オピニオン
参院選投開票、政策や人柄吟味し選択したい
第24回参院選がきょう投開票される。来年4月予定の消費税増税を延期する安倍晋三首相の判断を受けた経済政策「アベノミクス」の是非がどう審判されるのか。自民党を中心とする改憲勢力が、発議に必要な3分の2以上の議席を占めるの…
大西さん宇宙へ、日本にしかできない貢献を
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船は、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からの打ち上げに成功した。9日にISSにドッキングする。大西さ…
日米地位協定上の軍属範囲縮小、日米同盟強化につなげよ
日米両政府は沖縄県で起きた元米海兵隊員の軍属による女性殺人事件を受け、米側に優先的な裁判権が認められている日米地位協定上の軍属の範囲見直しに関する合意の内容を共同発表した。 軍属を4分類し、対象範囲を実質的に縮小して…
スポーツと集中力 リラックスで優勢な脳波
パフォーマンス高める リオデジャネイロ・オリンピック、同・パラリンピックの代表選手選考が進行中であった6月25日の日本陸上競技選手権大会の100㍍決勝は雨の中で行われた。悪天候に日本人初の9秒台への期待はしぼみ、桐生選…
漁業権で衰退する日本漁業
東京財団上席研究員 小松 正之 漁業者より漁協維持に 旧慣の法制化が改革の妨げ 改革進む農業、旧態依然の漁業 7月10日の参議院選挙の争点に農業や漁業の改革が全く登場しない。農漁業は食料生産と地方の創生の重要な産業で…
大震法見直しは減災に重点を置くべきだ
政府の中央防災会議は、南海トラフ巨大地震の観測体制や防災対策について検討する。東海地震に備えた大規模地震対策特別措置法(大震法)は見直される見通しだ。 東海地震予知が前提に 1978年制定の大震法に基づき指定する「…
中国機の挑発は緊張を高めるだけの愚行だ
防衛省統合幕僚監部は、領空侵犯の恐れがある中国機に対する航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)が今年4~6月に199回だったと発表した。 四半期ベースでは1~3月の198回を上回り、過去最多となった。 対中緊急発進が…
決行された断食月のISテロ
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 米仏土等、邦人も犠牲 支配地域減少で“聖戦”促す イスラーム世界は6月6日の新月から7月7日の新月までの30日間、イスラーム歴9月のラマダン月(断食月)に入っていた。断食月は平和に過ご…
高校教科書不正、規範意識の徹底が不可欠だ
教科書会社の大修館書店が、同社の英語教科書を採用した高校に自社の英語教材を無料提供していた。 業界の自主ルールに違反する行為であり、規範意識の低さを示すものだ。 英語教材を無料提供 無料提供された教材は、主に1、…
原型史観で見る韓日文化の比較
和解に必要な一期一会の精神 漢陽大学名誉教授 金 容雲氏 駐札幌大韓民国総領事館が開館して今年で50周年を迎える。同館開設の目的は在日韓国人や北海道を訪れる韓国人の保護の他に、政治や経済など幅広い分野での北海道と韓国の…
沖縄ナショナリズムの陥穽
沖縄大学教授 宮城 能彦 「辺野古」一色つまらない 争点の数々が沈んだ県議選 6月初旬に行われた沖縄県議会議員選挙はつまらない選挙だった。 私はその選挙が終わって3週間後、参議院選挙が公示された後にこれを書いているが…
ダッカ襲撃テロ、秘密情報収集機関の創設を
バングラデシュの首都ダッカでのテロで日本人7人が犠牲になった。現地での経済開発に協力している要員であり、痛恨の極みである。 だが、これで国際平和確立のための活動や発展途上国への開発協力を尻込みすれば、テロリストの思う…
憲法24条改正で家族条項を
弁護士 秋山 昭八 人口減少の事態に対処 保護規定がある諸国の憲法 総務省が5月4日発表した15歳未満の子供の推計人口(4月1日現在)は、前年より15万人少ない1605万人で、1982年から35年連続の減少となった。比…
産業界で先行き不安の広がりを懸念
低迷が続く国内需要に、急激に進んだ円高が追い打ちをかけ、さらに今後は英国の欧州連合(EU)離脱ショックの悪影響が加わる――。 日銀の6月全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感が依然悪い状況にあることを浮き彫…
比新大統領就任、日米との防衛協力推進を
ロドリゴ・ドゥテルテ氏がフィリピンの第16代大統領に就任した。ドゥテルテ氏は長年、南部ミンダナオ島ダバオ市長として犯罪対策、治安回復で顕著な実績を上げ、大統領選挙期間中も過激な発言を繰り返して人気を集めた。 2016…
トルコ空港テロ、国際社会は連携し対策強化を
トルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で大きな爆発と銃撃が起き、40人以上が死亡した。 無辜(むこ)の人々を無差別に殺傷する卑劣なテロは、決して許されない。 「イスラム国」の犯行か アタチュルク空港はトルコ…
英国はEU離脱を望んだのか
平成国際大学教授 浅野 和生 国民の声は始終不安定 やり直しが難しい国民投票 「民の声は天の声というが、天の声にもたまには変な声がある」とは、1978年11月、自民党総裁予備選挙で大平正芳に敗北した福田赳夫首相の弁であ…
藤野氏更迭、共産党は綱領を書き換えよ
共産党の藤野保史政策委員長がNHKの討論番組で、防衛費について「人を殺すための予算」と述べた自らの発言は不適切だったとして、政策委員長の辞任を表明した。発言は自衛隊を侮辱するものであり、共産党が事実上の更迭に踏み切った…
中露首脳会談、「現状変更」正当化は身勝手だ
中国の習近平国家主席は、中国を公式訪問したロシアのプーチン大統領と北京で会談した。 この2日前、両首脳はウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談したばかりで、3日間で場所を変えて2度会談す…
カーター米国国防長官の「孤立の長城」発言に思う
元統幕議長 杉山 蕃 強硬に振る舞う中国軍 心配な先端部隊の軍紀・規律 今月初め、アジア安全保障会議において、カーター米国国防長官は「中国は南シナ海で自らの孤立を招く長城を築きかねない」と発言し、航行の自由、人工埋め立…
露のドーピング問題、これ以上五輪を歪めるな
国際オリンピック委員会(IOC)は、ドーピング問題で揺れるロシアの全競技の選手について、国外の薬物検査で潔白が証明されることをリオデジャネイロ五輪参加の条件とした。 旧ソ連時代からの名残 世界反ドーピング機関(WA…
無責任な共産党の暫定政権構想 筆坂氏が講演
世日クラブ 「民共」協力と参院選の行方 元参議院議員 筆坂秀世氏 元日本共産党ナンバー3で元参議院議員の筆坂秀世氏はこのほど、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)で「『民…
能力と道徳で都知事を選べ
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 首都のトップも国の顔 テレビの人気投票にするな 金銭問題で東京都知事が立て続けに辞職した。一都民として実に残念である。東京都知事はロンドン、パリ、北京、ニューヨークなどの市長同様…