オピニオン
【社説】人口減少 「家族の価値」重視の抜本策を
厚生労働省が2021年の人口動態統計の速報値を公表した。死亡数から出生数を引いた人口自然減は60万9392人で、初めて60万人を超えた。 人口減少が続けば、経済力の低下や地方の衰退、社会保障の支え手減少などが深刻化す…
今後の日本の安全保障とその課題
世日クラブ講演要旨 日米連携し台湾有事防げ 米中対立で日本が最前線に 専守防衛の見直し議論を 前統合幕僚長 河野克俊氏 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス)の第200回記念講…
【社説】ウクライナ侵略 愚かな戦争を選んだロシア
ロシア軍がウクライナを侵略した。既に親ロシア派武装勢力が実効支配していた東部のみならず、隣国ベラルーシや、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部クリミア半島からも侵入している。他国への侵略は絶対に許されない蛮行だ…
【社説】露の停戦破棄 正当化できぬウクライナ侵略
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の親露派支配地域の独立を承認し、露軍派兵を決定することで同地域の停戦合意を破棄した。バイデン米大統領はロシアのウクライナ侵攻が始まったと指摘し、今回のウクライナ危機における制裁第…
【社説】アフガン情勢 人権改善へタリバンに圧力を
アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが権力を掌握して半年がたつが、国内は依然安定していない。国際社会は、飢餓に苦しむ国民への支援を一層強化すべきだ。 深刻な食料不足に陥る タリバンは昨年8月15日、米国の支援を受…
【社説】ウクライナ情勢 露の侵攻阻止へ各国は結束を
ウクライナ情勢が緊迫の度を増している。現状では、ロシアによる軍事侵攻がいつ行われてもおかしくない。先進7カ国(G7)をはじめとする国際社会は、ロシアに早期の軍部隊撤収を要求するとともに、侵攻した場合に備えて強力な制裁の…
【社説】北京五輪閉幕 誇らしい日本選手の戦いぶり
熱戦の続いた北京冬季五輪が閉幕した。日本は史上最多となる計18個のメダルを獲得する大健闘を見せた。メダルを取れなかった選手も最善を尽くし、美しいスポーツマンシップを発揮した。選手たちの誇らしい戦いぶりを讃(たた)えたい…
【社説】第6波出口戦略 ワクチン追加接種加速が鍵
新型コロナウイルス対策として36都道府県に適用されている「まん延防止等重点措置」が、きょうを期限に山形、沖縄など5県で解除され、大阪など17道府県で3月6日まで延長される。その一方で、水際対策が3月1日から緩和される。…
日本も毅然とした態度でウクライナ事態に臨め
《 記 者 の 視 点 》 北方領土交渉の正義を明確にした米国、及び腰の日本 「米国は北方領土問題で日本を支持する。北方四島に対する日本の主権を1950年代から認めている」 北方領土の日の7日、エマニュエル駐日米大使…
【社説】国内景気 知恵絞り悪影響は最小限に
2021年10~12月期の国内総生産(GDP、速報値)は、新型コロナウイルスの感染拡大がいったん落ち着き、実質年率で5・4%増と高い成長率になった。ただ、22年1~3月期は変異株「オミクロン株」の影響で急減速する公算が…
アブドル・バハ没後100周年式典に参加して
バハイ全国精神行政会副議長 元関西大学教授 野口メアリーさんに聞く バハイ信教はペルシャ(今のイラン)で19世紀半ば、バハオラ(1817~92)と彼の先駆者であるバブ(1819~50)によって創始された一神教。イスラム…
【社説】露軍撤収情報 惑わされずウクライナを守れ
ロシアはウクライナ国境付近に10万人規模の軍部隊を集結させて侵攻圧力をかけ、米欧諸国を相手にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を阻止しようと緊張を高めているが、軍の一部撤収を発表した。しかし、検証が困難な上、…
【社説】北京五輪と薬物 納得できぬ参加継続容認
北京冬季五輪に参加しているフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(ロシア・オリンピック委員会=ROC)がドーピング違反による暫定資格停止処分を解除された問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が参加継続を認めたことが…
【社説】インド太平洋戦略 米国は中国の変革目指すべし
バイデン米政権が「インド太平洋戦略」を公表した。中国の脅威が高まりつつあるインド太平洋地域に積極的に関与していく姿勢を鮮明にし、この地域での米主導権維持を目指す対中長期戦略だ。 多国間連携の枠組み活用 戦略は中国に…
【社説】藤井最年少五冠 19歳の計り知れない強さ
恐るべき強さである。将棋の藤井聡太四冠(竜王、王位、叡王、棋聖)が、渡辺明王将(名人、棋王を合わせ三冠)に挑戦した第71期王将戦7番勝負で4連勝してタイトルを奪取した。 10代(19歳6カ月)での五冠達成は史上初で、…
【社説】北京五輪 チャレンジ精神を称えたい
北京冬季五輪はきょうで10日目。日本勢はこれまでのところ金メダル二つを含む10個のメダルを獲得している。後半戦の活躍にも期待したい。 4回転半挑戦の羽生選手 金メダルを手にしたのは、ノルディックスキー・ジャンプ男子…
義務教育に広がる「ジェンダーレス制服」の弊害
《 記 者 の 視 点 》 制服や運動着を変えても異性への尊敬心は育たない 東京の地下鉄に乗っていたら、真向かいの席に座っていた女子高生の制服が目に留まった。ブレザーにネクタイ、下はスラックス。男女で区別しない「ジェン…
北は危険な冒険をやめよ
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮は1月30日、日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。年明けの1月だけで7回目になる。 今回のミサイルは高角度で発射され、射程約800キロ、高度は2000キロに達し、火星12型中距離弾道ミ…
【社説】中露連携強化 身勝手な両国に強い対応を
権威主義的体制を保持する中国とロシアが、米国に対抗して結束を強めている。日米などの民主主義陣営は連携を強化して中露に強く対応することが求められる。 首脳会談で対米共闘誇示 中国の習近平国家主席は北京冬季五輪の開会に…
【社説】建国記念の日 皇位継承へ先人たちの苦心
きょうは建国記念の日。初代神武天皇が橿原宮で即位したとされる日である。以来、わが国は権力者や政体が変わっても、皇室を中心として国家を維持し文化を継承してきた。 この世界にも稀(まれ)な歴史・伝統を守るために先人たちが…
禅から密教へ 大自然の知恵に学ぶ
広島大学名誉教授 町田 宗鳳師に聞く 新型コロナウイルスによるパンデミックは、私たちに自然との関係の問い直しを迫っているのではないか。 そんな思いを抱きながら、14歳から20年間、臨済宗の大徳寺で禅宗の修行をし、65…
【社説】福島産禁輸解除 台湾のTPP加盟を支援せよ
台湾は、東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後の放射能汚染のリスクを理由にした福島県など5県産の食品輸入停止措置を解除することを発表した。台湾は環太平洋連携協定(TPP)への加盟を申請している。わが国との貿易障害…
「オール沖縄」、辺野古移設反対で自己矛盾
元参院議員 喜納昌吉氏に聞く 沖縄の「選挙イヤー」の序盤戦となる名護と南城の両市長選で自民党推薦候補が当選した。玉城デニー知事を支援する「オール沖縄」の凋落(ちょうらく)ぶりが目立っている。元参院議員で民主党沖縄県連代…