オピニオン
習体制と精日と溥傑・浩夫妻
若者はどう反応する 中国に習近平絶対体制が確立され、日中関係はどうなるか。昨年以来、「日中関係改善ムード」が言われているが、あくまで中国の戦術や都合による改善ムードだ。「抗日救国」が中国共産党の歴史的金看板なら、習近平…
野党新党協議、有権者の支持得られるか
民進党の大塚耕平代表と希望の党の玉木雄一郎代表が会談し、民進側が呼び掛けた新党の結成に向け、新党協議会を設置することで合意した。 党勢低迷が続く希望は、昨年9月の結党から約7カ月で解体されることになる。 民進と希望が…
資料の管理は史料の保存だ
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 国益損ねる処分や改竄 「知る権利」は民主主義の柱 昨今、財務省の文書改竄(かいざん)問題で、政治と行政の関係のみならず、資料の保管の在り方をめぐる議論が湧…
民間防衛論議、国民保護法を抜本的に見直せ
わが国を取り巻く安全保障環境の激変を受け、国土・国民をどう守るのか、防衛の在り方が問われている。 それにもかかわらず、国民自らはどう身を守るのか、いわゆる「民間防衛」に関する論議が欠落している。これは看過できない課題…
露の異質性示す元スパイ襲撃
平成国際大学教授 浅野 和生 北の日本人拉致に通底 対露制裁に乗り遅れた日本 3月16日のメイ英首相によるロシア外交官23人の追放発表に続いて、26日にはアメリカが、ニューヨークのロシア国連代表部の12人を含む外交官6…
水陸機動団、離島防衛強化へ役割大きい
南西地域の離島防衛強化のため、陸上自衛隊に先月末に新設された「水陸機動団」の発足式典が、相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で開かれ、米海兵隊との共同訓練も公開した。 水陸機動団は離島が侵攻、占領された場合に奪還作戦の主力と…
オスプレイ、横田配備で抑止力高めよ
米空軍のCV22オスプレイが、今夏にも米軍横田基地(東京都福生市など)に正式配備される。核・ミサイル開発を進める北朝鮮や海洋進出を強める中国を牽制し、抑止力を高める上で配備は不可欠だ。 段階的にCV22を計10機 …
自衛隊違憲論争、9条論争に2項削除改憲を
先月25日に開かれた自民党の党大会で、安倍首相は「いよいよ憲法改正に取り組む時が来た。憲法に自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とうではないか。これこそが今を生きる政治家、自民党の責務だ」と、憲法9条改正に向けての強い…
心にいつも懐剣忍ばせる
作家 石川真理子さんに聞く 働く女性が増えたことなどから、家庭における女性の役割が軽視される風潮が強まっている。その一方で、わが国の男女平等状況に対する国際的な評価は高くない。「女子の武士道」の著書を持ち、武家の女子の…
戦力・交戦権奪われる謂れなし
大月短大名誉教授 小山 常実 戦争仕掛けられた日本 改憲しても国防の危機継続 3月25日、自民党は党大会を開き、第9条第2項を護持し、第9条の2を新設して自衛隊保持を明記する「日本国憲法」改正案を確認した。しかし、私は…
大谷選手二刀流、日本人選手の存在感高めたい
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手は、米カリフォルニア州アナハイムで行われたインディアンス戦で、メジャー初本塁打を放った。 投手としては既に1勝を挙げている。投手と打者の「二刀流」が大リーグでも輝き始めた。 ルー…
企業景気、保護主義に警戒感強まる
米中の貿易摩擦を背景に産業界に警戒感が強まっている――日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業のそんな経営心理を示す結果となった。 円高による輸出企業の収益悪化も懸念され、景気の先行きには慎重な見…
日本の外交はどうあるべきか
元在ウィーン国際機関日本政府代表部大使・元駐ニュージーランド大使遠藤 哲也 国際協力と協調推進を 中長期的な目標設定が必要 このような大上段に構えたテーマについて意見を述べるには、いささかじくじたる気がするが、筆者は5…
退位・即位儀式、御代替わりをつつがなく
天皇陛下の退位と皇太子殿下の新天皇即位に関連する一連の儀式の大枠が決まり、きょうにも閣議決定される。御代替わりという大行事が整然と、かつ国民と共にある皇室にふさわしい形で行われるために、皇室の伝統と象徴天皇の在り方との…
中国の軍事活動への対応
元統幕議長 杉山 蕃 対艦誘導弾の充実図れ 射程延伸と監視網の統合を 平昌五輪パラリンピックが無事終了し、この間、北朝鮮の両大会への参加を契機として、南北対話さらに米朝首脳会談の機運が醸成され、これに備えて北朝鮮の金正…
ネパール、中印との外交バランス重視 エクナト・ダカール氏
元ネパール和平復興相 エクナト・ダカール氏に聞く ネパールのエクナト・ダカール元和平復興相(43)はこのほど来日し、世界日報のインタビューに応じた。ネパールでは、2015年に成立した新憲法下で初めて行われた選挙の結果、…
拉致問題、米と連携し取り組み強めよ
北朝鮮による拉致被害者家族らは安倍晋三首相と面会し、今月中旬の日米首脳会談の際、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談を予定するトランプ米大統領に、日本人拉致被害者の救出を働き掛けるよう首相に求める決議文を手渡した。 …
天皇と憲法について考える
哲学者 小林 道憲 慣習や法にこそ主権存在 統治権の総攬者としての天皇 来年は、天皇の代替わりがある上に、憲法の問題も議論されているので、憲法上の天皇の地位などについて考えてみたい。 「日本国憲法」第1条では、よく知…
中国軍、米石油企業システムに侵入
USTRが大物ハッカー名指し 米通商代表部(USTR)は中国政府の不公正な貿易慣行に関する最新の報告で、人民解放軍(PLA)の将官が、米石油・ガス企業などに対するサイバースパイ活動を指揮していたことを初めて明らかにした…
人口減少、急がれる東京一極集中の是正
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が発表した2045年までの日本の地域別将来推計人口によると、東京や沖縄では30年に人口のピークを迎えるが、同年より後は全ての都道府県で減少に転じ、45年時点では東京を除く46道府…
沖縄御訪問、両陛下と県民の心の絆確認
天皇、皇后両陛下は2泊3日の沖縄御訪問を終えられた。通算11度目となるが、来年の退位を控え、在位中最後とみられる御訪問であった。 両陛下は長年沖縄へ寄せてこられた変わらぬ思いを改めて示され、その深いお気持ちを知る沖縄…
総がかり行動の極左 左翼の主導権争い再燃も
勧誘で青年増える傾向 森友問題で佐川宣寿前国税庁長官の国会証人喚問が行われた27日、国会議員会館前の安倍内閣退陣を求める「総がかり行動」の昼の部では立憲民主党の松田功衆院議員、夜の部では同党の近藤昭一衆院議員が発言し、…
遺跡から見たアイヌ民族
調査進む小氷期の古環境 海道立北海道博物館学芸員 添田雄二氏に聞く 15世紀から19世紀初頭にかけて世界は小氷期と呼ばれる地球規模の寒冷期を迎えていた。とりわけ17世紀中頃から起きたマウンダー極小期は特に寒冷で作物が育…