オピニオン rss

米中首脳会談、中国は知財保護制度の整備を

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開かれたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を行い、米国が対中追加関税を当面凍結することで一致した。 米は追加関税を90日…

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ゴーリスト・マクロンの欧州軍

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 米頼みからの脱却目指す 有事には米が支援との計算も  第1次世界大戦終戦100周年記念式典に参列するためにパリを訪れたトランプ米大統領は、着陸直後、怒りのツイ…

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「来訪神」無形遺産、誇り持って次世代に継承を

 秋田県男鹿市のナマハゲなど、古くから続く民俗行事「来訪神仮面・仮装の神々」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることとなった。  文化の基層に根差したこれらの伝統行事を、誇りを持って継承する励み…

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韓国徴用工判決、文政権は対日関係修復せよ

 日本との関係を悪化させる判決に歯止めが掛からない。韓国で日本統治期に強制的に動員されたという朝鮮半島出身の元徴用工と元女子勤労挺身隊員らが三菱重工業を相手取って起こした2件の損賠賠償訴訟で、韓国大法院(最高裁)はいずれ…

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なぜ東トルキスタン独立を目指すのか

在米ウイグル人牧場主 ヌリ・ティプ氏に聞く 新疆大学長の兄に死刑判決  中国新疆ウイグル自治区での強制収容所が人権問題として世界的な注目を集めている。中国政府は職業訓練所であり、語学学校と弁明するこの問題を、東トルキスタ…

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習主席とG20で会談へ、対中貿易合意に強硬派懸念

 アルゼンチンで行われる20カ国・地域(G20)首脳会議でトランプ大統領が、中国に対し譲歩するのではないかとの懸念が米国の中国専門家の間で高まっている。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が27日、トランプ氏は、中国との…

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ウクライナ艦拿捕、露の主張は受け入れられない

 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を隔てるケルチ海峡で、ロシア警備艇がウクライナ海軍の艦船3隻を拿捕(だほ)したことで両国間の緊張が高まっている。 クリミア併合後に「領海」  ロシア警備艇は黒海沿岸…

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中国の圧迫に苦悩する台湾

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 日常に根付く「全民国防」 民間企業が軍事的訓練を指導  台湾の地方選挙では民進党の大敗が伝えられているが、先立つ11月8日、淡江大学で開催された国際シンポジウムに参加してきた。この国際シンポ…

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入管法参院へ、「移民」に拙速審議は禍根残す

 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案が衆院を通過し、参院で審議入りした。政府は来年4月から5年で最大34万人を受け入れると試算し、業種別見込み数も提示している。事実上の移民政策導入の端緒とみられる法案に、…

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移民問題タブー視をやめよう

出入国管理法改正に賛成だが  外国人労働者受け入れ拡大のための出入国管理法改正案に対し、「拙速」との批判が左右から出ている。だが、少子高齢化社会の助っ人集めと、技能実習、留学、難民申請などを名目にした“ゆがんだ”就労横行…

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英のEU離脱案、議会不承認の混乱避けよ

 英国の欧州連合(EU)離脱合意案が、EU首脳会議で承認され正式決定したことを受け、メイ英首相は議会下院での承認に向けた採決を12月11日に行うと発表した。ただ、メイ首相が率いる与党・保守党は過半数に届かない状況に置かれ…

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イスラエルの思想と自己犠牲

名寄市立大学教授 加藤 隆 特権を与えられた人間 神の命令に従う責任と義務  『ツキを呼ぶ魔法の言葉』の著者として一世を風靡(ふうび)した五日市剛氏だが、彼が学生時代にイスラエルで出会ったおばあさんの言葉は人を引き付ける…

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70歳就業、柔軟な制度設計が欠かせない

 政府は未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で、成長戦略の方向性を取りまとめた。70歳までの就業機会確保については、企業に「多様な選択肢のいずれかを求める方向」と明記し、将来の義務化を検討する方針を示した。  少子高齢化が…

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「オバマ系判事」は存在する

アメリカ保守論壇 M・ティーセン 最高裁長官の主張は間違い 司法の独立を損ねる  裁判官が政治的に独立しているということを示そうとして、固い信念を持つ大統領と政治的論争に挑むというのもおかしな話だ。  トランプ大統領が、…

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自主憲法制定の悲願忘れるな

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 その場しのぎの「加憲」 日本の主権は奪われたまま  安倍晋三首相は、第197臨時国会で、衆参両院の本会議で所信表明演説を行った。その中で、自民党の憲法改正条文…

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台湾与党大敗、中国の圧力強化に警戒を

 台湾の統一地方選で与党・民進党が大敗した。「一つの中国」原則を受け入れない民進党の敗北を機に、中国の習近平政権が民進党の蔡英文政権への攻勢を強めることが予想される。 蔡総統が主席辞任を表明  民進党は22県市の首長選で…

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急接近するオーストリアと露

日本大学名誉教授 小林 宏晨 外相披露宴にプーチン氏 立ち位置問われるEU議長国  オーストリア南部に位置するシュタイアマルク州のあるゲストハウスで8月18日、オーストリア外相カリン・クナイスル氏(53)の結婚披露宴が開…

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大阪万博決定、人類の未来へ発信力示す機会

 2025年国際博覧会(万博)が大阪で開かれることが決まった。大阪万博は1970年以来55年ぶりとなる。  経済効果は2兆円規模に上るとみられ、2020年東京五輪・パラリンピック後の日本経済の牽引(けんいん)役として期待…

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衆参憲法審査会、改憲発議に向け議論を進めよ

 安倍晋三首相は今臨時国会の所信表明演説で憲法審査会において憲法改正案をまとめるように要望したが、野党側は同審査会の開会に応じる姿勢を見せていない。  改憲の是非は国民が判断することであり、改憲発議を阻む野党など一部の国…

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野党共闘に乗る左翼諸派

 来年の参議院議員選挙に向けて、各党・政治勢力が動き始めている。注目されているのは、日本の主要勢力が一体となって憲法改正に取り組むか、それとも枝野幸男立憲民主党代表が首相、政権与党の座を狙って憲法改正に反対し、共産党など…

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『精霊の守り人』を英訳して

児童文学翻訳家 平野キャシーさんに聞く わが子が喜ぶ本 米国にも  日本の児童文学作品の英訳をしている香川県高松市在住のカナダ人、平野キャシーさん。子育ての経験やバハイ教(19世紀半ばイランでバハオラが創始した一神教)の…

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慰安婦財団解散、一方的な決定は受け入れ難い

 韓国政府は、2015年末のいわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意に基づいて設立され、元慰安婦らの支援事業を行ってきた「和解・癒やし財団」を解散すると発表した。  財団解散は合意に反する一方的なものであり、受け入れ難い暴…

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ウイグル族迫害と米中「冷戦」

東洋学園大学教授 櫻田 淳 対中懸念を強める米国 政府と議会の「共通認識」に  米中両国を軸とした「第2次冷戦」への流れは、止まらないようである。  「日本経済新聞」(電子版、11月10日配信)記事に拠(よ)れば、ワシン…

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