森田 清策 rss

新型コロナとの闘い 「日常」見詰め直す契機に

《 記 者 の 視 点 》  「今度ほど、ひとの心遣いがありがたいと思ったことはない」  東日本大震災から1カ月半経った大型連休。宮城県の被災地を訪ねた筆者に、被災した姉の言葉だ。姉家族は、自宅と家族で経営する水産加工場…

続き

新型肺炎という「有事」に日本の“欠陥”を指摘した「プライムニュース」

◆有事を想定せぬ憲法  中国共産党の情報隠蔽(いんぺい)が新型コロナウイルスの世界蔓延(まんえん)につながったことは明らかなことから、日本のメディアでは隠蔽体質をはじめとした中国共産党の一党独裁体制の「病弊」に焦点を当て…

続き

新型肺炎で露呈したもの 中共独裁の隠蔽体質

日本の有事対応に重大欠陥  新型コロナウイルスのニュースであふれ返り、パニックのような状況が起きる中で、この欄で新型肺炎以外のどんなテーマを取り上げたとしても、読者の関心は引かないなと迷っていたら、26日発売の保守系の「…

続き

「3歳児神話」の罠に嵌まり母親の役割軽視イデオロギーに偏った産経

◆フェミニズムの影響  久しぶりに「3歳児神話」というイデオロギー(フェミニズム)色の強い言葉を新聞で目にした。しかも記事だけでなく「3歳児神話を『正しく』崩す」と、見出しにも使われていた。「産経新聞」が現在、続ける連載…

続き

精神科医の患者への性暴力 法改正による被害の根絶を

《 記 者 の 視 点 》  鹿児島県内の精神科クリニックに通院中、自殺した女性の遺族らが精神科医と患者の性的関係を禁じるための法改正などを求めていることを紹介する記事を掲載した(昨年12月10日付「教育 家庭」面)。 …

続き

保守系の産経でも「異性婚」の言葉を使う記者の危うい結婚観

◆同性婚支持に転換?  神奈川県横浜市が昨年12月から、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認定する「パートナーシップ宣誓制度」をスタートさせた。これに関して、川崎市内に住む筆者は産経新聞1月28日付神奈川版トップ記事…

続き

スマホによる脳破壊 毒性は「麻薬」レベル

情報封鎖に遭う川島氏の論文  スマートフォン(スマホ)が普及し生活必需品となるに伴い、その過剰な使用の弊害がさまざまな場面で表れている。  例えば、自動車の「ながら運転」。この問題への対応は、罰則が強化された上、一定の速…

続き

日産と検察による陰謀論でゴーン被告の逃走を弁護するテレ朝・玉川徹氏

◆国益軽視のコメント  民放の情報ワイドショーが日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)のレバノンへの密出国事件を連日取り上げている。外国政府を巻き込んだスパイ映画さながらの逃亡劇は、視聴者の好奇心を刺激するには打…

続き

五輪憲章とLGBT 性指向・自認分けた対応を

《 記 者 の 視 点 》  五輪の2020大会を開催する東京都は昨年末、「性自認及び性的指向に関する基本計画」を発表した。同計画によると、性自認は「心の性」、性的指向は「好きになる性」だという。そして、個人の性の在り方…

続き

乱暴にも中絶と同性婚を同列に扱った日経連載「1964→2020」

◆問われる「命の尊厳」  東京五輪を控え、前回大会(1964年)当時と2020年の現在を比較する新聞記事が目に付く。55年の間に日本の社会が大きく様変わりしていることが分かって興味深いが、中には、真逆の問題をはらむテーマ…

続き

韓国人若者の声 「反日」強制に抗議の高校生

左派による扇動に気付き始めた  元慰安婦、徴用工判決、自衛隊機に対するレーダー照射、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)などの問題で、日韓の軋轢(あつれき)が深刻化した一年だった。論壇でも、これらをテーマとした論考が目立…

