編集局
稀勢の里、強さと品格で範を示す横綱に
日本人全体が待望した新横綱が誕生した。明治神宮(東京・渋谷)で行われた新横綱の奉納土俵入りには、平成6年の貴乃花の時の2万人に迫る1万8000人が詰め掛けたことからも、日本中の喜びと期待の大きさが分かろう。 日本出身は…
「信心に末法はなし初不動」(山口笙堂)…
「信心に末法はなし初不動」(山口笙堂)。俳句の歳時記で1月は「初」という語が付く季語が多い。もちろん「初鰹(はつがつお)」のように夏の季語もあるが、ほとんどは1月。その最後を飾るのが「初大師」「初天神」「初不動」。 …
メキシコ大統領、訪米中止
首脳会談をキャンセル メキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領は26日、トランプ米大統領が「(メキシコが)国境沿いの壁の建設費用を支払わないなら、首脳会談を中止したほうがよい」とツイッターを通じて発言したことを受け、米ワ…
メキシコ国境の壁、性急な決定が懸念される
トランプ米大統領は不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの国境沿いに壁を建設するよう命じる大統領令に署名した。 壁の建設はトランプ氏の公約である不法移民対策の目玉とも言える。対策強化は理解できるが、メキシコ側とろくに話…
トランプ氏のアジアでの方向転換に中国反発 Trump’s change of course in Asia challenges China, Obama’s pivot
トランプ政権は、中国が南シナ海の領域を占拠するのを阻止することを約束し、中国指導者らの反発を招いた。トランプが環太平洋連携協定(TPP)から離脱したことで、米国の主要同盟国に動揺と不安が生じた。 しかし、これらは、危…
兵庫県加古川市の鶴林寺は「播磨の法隆寺」…
兵庫県加古川市の鶴林寺は「播磨の法隆寺」と呼ばれる聖徳太子ゆかりの名刹(めいさつ)。「日本書紀」や寺伝によると、高句麗の渡来僧、恵便が初代住職で、教えを受けた聖徳太子の命により創建された。在日韓国人にとっても、誇らしい…
都市伝説より好きなもの
地球だより 世界の大都会には、どこにでも都市伝説がある。特にモスクワ・メトロの環状線の各駅には、噂(うわさ)なのか本当なのか、いまだに分からない伝説も少なくない。 これは本当の話。タガンスカヤ駅近くには冷戦時代の遺物…
文化芸能界ブラックリストと独裁の亡霊
韓国紙セゲイルボ 文化芸術界のブラックリストがあるという。朴槿恵(パククネ)政府に批判的な文化芸術界の要人約1万人の名簿を作り、彼らを政府支援から排除したということだ。 青年期を軍部独裁下で過ごした韓国の世代はブラッ…
「壁の費用は払わない」 メキシコ大統領が遺憾
メキシコのペニャニエト大統領は25日、トランプ米大統領がメキシコ国境への壁建設を正式決定したことを受けて「非常に残念で受け入れられない」と遺憾の意を表明するとともに、「メキシコが壁建設の費用を払うことはない」と、これま…
知事の竹島上陸、日韓関係悪化をあおる行為だ
日韓両国が領有権を主張している島根県の竹島(韓国名・独島)に、同島を管轄下に置いているとする韓国・慶尚北道の金寛容知事が上陸した。いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行に逆行する釜山日本総領事館前の少女像設置で両…
トランプ米新大統領は大統領選で「メキシコ…
トランプ米新大統領は大統領選で「メキシコとの国境に壁を造る」「イスラム教徒の入国禁止」などの政策を打ち出して旋風を巻き起こした。テロや不法移民に対する国民の危機感をあおって支持を集める狙いがあったのだろう。 トランプ…
露、トランプ大統領就任を歓迎
トランプ米大統領の就任を、最も歓迎している国の一つがロシアだ。シリア和平などで米国との協力を深め、ウクライナ危機を受け欧米が科す対露制裁の解除につなげたい考えだ。国内でも欧米を敵視するようなプロパガンダが消え、協調路線…
メモの功罪
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 記者は書き記すことが宿命の職業だ。記者研修の頃から書いた取材手帳が数十冊になる。何回か捨てる機会があったが、結局、一緒に引っ越した。結婚式の写真のように、自宅のどこかの箱に保管され…
米新政権始動、対米依存見直し契機に
韓国紙セゲイルボ 防衛分担増と戦作権移管要求か トランプ政府がスタートし、韓米関係は大きな不確実性に直面している。韓米同盟が相変わらず剛健で信頼できる同盟であることは明らかだが、トランプ政府が提起するイシューは多分に挑…
沖縄前副知事は不祥事について十分な説明を
沖縄県の安慶田光男前副知事が、教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう県教育委員会に口利きしたとの疑惑をめぐって、県教委は諸見里明前教育長から事実を裏付ける証言があったとして口利きがあったことを認めた。 安慶田氏は…
トランプ氏の軍再建案、人材確保が障害に Manpower shortage threatens Donald Trump’s hopes to rebuild military
トランプ大統領は、米軍は「空洞化」していると指摘、再建の意向を表明したが、軍再建には資金よりも人材という大きな壁が立ちはだかっている。 政府は野心的な軍備増強を提示、予算の捻出をめぐって協議しているが、その一方でトラ…
イタリアのランペドゥーサ島は、シチリア島…
イタリアのランペドゥーサ島は、シチリア島からさらに南西へ220㌔の所にある、人口5500人の漁村。この30年間、アフリカ大陸から船で逃れてきた難民の中継地になってきた。 ジャンフランコ・ロージ監督はこの島に1年半滞在…
「米国第一」の経済政策、米企業の競争力に悪影響も
トランプ政権始動(4) トランプ米大統領は20日の就任演説で、「きょうから新たなビジョンがこの地を支配する。これからは米国第一の方針だけだ」と、米国第一主義を打ち出した。米国第一主義が最も顕著に具現化されるのは経済政策…
文科省天下り、法令軽視の体質改善せよ
文部科学省が組織的に幹部の天下りをあっせんしていた。教育行政の公正性が疑われかねない事態だ。 組織ぐるみであっせん 天下りに関しては、国家公務員法が2007年に改正され、各省庁の職員による他の職員やOBの再就職のあっ…
反基地運動報道の真偽
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 2日に放映された東京の地上波テレビ局、東京MXテレビの番組「ニュース女子」は、「沖縄基地反対派はいま」と題して、東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設の抗議行動について詳報した。これに対…
CNNにとっての厳しい教訓 CNN learns a hard lesson
ドナルド・トランプがいかなる人間であるにせよ、彼は新しいタイプの政治家である。彼は、報道陣を恐れない。彼は、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト――または、CNN(ケーブル・ニュース・ネットワークの略)ニュース―…
トランプ米新政権はエネルギー政策について…
トランプ米新政権はエネルギー政策について、自国の石油・天然ガス開発を支援し、石油輸出国機構(OPEC)などへのエネルギー依存からの脱却を公約に掲げた。 そのことで経済協力開発機構(OECD)諸国のうち8位の1次エネル…
潘基文氏は「油ウナギ」
地球だより こちらに赴任して間もない頃、毎週水曜日の日課は午前中に外交部の定例ブリーフィングに出席することだった。当時、盧武鉉(ノムヒョン)政権の外相だった潘基文(パンギムン)氏が自ら質疑応答に応じるのだが、日韓関係が…