オピニオン
【社説】国交省統計不正 解決先送りした責任は重い
国土交通省の「建設工事受注動態統計」書き換え問題で、外部弁護士らでつくる検証委員会が報告書をまとめた。 重要統計の信頼を損なった責任は重い。国交省は再発防止を徹底すべきだ。 書き換えが長年継続 報告書によると、建設…
支持率低迷の立民、護憲派依存の体質刷新を
《 記 者 の 視 点 》 立憲民主党が泉健太代表の新体制になってからも支持率低迷にあえいでいる。 時事通信の調査(1月7~10日実施)で立民は前月比1・0ポイント減の4・0%で、同0・6ポイント減で4・3%の日本維…
【社説】まん延防止拡大 医療と経済の維持・両立図れ
新型コロナウイルス感染対策として広島など3県に出されている「まん延防止等重点措置」が、東京、長崎など13都県に拡大され、さらに北海道、大阪など8道府県への拡大が検討されている。 感染力が強い新たな変異株「オミクロン株…
ワクチン供与と日台文化交流
立役者の一人、音楽プロデューサー 三船 文彰氏に聞く 日本政府は昨年、新型コロナワクチンを調達できずに、窮地に陥っていた台湾に、6回で合計420万回分のワクチンを供与した。台湾を救ったとまで言われる、このワクチン供与の…
【社説】トンガ海底噴火 津波の研究進め防災強化を
南太平洋の島国トンガの海底火山が噴火し、同国や周辺諸国のほか日本や米国など太平洋沿岸の広範な地域に津波が押し寄せた。 通常の地震による津波とは異なる潮位変動が続く「未知の現象」だった。研究を進め、防災強化につなげたい…
【社説】各党代表質問 真摯なオミクロン対策議論を
通常国会で岸田文雄首相の施政方針演説などに対する各党代表質問が始まった。新型コロナウイルス変異株のオミクロン株が猛威を振るい、1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録している。政府・与野党を挙げてコロナ対策の議論を建設…
【社説】ウクライナ協議 ロシアの要求を跳ね返せ
ウクライナ国境付近で軍を増強するロシアへの対応をめぐって米欧とロシアが協議を続けてきたが、主張の隔たりは埋まらず、解決の糸口は見つからなかった。ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大を求め、加盟を目指すウクラ…
【社説】通常国会開幕 感染対策、国のかたち議論を
第208通常国会が開幕し、岸田文雄首相が初の施政方針演説を行った。この中で「最優先課題」と位置付けた新型コロナウイルス対応、経済再生の要とする「新しい資本主義」、喫緊の課題とする少子化対策や子供政策、中国や北朝鮮の軍事…
【社説】米朝関係 平行線では脅威除去できぬ
年明けから米朝の目まぐるしい応酬が続いている。北朝鮮が「極超音速ミサイル」を2度発射したことを受け、米国が新たな経済制裁を発表すると、今度はこれに反発した北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射。米国が再度、北朝鮮への非難を強…
【社説】待機期間短縮 追加接種加速と両輪で進めよ
全国的に感染が急拡大している新型コロナウイルスの「オミクロン株」対策として、政府は感染者の濃厚接触者に求める待機期間を14日間から10日間に短縮すると発表し、都道府県に通知した。社会機能維持のための措置だが、ワクチンの…
フェミニズムのジレンマ、女性スペース立入問題
《 記 者 の 視 点 》 「性自認至上主義」生むジェンダー概念 筆者は昨年12月11日付のこの欄で、「トランスジェンダリズム」(性自認至上主義)をテーマにした。性自認至上主義とは、自分が男女どちらか、あるいはどちらで…
【社説】名護市長選 沖縄と日本の平和守る選択を
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設予定地の辺野古を抱える名護市長選が、あす告示される。 辺野古移設に関しては賛否が割れているが、有権者には沖縄そして日本の平和と安全を守るための選択をしてほしい。 コロナ拡大で…
【社説】極超音速ミサイル 敵基地攻撃能力で対北抑止を
北朝鮮が年明け早々、無謀な武力挑発を繰り返している。変則軌道で地上レーダーでは捉えにくい「極超音速ミサイル」とみられる飛翔体の発射実験を5日と11日に行った。実戦配備されれば従来のミサイル防衛システムの網の目をかい潜(…
リムパック参加に期待
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(11) 台湾国防安全研究院准研究員 林彦宏氏(下) 中国が軍事侵攻してきた時の防衛戦略は。 中国をゾウに例えるなら、台湾はアリだ。だが、アリは小さくても、たくさんいればゾウの足…
可能性秘める僻地教育
北海道教育大へき地・小規模校教育センター副センター長 川前あゆみ氏に聞く 地方の人口減少が進む中、小中学校の小規模校化が加速している。そうした中で文部科学省はソサエティ5・0に合わせてGIGA構想の普及に余念がない。僻…
進む中国の「洗脳」工作
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(10) 台湾国防安全研究院准研究員 林彦宏氏(上) 中国による台湾侵攻の可能性をどう見る。 中国人民解放軍には約200万人の兵力があり、中部、東部、西部、南部、北部の五つの戦区…
【社説】中国主席告発ト ルコのウイグル人と連帯を
中国・新疆ウイグル自治区での中国当局の抑圧から逃れた少数民族のウイグル人が最も多く暮らしているトルコで、19人のウイグル人が習近平国家主席はじめ中国共産党幹部や治安当局者112人を「民族虐殺に関与した」などとして、トル…
危険な中国の極超音速兵器
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(9) 元米太平洋軍統合情報センター作戦本部長カール・シュスター氏 中国による台湾統一の戦略は。 現在実施している台湾を経済的かつ外交的に孤立させる試みが、中国にとって第1の選択…
【社説】カザフスタン 中露の影響力強化を懸念
中央アジアのカザフスタンで燃料価格高騰に端を発した反政府デモが全国に広がり、武力鎮圧で多くの死者が出た。 カザフのトカエフ大統領はデモ隊を「テロリスト」と決め付け、治安当局や軍に警告なしの射殺を認めた。こうした弾圧は…
北の極超音速ミサイルに備えを
高永喆の半島安保NOW 年明けの1月6日、北朝鮮の朝鮮中央通信は「共和国は前日、極超音速ミサイルを試験発射した」と報じた。 北朝鮮は昨年9月28日、極超音速ミサイル火星8型を試験発射しており、今回発射したミサイルはマ…
尖閣・久場島で共同訓練を
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(8) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(下) 日本が今できることは。 沖縄県・尖閣諸島に久場島という島がある。日米地位協定上は米国の専用射爆撃場だが、米中国交正常化前年…
【社説】新駐日米大使 同盟深化への尽力に期待
2年以上にわたって空席が続いた駐日米大使に、ラーム・エマニュエル氏が近く着任する。 議会での人脈が広く、バイデン米大統領とも直接話ができるエマニュエル氏の大使就任は、日米関係の強化に大きく寄与しよう。 2プラス2に…
ロシアを手本に無血占領狙う
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(7) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(上) 台湾有事の脅威はどれくらい高まっているのか。 中国の習近平国家主席が中華民族の偉大な復興の夢を完結させるには、いずれ台湾を…