オピニオン rss

【社説】新成人に望む 21世紀生まれの新風起こせ

 きょうは成人の日。新成人は2001年、21世紀最初の年の生まれだ。長引く新型コロナウイルス禍での成人式となるが、21世紀生まれの先頭ランナーとして困難に直面する世界に新しい風を吹き込んでもらいたい。 世界はネットで1秒…

続き

【社説】3県まん延防止 追加接種の前倒しを急げ

 国内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が8000人を超えた。きょうから沖縄、広島、山口の3県に「まん延防止等重点措置」が適用されるが、何より急ぐべきはワクチンの追加(3回目)接種の前倒しである。  沖縄は3日…

続き

世論の分断を煽る「認知戦」

「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(6) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(下) 中国が台湾社会を分断するために仕掛けている情報戦、影響工作の深刻度は。  日本の世論調査では「中国が嫌い」と答える人が8~…

続き

「花屋のおばあちゃん」の戦い

《 記 者 の 視 点 》 同性愛者差別として裁判に、最後まで「汝の敵を愛す」  ワシントン特派員時代から注目し、追い続けていた裁判があった。ゲイカップルの結婚式のフラワーアレンジメントを断ったことで、同性愛者を差別した…

続き

「斬首作戦」で一気に制圧か

「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(5) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(上)  中国が台湾を軍事侵攻する可能性は、どの程度高まっているか。  中国は今、国内の状況がかなり厳しい。独裁国家は国内情勢が厳…

続き

【社説】日豪円滑化協定 「準同盟国」との連携強化を

 岸田文雄首相とオーストラリアのモリソン首相は、自衛隊と豪軍が互いの国に滞在した際の法的地位を定める「円滑化協定(RAA)」に署名した。  日本は豪州を、米国に次ぐ「準同盟国」と位置付けている。インド太平洋地域で覇権主義…

続き

喝破道場理事長 野田 大燈師

農福連携で農業に新しい発想を

喝破道場理事長 野田 大燈師に聞く  香川県高松市五色台に野田大燈老師が開いた喝破道場は、檀家(だんか)を持たない曹洞宗の禅堂で、不登校児や引きこもりの若者を受け入れ、禅宗の修行に基づく共同生活で彼らの復学や社会復帰を支…

続き

【社説】新年の日韓関係 正常化へ「反日」自制を

 戦後最悪とまで言われた日韓関係の改善が急務だ。韓国は文在寅政権発足後、元慰安婦問題をめぐる前政権時の合意を事実上反故(ほご)にし、元徴用工訴訟の大法院(最高裁)判決によって作り出された国際法違反の状態を放置するなど、歴…

続き

戦意喪失図る偽情報工作

「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(3) 米ランド研究所研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 台湾有事は差し迫っているか。  台湾有事は「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きるか」という問題だ。ただ、それがあと何年…

続き

【社説】首相年頭会見 緊張感持ち国難克服に挑め

 岸田文雄首相は歴代首相恒例となっている伊勢神宮参拝の後、年頭の記者会見を行った。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が急速に拡大しつつある中、「大胆に挑戦する」とする一方、「慎重であるべきところは慎重に物事を進め…

続き

海警法施行から半年、日本政府「世論戦」で対抗

尖閣・与那国も紛争地に

「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(2) 前統合幕僚長 河野克俊氏(下) 台湾有事に米軍はどのように介入するか。  米軍が台湾を助けるオペレーションを行うのであれば、中国に既成事実を作らせる前に迅速に介入しなければ…

続き

【社説】新年の日本経済 再生に警戒要す感染「第6波」

 新年2022年の日本経済がスタートした。20、21年と新型コロナウイルスの感染拡大に振り回されたが、今年はどんな展開になるか。  新しい変異株「オミクロン株」の市中感染が各地で確認され、全国の感染者数も増加傾向にある。…

続き

【社説】外交・安保政策 敵基地攻撃能力の保有を

 2022年は岸田政権の実力と真価が問われる年である。中でも安全保障や外交の分野で取り組むべき課題は多い。  国家安保戦略改定へ  岸田文雄首相は本年末をめどに国家安全保障戦略や防衛計画大綱などを改定し、防衛力強化に向け…

続き

前統合幕僚長 河野克俊氏

併合の野望強める習主席 軍事・政治両面から侵攻模索

「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(1)  台湾海峡情勢が緊迫化している。中国が台湾に侵攻する「台湾有事」はもはや、「起きるかどうか」ではなく「いつ、どのように起きるか」を想定しなければならない段階に入った。考えら…

続き

武士道研究家で作家の石川真理子氏

今こそ日本人の本領発揮へ 変革の時に問われる「人間力」

作家・石川真理子さんインタビュー  自己主張は苦手だが、協調性に富むのが日本人の「強み」とよく言われる。しかし、「3密」を避けることが求められるコロナ禍では人と人との交流が減っている。その影響か、孤立感を深めたり、“コロ…

続き

引法寺 小田全宏(おだ ぜんこう)インタビュー

「陽転思考」でベスト尽くす

真言宗・大本山「弘法寺」管長 小田全宏さんインタビュー  自己主張は苦手だが、協調性に富むのが日本人の「強み」とよく言われる。しかし、「3密」を避けることが求められるコロナ禍では人と人との交流が減っている。その影響か、孤…

続き

【社説】新年日本の課題 変化のうねり舵取り誤るな

 2022年が明けた。長引く新型コロナウイルス禍の中にあるが、新時代への大きなうねりは既に始まっている。それらは日本という国の存廃に直結し、世界の平和と秩序を左右する。確かな舵(かじ)取りで、創造的な歩みを強く踏み出す年…

続き

【社説】主張 年頭にあたって

本紙主幹・黒木正博 警戒すべき新冷戦下の思想混迷  2022年の年が明けた。今年もさまざまな「歴史」の節目を迎える。例えば沖縄の本土復帰50周年(5月)。小泉純一郎首相と金正日総書記との日朝首脳会談20周年(9月)。沖縄…

続き

アスリートが集結、今こそスポーツの力を!

【社説】21年の日本 国民の選択眼が道を拓いた

 新型コロナウイルス禍が全国に広がる中、今年の夏は東京五輪・パラリンピックが開かれ、秋には任期満了後の総選挙が実施された。その都度、国民一人ひとりの「選択眼」が問われたが、全体的に良い結果を残したと言えるのではないか。 …

続き

日本狙う北の弾道ミサイル

 今年10月15日、米国防情報局(DIA)は「2021北朝鮮の軍事力」という報告書を出した。  主な内容は、北朝鮮を米国の切迫した脅威と見なし、北朝鮮は韓国と日本を標的とするスカッドミサイルと準中距離弾道ミサイル・ノドン…

続き

【社説】21年の世界 警戒要する中露の連携強化

 今年は、人権問題や台湾情勢などをめぐって米国と中国との対立が一段と激化した一年だった。1月に就任したバイデン米大統領は、中国を「最も深刻な競争相手」と位置付け、日米、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み(クアッド)…

続き

【社説】防衛費過去最大 隙のない体制の整備を急げ

 2022年度の予算案が閣議決定され、防衛費は前年度比1・1%増の5兆4005億円が計上された。過去最大の額で10年連続の増加となった。 補正と合わせ6・1兆円  内訳を見ると、強まる中国の脅威に対処するための事業が中心…

続き

【社説】来年度予算案 経済再生し成長基盤整えよ

 政府は2022年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は21年度当初予算比0・9%増の107兆5964億円で、10年連続で過去最大を更新した。  長引く新型コロナウイルス禍によって傷んだ経済の再生と岸田文雄首相が掲げる「…

続き