森田 清策
コロナ禍の恐怖 ゼロリスク信仰の裏返し
科学的リテラシー向上課題 新型コロナウイルス禍による社会混乱が起きてから半年が過ぎた。多くの人に恐怖を与えてきた未知のウイルスだが、数々のデータが蓄積されて、その姿が次第に明らかになってきた。 ほとんどの人は罹(かか…
「ウィズコロナ」の心構え ストレスためず免疫力強く
《 記 者 の 視 点 》 国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が公表された今年1月以降、筆者が自分の感染を疑ったことが2度ある。 最初は2月下旬。微熱、倦怠(けんたい)感、咳(せき)、喉の痛みの症状が出たので、「…
中国の民主化願う中国系米国人を「危険」と解説した「報道1930」堤氏
◆米政権指南するユ氏 「自由諸国が共産主義の中国を変えなければ、中国がわれわれを変えるだろう」 米国のポンペオ国務長官が先月23日に行った演説の肝だ。民主主義と共産主義の共存はあり得ないという認識を打ち出すだけでなく…
「アンティファ」の本質 左翼思想によるテロ行動
日本でも活動活発化する 米国大統領が「国内テロ組織」に指定し、日本の保守論壇も危険視する「アンティファ」とはどんな勢力なのか。これについてはシベリア抑留研究者・長勢了治の「アンティーファの危険な素性」(「WiLL」9月…
米「人種差別暴動」の見方 極左集団無視する識者
古森氏、田中論文を痛烈批判 人種差別への抗議行動から広がった米国内の暴動に関連して、トランプ大統領は連邦政府の治安要員を投入してでも「法と秩序」を守る姿勢を示している。しかし、この米国の暴動をどう見るかについては、日本…
敵基地攻撃能力を論じ国防の責任を考えさせた「プライムニュース」
◆3氏とも保有を容認 安保問題をよく取り上げているBSフジLIVEプライムニュースは10日、防衛相経験者3人を集めて、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備計画の断念発表の後、議論が活発化している「敵…
感染症と性行動 リスク高めた解放運動
《 記 者 の 視 点 》 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの書店は感染症関連コーナーを設けている。店頭に並んだ中の何冊かを読んで、エイズをはじめとした性感染症が伝染病の中で重大な位置を占めていることを改めて実…
“終息”しない少子化 「男女」の価値見直されるか
厚生労働省の人口動態統計によると、死亡数から出生数を引いた人口自然減は昨年、51万5864人で、初めて50万人を超えた。1人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率」は1・36で、4年連続で低下している。…
コロナ後の世界 「直系家族」の再評価
個人主義国で死亡率高い 「ロックダウン」(都市封鎖)のできない日本が、新型コロナウイルスによる被害をこれまでのところ最小限に抑え込んでいるのは、世界から見れば「奇跡」なのだという。なぜそうなっているのか。 総力特集「…
核ミサイルよりブースターに拘泥する愚かさ指摘した「プライムニュース」
◆腑に落ちぬ配備停止 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画が突然停止となったのは、迎撃ミサイルのブースター(補助推進装置)の落下を制御するのが難しく、民家に落ちて犠牲が出る危険があるからだという。 …
感染症と「夜の街」 第2波を左右する「欲望」
《 記 者 の 視 点 》 東京都庁のライトアップが11日夜、赤から虹色に変わった。新型コロナウイルス感染への警戒を呼び掛ける「東京アラート」が解除され、12日から休業要請緩和のロードマップは「ステップ3」に移行した。…
免疫力を強める 「前向きな心」で活性化
月刊誌6月号の新型コロナウイルス特集で、科学者の視点からの論考も多かった。その中で、新型コロナとの戦いが長期化する中で、重要になってくると思われるのが「免疫」についての知識だ。 「最後は『集団免疫』しかない」と題した…
コロナの長期化 「人間らしさ」問われる
不条理を引き受ける勇気 新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」下に、ノーベル文学賞受賞者カミュの小説「ペスト」を読んだ。熱病の蔓延(まんえん)で封鎖された街で、多くの人が亡くなっていくという「不条理」の中で、…
コロナ禍で葬儀も行えない「異常さ」を伝えたBS1スペシャル
◆「死者の権利」認めず たまたま見た番組で、二つの重い問い掛けに遭遇した。一つは、NHKBS1のBS1スペシャル「コロナ新時代への提言~変容する人間・社会・倫理~」(23日放送)の中で、哲学者・國分功一郎が紹介したジョ…
コロナ感染と差別 「正しく恐れる」難しさ
《 記 者 の 視 点 》 私の故郷は、新型コロナウイルス感染が比較的少ない東北・宮城県だ。同県の感染者数は、88人目が報告された先月28日以来、「ゼロ」の日が続いている。当然、緊急事態宣言は14日に解除された。同県出…
コロナ禍で「死生観」「言葉」の重要性を指摘した「プライムニュース」
◆価値観の変化課題に 新型コロナウイルス感染防止と経済活動のせめぎ合いの中で、「緊急事態宣言」が延長されることになった。直接的な理由は、感染者数が宣言発出で期待されたほど減らず、医療現場の逼迫(ひっぱく)状況が続いてい…
リーダーの情報発信
「死」タブー視、危機感弱める 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が「緊急事態宣言」を行ってから、2週間がたった。しかし、週末になると、東京の都心部はともかく、住宅地域近くの商店街は賑(にぎ)わいを見せてお…
コロナ対応、台湾に学ぶ 防疫を安保と捉える
国民も一丸となって戦う 新型コロナウイルス感染の収束後、国際社会における対立軸となるのは、一党独裁の全体主義国家中国との関係の在り方だ。“中国リスク”の捉え方次第で、コロナ禍後の世界は大きく変わってこよう。 月刊誌5…
「緊急事態宣言」の効果 国難モードに切り替わったか
《 記 者 の 視 点 》 「茹(ゆ)でガエル理論」というのがある。カエルを熱湯に入れると、驚いて直(す)ぐに飛び跳ね逃げるが、冷たい水に入れて徐々に水温を上げていくと、カエルは熱湯になるのに気付かず、茹でガエルになっ…
自然の摂理に反する“パパ2人家族”を紹介する「ハートネットTV」
◆コロナ感染は“警告” 新型コロナウイルス禍が深刻化する中、NHKが3月19日に放送したBS1スペシャル「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘う」で、昆虫学者(国立環境研究所)の五箇公一の次の言葉が印象に残った。 「要は…
「武漢ウイルス」呼称 発生源と責任の明確化
全体主義との闘いの象徴 WHOが決めた新型コロナウイルスの正式名称は「COVID―19」だ。ウイルスによる感染症は、「香港風邪」「スペイン風邪」など、発生源の地名を入れて呼ばれることがある。近年でも、コロナウイルス感染…
新型コロナ禍後の世界 中国の権力構造崩れるか
独裁の「強み」再評価の危険も 東京五輪が来年に延期になるとともに「首都封鎖」が現実味を帯びるなど、新型コロナウイルス禍が深刻度を増す一方だが、この今の段階から沈静化した後の世界のあるべき姿を模索するのは論壇の役割だ。 …
薬物依存リハビリ施設 残留物排出し新たな人生を
ナルコノンジャパン総代表 神野 正啓氏 覚醒剤の押収量が昨年、過去最高になるなど、違法薬物問題が深刻化している。また、芸能人による乱用・再犯事件が続き、薬物依存からの回復方法に注目が集まっている。そんな中、米国で生まれ…