続き

韓国の好感度「最低」の年末に「日米韓」の重要性指摘した「報道1930」

◆調査を開始以降最低  内閣府が20日、「外交に関する世論調査」を発表した。それによると、韓国に「親しみを感じる」と答えたのはわずか6・3%。「どちらかというと感じる」も20・4%だけで、合わせると、26・7%。これは前…

続き

「同性婚」の歪んだ論理 子供の福祉を無視し危険

《 記 者 の 視 点 》  御代(みよ)替わりの令和元年は残りわずかとなったが、振り返ると、わが国の社会を支えている家族制度を破壊させる動きが活発化した一年だった。2月に「同性婚」を認めないのは憲法に反するとして、同性…

続き

「表現の不自由展」論争

「検閲」の罠に陥った大村知事  政治色の強い作品への抗議が殺到したことで、企画展「表現の不自由展・その後」が一時中止されたことで注目を集めた国際芸術際「あいちトリエンナーレ」が終了してから1カ月半が経過した。それでも、月…

続き

『反日種族主義』を読む 日韓の連帯に資するか

隣国理解深める実証研究  日韓両国で発売されベストセラーになっている『反日種族主義』(日本では「文藝春秋」が出版)を読み、両国民が竹島・慰安婦・徴用工問題などに真摯(しんし)に向き合い、それぞれが認識ギャップを埋める契機…

続き

GSOMIA失効停止で文政権の戦略ミス指摘した日本の専門家たち

◆もともと公約が破棄  「文在寅政権としては、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)を失効させた方が支持率が上がる。今回ここまで降りた(妥協した)のは日韓関係と日米関係を大事にしたいという戦略の上に立っているから。(同政権…

続き

「性の多様性」の暴走 「命」への感性麻痺させる

《 記 者 の 視 点 》  「GOLDFINGER’99」として郷ひろみさんがカバーしたことで知られる「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」を世界各国でヒットさせたリッキー・マーティンさんが10月末、第4子が出産し…

続き

「武州里神楽」の伝統と革新

神と人をつなぐ伝統芸能 十世家元 石山裕雅太夫に聞く  埼玉県新座市野火止に、無形文化財「武州里神楽」石山社中がある。石山裕雅さんは、この関東でも最も古い正統神楽太夫一家の十世家元。伝統を守る一方で、令和の時代に革新し続…

続き

GSOMIA破棄決定 日韓米の連携崩壊の引き金に

文政権の「思想」「自尊心」の表れ  月刊誌11月号は日韓問題の特集で埋め尽くされている。「韓国が敵になる日」(「正論」)、「日韓相克」(「文藝春秋」)、「日米韓の断層」(「Voice」)、「韓国という難問」(「中央公論」…

続き

「不自由展」騒動の背景 津田氏と実行委の思惑通り

《 記 者 の 視 点 》  「我々は『検閲』を狭く捉えるのではなく、広く捉えている。例えば、ある表現に対して、事前だけでなく、途中で反対や規制、干渉を受けたものを『検閲』として捉えている。その状況を示して問題を投げかけ…

続き

「LGBT」への生殖補助医療実施で問われる病院とメディアの責任

◆学会指針に反し実施  いわゆる「LGBT」(性的少数者)に関するテレビ番組や新聞記事が最近、めっきり減ったと思っていたら、日経10月7日付に、注目すべき記事が載った。「指針想定外、4施設で LGBTに生殖医療実施」の見…

続き

「表現の不自由展」中止 憲法持ち出す不見識

行政の関与「検閲」ではない  抗議が殺到したことから、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題は、法廷闘争に入ることになった。前回もこの欄(8月31日付)で取り上げたテーマだ…

続き

NHKの左傾化

統制が効かないEテレ  先の参議院選挙で議席を獲得した「NHKから国民を守る党」(N国党、立花孝志代表)が注目を集めるとともに、NHK改革への関心が高まっている。  月刊「正論」10月号が特集「本当に『みなさまのNHK』…

続き