシュで日本人7人を含む20人が殺害される大規模テロが発生、衝撃を呼んだ。地元紙は、「イスラム国」(IS)の国内の存在を認めず、野党勢力への締め付けを強めてきたハシナ政権を非難する声が強い…

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テロとの戦い/情報機関設置など態勢づくりの必要説く産経と小紙

◆各紙とも厳しい非難  朝日「断じて許すことのできない卑劣な凶行である」(4日)。毎日「もはや日本人がどこでテロに巻き込まれてもおかしくない」(5日)、「卑劣極まりない犯行と言うしかない」(3日)、「罪もない人々を無差別…

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朝毎「改憲勢力2/3」の参院選序盤情勢報道は与党に不利な可能性

◆「大勝」何度も外れる  参院選も終盤に入り、各紙の「情勢報道」も熱を帯びてきた。6月24日付で報じた「序盤情勢」では申し合わせたかのように「改憲勢力2/3うかがう 自民、単独過半数の勢い」(毎日)と与党優位を報じた。 …

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社会保障の将来的全体像の必要を指摘すべきアエラ「子供の貧困」特集

◆「選挙用」は決め付け  アエラ7月4日号で、「すぐ隣にある『子どもの貧困』」と題して特集し、ジャーナリストの池上彰とNPO法人「Living in Peace」理事長、慎泰俊が対談している。今、問題となっている子供の貧…

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「人を殺すための予算」で共産党の更迭茶番劇を起こしたNHK討論

◆主張変えない藤野氏  英国の欧州連合(EU)離脱決定に先週日曜(6月26日)の報道番組は賑(にぎ)わった。参院選の経済政策のテーマにも急浮上し、そのテレビ討論をめぐって前代未聞の展開があった。共産党の政策責任者、藤野保…

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英国のEU離脱決定に改めて統合の原点と課題を再確認した各社説

◆世界秩序変動を懸念  それにしても、なぜ、こんなことになったのか――。  25日付日経社説の一部だが、英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票の結果に対して、少なからぬ人々が抱いた感想であろう。筆者もその一人で…

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3倍も水増し「65000人」に拘泥する沖縄2紙の反米集会見出し

◆「オール沖縄」のウソ  6万5000という数字が躍っている。沖縄県うるま市で起きた元米兵による女性暴行・殺人事件に抗議する集会が先ごろ那覇市で開かれた。それを報じる地元紙、沖縄タイムスと琉球新報の20日付1面の特大見出…

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都知事候補に櫻井俊、蓮舫各氏が消えない事情を文春・新潮が分析

◆参院選後の注目選挙  参院選に突入し、「野党統一候補」がどう機能するのかが注目される中、都知事候補がなかなか決まらない。「後出しじゃんけん」が有利といわれ、各陣営が出すタイミングを測っていることもあろうが、「各党とも“…

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参院選公示をテーマの論調で言論本来のあり方を示した朝、産、小紙

◆読などは無難な結び  「アベノミクス継続」か、はたまた「政策転換」か--。  中国の軍艦がこのところ沖縄県尖閣諸島周辺などのわが国領海や接続水域への侵入を繰り返し、中谷元(げん)防衛相が自衛隊に迎撃破壊措置命令を出し備…

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安倍首相の消費税増税再延期を「無責任」と断罪する各誌の無責任さ

◆こぞって批判の論調  安倍晋三首相は6月1日、2017年4月予定の消費税率10%引き上げを19年10月まで2年半延期することを正式に表明した。消費税率10%への引き上げに関して安倍首相は14年の衆院選解散時に1年半の延…

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LGBT概念広めたNHK、今度はその「枠を超えて」とマッチポンプ

◆当事者間で不協和音  5月20日放送のNHKの特報首都圏のテーマは「あなたの中の“男と女”-LGBTの枠を超えてー」だった。「性的少数者」の意味で使われるLGBTは、今では頻繁にメディアに登場するようになったが、それを…

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増税の再延期「連載」で財務省悪玉論を掲載した産経の「主張」に注目

◆よく言い切った連載  「財務省がこの国をだめにしてきた」――安倍晋三首相が1日に消費税増税の19年10月まで2年半の延期を表明したのを受け、産経が翌2日付から始めた連載「再延期の波紋」㊤での冒頭で、よくぞ、ここまで言い…

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4野党野合の参院選統一候補に「わかりやすい」と気安く誘う朝日

◆公約破り薦めた例も  誰が言ったのか、「理屈と膏薬(公約)はどこにでも付く」。「張り替えるほど効く」とは著名な政治家の弁とか。そんな「公約」を嫌って登場したのが「マニフェスト」。元来、声明文や宣誓文を指すそうだが、わが…

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野党一本化の参院選を予測する各氏に共通する「共産党の“大躍進”」

◆「共産党抜き」を転換  伊勢志摩サミットが終わり、オバマ広島訪問を成功させ、消費増税延期を発表して、その勢いで参院選に突入した安倍晋三首相。「安倍一強」と言われる現状で、画竜点睛(がりょうてんせい)を欠くのが「参院」で…

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アイドル刺傷事件でストーカー規制法の不備や警察ミスを各紙批判

◆4紙社説で警察追及  アイドルとして活動している女子大生(20)が先月21日に東京・小金井市のイベント会場入り口で、ファンからストーカー化したとみられる京都市の男(27)に襲われ刺されて意識不明の重体に陥った事件から3…

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日経の「超少子化」日韓意識調査の分析に滲む「女性は労働者」の見方

◆「性別分業」を槍玉に  「自然に返れ」で有名なフランスの啓蒙思想家ジャン=ジャック・ルソーは、近代教育学の古典の一つとされる『エミール』で、家庭教育についてこう述べている。  「最初の教育はもっとも重要なものであり、そ…

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