オピニオン
米福音派の使徒、ペンス氏
獨協大学教授 佐藤 唯行 トランプ政権との仲介役 信仰に基づきイスラエル擁護 1月22日、米副大統領マイク・ペンスはイスラエル国会で米中東政策の基本路線を覆す画期的な演説を行った。それは現在テルアビブに置かれている米大…
TPP新協定、やはり米国の復帰が望ましい
米国を除く環太平洋連携協定(TPP)加盟国11カ国の新協定「TPP11」の署名式が8日(日本時間9日)、チリのサンティアゴで開かれる。 中国を牽制する狙いも TPPは関税・ルール両面で高いレベルの自由化を実現するも…
アジアでもミー・トゥー 魔男狩り、政治利用ない前進を
米ハリウッド発の運動、性暴力・セクハラ告発の「ミー・トゥー」(#Me Too)は、アジアにも広がり出したな。先日、国際人権NGOのシンポジウムに参加してそう実感した。 会場は300人近い参加者で満員。インドの女性人権…
韓国特使団訪朝、北ペースでは歓迎できない
韓国・文在寅政権の訪朝特使団が1泊2日の日程を終えて帰国し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談結果を発表した。来月末に軍事境界線の板門店で第3回南北首脳会談を開催することで合意し、最大の焦点だった北朝鮮の非核化につ…
チベットで続く宗教弾圧
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 寺院火災の真相隠す中国 僧院宿舎破壊し僧侶削減も 今回は中国共産党支配下のチベットと信仰に関する出来事についてご報告したいと思う。第1に取り上げたいのは2月17日夕方6時…
中国国防費、支配領域の拡大強化を懸念
中国の2018年の国防費が前年実績比8・1%増の1兆1000億元(約18兆4500億円)と発表された。伸び率は3年連続で1桁だったものの、前年の7・0%よりも高い。経済成長率の目標をも上回っており、習近平政権下で軍拡路…
平昌五輪後の朝鮮半島情勢
元統幕議長 杉山 蕃 毅然たる態度示した米 北は困窮の度深め打つ手模索 平昌五輪も盛会裏に無事終了し、誠に結構なことと考えている。北朝鮮の直前の合同チーム参加に関係する政治的な動き、軍事パレード等、話題を呼んだ情勢もあ…
違法民泊、深刻な実態の把握を急げ
行方不明になっていた兵庫県三田市の女性会社員とみられる切断された遺体が見つかった事件で、県警は監禁容疑で逮捕した米国籍の男を死体損壊・遺棄容疑で再逮捕した。 この事件では、遺体の遺棄や監禁場所として大阪市内の違法な民…
「テクノ社会」に潜む陥穽
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 心の迷走状態が常態化 求められる「感情調整力」 昨今の急速に進展する「メカ化現象」は、「テクノ社会」を加速させ、時々刻々と洪水のごとくに情報が氾濫(はんらん)し、それらの情報に振…
リニア談合、決別宣言は形骸化したのか
リニア中央新幹線工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は、大手ゼネコン4社が事前に協議して受注予定業者を決めていたとして、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で、大成建設の元常務執行役員と鹿島の部長を逮捕した。 大成と鹿…
高まる宇宙戦争の脅威
中国が衛星攻撃ミサイル試射 中国は2月初め、新型の人工衛星攻撃ミサイル「DN3」の4回目の試験発射を行った。中国は防衛のための迎撃ミサイルと主張してきたが、米国は人工衛星に直接体当たりさせる直接上昇方式の衛星攻撃ミサイ…
韓国大統領演説、連携を揺るがす日本批判
韓国の文在寅大統領が日本統治下で起きた独立運動を記念する「三・一節」行事で演説し、いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意や島根県・竹島(韓国名・独島)領有権をめぐり日本批判を展開した。 国内向けメッセージの性格が強い…
北朝鮮制裁と核・ミサイル問題の行方 古川勝久氏
世日クラブ講演要旨 史上最大の圧力へ法整備急げ 国連安保理北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が2月19日、都内で…
のぞみ台車亀裂
新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、製造元の川崎重工業が台車枠の製造過程で底面を削り、鋼材の厚さが基準より薄くなっていたことが分かった。 走行中に台車が破断していれば脱線した可能性もある。川重は品質管理の…
名護市長選勝利と今後の展望
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 危機感抱いた市民が結集 基地跡地利用の経済効果大 沖縄県名護市長選の勝利のうれしさに久しぶりに感涙した。 翁長雄志知事や稲嶺進前市長は、普天間飛行場(宜野湾市)の名護市…
習氏任期撤廃、さらに弱者を犠牲にするのか
中国の習近平政権は「2期10年」と憲法が定める国家主席の任期について規定削除を求め、5日から始まる全国人民代表大会での採択が確実視される。 改正されれば、2013年就任の習国家主席は、2期目の任期が満了する23年で3…
北代表団訪韓、確認できなかった非核化意志
平昌冬季五輪の閉会式に合わせ北朝鮮から派遣された高位級代表団が2泊3日の日程を終え帰国した。注目されたトランプ米大統領の長女イバンカ補佐官ら米代表団との接触は実現しなかった。北朝鮮が非核化にどう向き合うつもりなのか依然…
対露防衛体制の弱点は大統領
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 選挙介入の事実を軽視 米の民主主義守る対策取らず アメリカの司法省は2016年の大統領選挙に不当に介入し、トランプ候補(当時)を支援した容疑でロシア人13人…
平昌五輪閉幕、最多メダル「東京」へ繋げよう
平昌冬季五輪が17日間にわたる熱戦の幕を閉じた。日本選手団は史上最多の金4、銀5、銅4の計13個のメダルを獲得。斎藤泰雄団長は「最強のチームジャパンであることを実証した」と評価した。 選手、関係者らチームジャパンの健…
本格的なシェルター整備急げ
拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 核や津波から国民保護 諸外国より極めて低い普及率 北朝鮮が核実験・ミサイル発射(実験)を繰り返す中、日本ではシェルターへの関心が高まっている。…
シリア内戦、流血と人道危機の拡大抑えよ
シリア内戦でアサド政権が反体制派への攻撃を強めている。首都ダマスカス郊外の反体制派支配地域、東グータ地区ではアサド政権軍の空爆が連日続き、18日以降の犠牲者は500人を超えた。このうち子供は100人以上に上る。 安保…
沖縄問題の受益圏と受苦圏
沖縄大学教授 宮城 能彦 当事者性もっと意識を 観念的過ぎるタイムス「視点」 私は個人的には普天間基地の名護市辺野古への移転は反対である。そう書くと多くの人たちは驚くのだろうか。しかし、多くの沖縄県民は同じ心情だと思う…
モルディブ、中国の「軍事拠点化」に警戒を
インド洋の島国モルディブで政治混乱が続いている。最高裁が、投獄されていた野党政治家らへの有罪判決破棄を決め、政敵の復権に危機感を抱いたヤミーン大統領が強権を発動。非常事態が宣言され、最高裁長官らが拘束された。 シーレ…