コラム
新型肺炎で入管汚職に終止符?
地球だより フィリピンでは、肺炎をもたらす新型コロナウイルスの感染防止対策で中国からの入国を禁止したため、街の中で中国人を見かける頻度もめっきり減った印象だ。 しかし今頃になって、中国人が急増していた背景に入国管理局…
車谷(くるまたに)長吉(ちょうきつ)は…
車谷(くるまたに)長吉(ちょうきつ)は2015年に亡くなった作家だが、自身へのこだわりが異常に強い人物だったようだ。そのことは、今度文庫になった高橋順子著『夫・車谷長吉』(文春文庫)の中にも詳述されている。 中でも、…
トロット熱風
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 トロット(韓国演歌)は20世紀初め、英米圏の社交ダンスの演奏リズムであるフォックストロット(FOXTROT)に由来する言葉だ。 キツネが歩くように4分の4拍子に合わせて軽やかに踊…
余韻に浸れない映画館
地球だより 日本語を勉強していたイスラエル人の知人が日本旅行から帰って来たので、日本で何か驚いたことはなかったか尋ねてみた。彼は「日本の映画館だ」という。映画の最後にエンドロールが流れ始めても、観客は誰も立って外に出よ…
初音という言葉がある。虫や鳥たちがその…
初音という言葉がある。虫や鳥たちがその年の初めに鳴く声のことだが、俳句では特にウグイスについて使われる。もうその季節で、しばらくは耳を傾けて聴き入りたい鳴き声だ。 他の鳥たちと違って、とりわけ美しく、テレビや新聞で伝…
新型肺炎でスポーツ界に明暗、開幕戦は無観客で
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月5日から8日の日程で開かれる「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC=南城市)が無観客で行われることになり波紋が広がっている。 「2…
東京五輪の聖火採火式がいよいよ来月12日…
東京五輪の聖火採火式がいよいよ来月12日、ギリシャのオリンピアで行われる。古式にのっとり火がともされたトーチは、前回リオデジャネイロ五輪の射撃で金メダルを獲得したギリシャの女子選手から、2004年アテネ五輪の女子マラソ…
チャジャン麺人気衰えず
地球だより 昼時、近年流行(はや)りの中華料理「マーラータン」(辛口春雨スープ)の専門店はガラガラだったのに、わずか10メートル隣の一般中華料理店は客で超満員だった。マーラータンの店は厨房に本場中国から来ている人を使っ…
物議を醸す厚労省が示す体罰の定義
改正児童福祉法の4月施行を前に、厚生労働省の検討会が体罰防止ガイドラインで示した体罰の定義が物議を醸している。 ガイドラインでは体罰について「身体に、何らかの苦痛を引き起こし、又は不快感を意図的にもたらす行為(罰)で…
朝のテレビニュースで、東京・渋谷でタンポポ…
朝のテレビニュースで、東京・渋谷でタンポポが咲いたと黄色い花の映像が映し出された。タンポポは4月の花だが、昨日、一昨日の東京は最高気温が15~16度と3月の陽気。今年の暖冬傾向を表すトピックスに心が浮き立つ。 例年で…
「日米安保」は自ら佑くる者を佑く
自衛隊動き、トモダチ作戦加速 「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」と鏡に問い掛ける美しい継母(ままはは)。「お妃(きさき)さま、それは貴女(あなた)です」と答える魔法の鏡。だが、白雪姫が7歳になったある日、鏡の答えが一変…
全国紙の部数減が続いている。月刊誌…
全国紙の部数減が続いている。月刊誌「THEMIS」2月号によると、朝日新聞はかつて800万部台だったのが500万部台に減り、押し紙を除けば300万部台も見えてくる。他紙の退潮ぶりも同様だが、特に朝日の不人気はそれを象徴…
「雨ふれば少しあたゝか蕗(ふき)の薹(とう)」…
「雨ふれば少しあたゝか蕗(ふき)の薹(とう)」(高田風人子)。蕗の薹とはキク科フキ属の多年草のフキの花芽であり、春になるとこの花芽を使ってフキみそを作る。フキの苦みがいかにも冬から春への季節の変化を表すような味わいがあ…
文豪・泉鏡花は病的なまでに黴菌(ばいきん)…
文豪・泉鏡花は病的なまでに黴菌(ばいきん)への恐怖心を抱いていた。若いころに赤痢に罹(かか)ったことが理由で、逸話がたくさん残っている。 鏡花は煙管で煙草を吸ったが、紙のキャップを作らせ、一口吸い終わるたびに、それを…
サッカーに見る雁行形態
地球だより 日本人の手先が器用とすると、タイやミャンマーなど東南アジアでは、総じて足さばきが優れている。 バンコクの公園を散歩すると、ネットを張って竹製のボールを蹴りあうタックロー(蹴球)の練習試合をあちこちで目にす…
森鴎外は果物を煮て食べたという。味覚の…
森鴎外は果物を煮て食べたという。味覚の問題ではなく、衛生上の観点からだった。医師(軍医)で細菌学の知識を持つ鴎外は、生ものに対して極度の警戒心を持っていたようだ。嵐山光三郎著『文人悪食』(1997年)に出てくる話だ。 …
不動産モグラ
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 地中に穴を掘って住むモグラは、害虫を捕まえて食べはするが、創作物に大きな被害を与える。小さな体に似合わず、ひときわ前足が発達している。土の中をかき分けながら生存しようという進化の痕…
無謀な運転に要注意
地球だより 米国では、強引な割り込みなど危険な運転をするドライバーが多く、常に気が抜けない。 最近、妻が運転中に目の前で接触事故を目撃した。道路工事のため車線が一つ減る時に、強引に車線変更して割り込んだ車が隣の車に衝…
信州大学医学部で運動科学を教えていた能勢…
信州大学医学部で運動科学を教えていた能勢博さんの著書『ウォーキングの科学』(講談社)を読んで、昨年暮れからウオーキングを実行している。早歩き3分、ゆっくり歩き3分、これを5セット行い、週4回繰り返す。 いろいろなコー…
西アフリカ・サヘル地域 新IS国などできないように
地球の裏側ではイスラム過激派のテロ・ウイルスが増殖している。 最近特に懸念されているのが、西アフリカ・サヘル(サハラ砂漠南縁)地域のニジェール・マリ・ブルキナファソ3国国境地帯だ。IS(イスラム国)、アルカイダなどが…
沖縄で広がるノムさんの死を悼む声
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 虚血性心不全のため、11日に急逝した野村克也さん(享年84)を悼む声が沖縄でも広がっている。野村さんが野球界に与えた影響力の大きさは、2月の沖縄キャンプ期間中、随所で見られた。 …
盗聴やハッキングが理論上不可能とされる…
盗聴やハッキングが理論上不可能とされる量子暗号通信を、政府は2020年度から試験的に導入する方針を固めたという。量子コンピューターの開発と共に、世界でその実用化に向け熾烈(しれつ)な競争が続く分野である。 ミクロ世界…
音楽の都にもアジア・フォビア?
地球だより 音楽の都ウィーンには連日、中国人旅行者が溢(あふ)れていたが、中国湖北省武漢で新型コロナウイルスが発生して以来、目に見えて少なくなってきた。 ウィーンには数万人の中国人が住んでいる。中華レストラン従業員、…