オピニオン rss

金正恩氏訪中、問われる「非核化」の本気度

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで電撃的に訪中し、中国の習近平国家主席と首脳会談を行った。金氏は「朝鮮半島の非核化に尽力する」と語り、来月27日に実施される南北首脳会談と5月末までに開催予定の米朝首脳…

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習近平終身国家主席の行く末

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 絶対的権力は両刃の剣 一党独裁よりも脆い独裁者  メディアでは中国の習近平が終身国家主席(大統領)になったというニュースを大々的に報道し、否定的に見ると同時に危険視している…

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露外交官追放、国際法踏みにじる神経剤襲撃

 英国、米国、欧州連合(EU)各国など27カ国と北大西洋条約機構(NATO)が27日までに、英国で起きた軍用神経剤による元ロシア情報員暗殺未遂事件への対抗措置として露外交官の追放を発表した。  合わせて150人以上に上る…

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佐川氏証人喚問 解明の舞台、他に移す時

 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書を財務省が改竄(かいざん)した問題で、衆参両院の予算委員会は佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問を実施した。佐川氏は改竄について安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相の指示を明…

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「軍命」は援護法のための後付け

慶良間の集団自決から73年、「軍命」は援護法のための後付け

沖縄戦聞き取り調査第一人者 作家・星 雅彦氏に聞く  第2次世界大戦末期の沖縄戦で米軍の沖縄本島上陸前に激戦となった慶良間諸島で、1945年3月25日には座間味島、28日には渡嘉敷島で住民が集団自決をした。戦後、何度も現…

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国務長官交代と米外交・安保

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 強硬姿勢で政策統一へ かじ取り迫られる国防長官  レックス・ティラーソン米国務長官は昨年後半から「歩く亡霊」といわれてきた。トランプ大統領と政策も人格的にも合…

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年金過少支給、ずさん極まりない情報管理

 年金制度への信頼を揺るがす事態がまた生じた。  日本年金機構は、データ処理を委託した東京都内の情報処理会社による個人情報の入力ミスをめぐって、2月支給分の年金額が本来より少なくなった受給者数が約10万4000人、総額約…

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9条改正、自衛隊明記の意義

弁護士 秋山 昭八 「国防」「安保」の規範盛る 「権力不信」が前提の現行憲法  世論調査によれば、災害時の自衛隊の活躍や北朝鮮・中国脅威論から、自衛隊の存在自体に対しては国民の8割以上が必要性の認識を持っているといわれて…

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自民党大会、改憲へ党員一丸の態勢作りを

 自民党は党大会で、憲法改正実現を目指す運動方針を採択した。安倍晋三首相(党総裁)は改憲4項目の条文案がまとめられたことを報告し、「結党以来の課題である改憲に取り組むときが来た」と決意を披歴した。発議に向けてたたき台を提…

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シリア内戦いまだ終わらず

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 補給能力持つ反政府勢力 伝統的な物流システムを維持  今やその複雑性ゆえに世界の関心を買っているシリア内戦は開始から7年目を迎えた。犠牲者約35万人以上、難民として国外に脱した者約500…

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防衛大綱見直し、専守防衛で国民を守れるか

 政府は「防衛計画の大綱」(防衛大綱)を年内に見直す。  安倍晋三首相は「従来の延長線上ではなく、国民を守るために真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい」と述べ、大胆な見直しを目指す意向を示している。   自民が…

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韓国・李氏逮捕、常軌逸する前・元大統領叩き

 韓国の李明博元大統領(76)が巨額の収賄容疑などで検察当局に逮捕された。大統領経験者の逮捕は全斗煥、盧泰愚両氏と朴槿恵前大統領に続き4人目。特に現職だった朴被告が昨年3月、弾劾・罷免後に逮捕されたばかりという異例の事態…

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カムサハムニダ平昌五輪 平和の中で育つ人間の能力

北見で知るカーリング  美しいフィギュアスケート競技の羽生結弦選手らの姿を銀盤に残しながら「カムサハムニダ!」(ありがとう)の言葉をそえて、韓国・平昌五輪の17日間の冬季オリンピックの幕は閉じた。  世界の平和の中に続く…

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中国の野心、二つの100年構想で覇権構築へ

拓殖大学客員教授 野口東秀氏に聞く  5年間の第1期政権を終えた中国の習近平国家主席は、昨年10月の共産党大会で党規約に「習近平思想」を入れ、今月の全人代(全国人民代表大会)では憲法改正で国家主席の任期を撤廃するなど「強…

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中国海警局、尖閣周辺の活動強化に警戒を

 中国共産党は、沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海に船舶を侵入させるなどの活動を行っている中国海警局(海上保安庁に相当)を準軍事組織である人民武装警察部隊(武警)に編入することを明記した「党・国家機構改革案」をまとめた。  武…

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台湾旅行法 米、台湾との関係強化へ

 米国で、台湾との高官往来の法的裏付けとなる台湾旅行法が成立した。「一つの中国」を掲げる中国は強く反発、報復の可能性を示唆しているが、米国の中国問題専門家らは、民主主義体制の台湾を共産党一党支配体制に取り込もうとしている…

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独連邦軍の戦略的予測2040、最悪シナリオはEU崩壊

日本大学名誉教授 小林 宏晨 多極間競争や二極化再現も  ドイツ・シュピーゲル誌第45号(2017年11月4日)によれば、ドイツ連邦軍の研究グループは、連邦軍誕生以来初めて40年までの社会的・政治的傾向がなかんずくドイツ…

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原発再稼働、司法は専門的判断を尊重せよ

 関西電力が大飯原発3号機(福井県おおい町)を再稼働させた。九州電力もあすにも玄海原発3号機(佐賀県玄海町)を再稼働させる。  一方、一昨年8月に再稼働した四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)については、広島高裁が昨年12月…

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走れ新幹線 日中、アジアでの鉄路の戦い

 「日中高速鉄道戦、戦火は全世界で燃え上がる」  中国新華社通信のネット「参考消息網」は2016年、こんな見出しの記事を配信した。15年にインド初の高速鉄道(ムンバイ―アーメダバード)建設受注で、中国は日本に敗れた。中印…

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プーチン氏4選、強権で繁栄は実現できない

 ロシア大統領選でプーチン大統領が圧勝し、4選を果たした。任期は6年で、2000年以来、首相時代の4年間を含めて、71歳になる24年までの実質24年の長期政権となる。  欧米との対立深まる  今回の選挙には8人が立候補し…

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元露スパイ暗殺未遂の波紋

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 英露関係一気に冷却化 娘が露から持参した品に毒か  英南西部ソールズベリー中心部のショッピングセンター前のベンチで4日午後4時ごろ、初老の男性と若い女性が意識不明で倒れているのが発見され…

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台湾旅行法、米台関係強化につなげよ

 米国で台湾旅行法が成立した。これまで控えてきた米国と台湾の高官による相互訪問に道を開くものだが、中国は中国本土と台湾が同じ国に属するとの「一つの中国」原則に反するものと見なして反発している。 高官の相互訪問が可能に  …

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増額続ける中国の国防予算

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 危機感と対抗心強める米 米中核軍拡競争を招く恐れ  中国では、第13期全国人民代表大会(全人代)の第1回会議が5日に北京で開幕し、李克強首相による政府活動報告では国家運営に当たり改革と成長の…

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