オピニオン
聖徳太子の思想を生活化
西田天香の一燈園生活 燈影学園長 相 大二郎氏に聞く 日本の伝統思想に基づき、諸宗教の教えから幅広く学びながら、争いのない生き方、社会の実現を目指した西田天香。天香さんが最も尊敬していたのが聖徳太子と仏弟子の維摩(ゆい…
脱走受刑者逮捕、住民の不安払拭する防止策を
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した受刑者が、広島市で22日ぶりに逮捕された。 大井作業場は開放的な環境で受刑者を更生させる「塀のない刑務所」だ。しかし、受刑者の脱走によって周辺住民は不安な生活を送らざ…
謎深まる元露スパイ襲撃事件
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 軍用毒物使用説に異論も 親子回復も捜査は長期化へ 3月初めに英国南西部ソールズベリーで起きたロシアの元情報機関員で2重スパイのセルゲイ・スクリパリ氏親子暗殺未遂事件から2カ月近くが過ぎ…
憲法記念日、改憲発議へ堂々と議論進めよ
日本国憲法が施行されてから71回目の憲法記念日を迎えた。国際情勢は大きく動いており、人工知能(AI)をはじめ科学技術の発展は著しい。 わが国は少子高齢化が進み、国や自治体の大胆な改革や国民の繁栄に向けた戦略が求められ…
野党の審議拒否、国民の支持は得られない
立憲民主党など野党6党が国会の審議拒否を続けている。国内外に懸案を抱える中、政府・与党との議論を拒んでも国民の支持は得られない。 麻生氏の辞任などを要求 野党は①麻生太郎副総理兼財務相の辞任②財務省の文書改竄調査結果…
自衛隊日々報告の在り方
元統幕議長 杉山 蕃 法令改正し適正保護を 一般文書扱いが騒動の原因 首相訪米による日米首脳会談が行われた。今回は、北朝鮮核開発問題および拉致問題、貿易不均衡問題をはじめ、重要なテーマを抱えており、その帰趨(きすう)は…
日朝関係、米韓との離間の狙いに警戒を
安倍晋三首相と電話会談した韓国の文在寅大統領は、南北首脳会談で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「いつでも日本と対話する用意がある」と述べたと報告した。 首相が文大統領を通じて北朝鮮との対話の意思を伝え、金委員長が応じ…
在り方問われる巨大IT企業
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 不当に個人情報集め悪用 操られる市民の政治的思考 フェイスブック(FB)やツイッターといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やグーグルなどの…
ポンペオ長官、世界の平和と安定に尽力を
米中央情報局(CIA)長官を務めたマイク・ポンペオ氏が国務長官に就任した。トランプ大統領と共に世界の平和と安定に尽力してほしい。 秘密訪朝で正恩氏と会談 国務長官を解任されたティラーソン氏の後任にポンペオ氏を充てる…
中国、留学生使い米でスパイ活動
大学の先端技術盗み出す 米政府の国家防諜(ぼうちょう)セキュリティーセンターのビル・エバニナ長官は今月中旬、アスペン研究所での会合で、中国が教育機関や留学生を使って、米国の政府、民間部門から極秘情報を盗み出していると強…
南北首脳会談、うやむやにした非核化意志
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は南北軍事境界線にある板門店の韓国側施設「平和の家」で第3回南北首脳会談を行い、「完全な非核化を通じた核のない朝鮮半島」を共通目標にし、年内に終戦宣言を目指すことなどを…
大川小判決、防災対策再点検で備え強めよ
東日本大震災の津波で犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は学校側による防災対策上の過失を新たに認定し、市と県に計約14億3600万円…
労組によるマスコミ左傾化
マスコミ・メディアが、左翼に支配され続けている。マスコミ・メディアの左偏向に影響を及ぼしているのは労組である。戦後、朝日新聞の左傾化は、組合の左傾化から始まった。 日本民間放送労働組合連合会は、共産党と関係が深い全労…
辺野古着工1年、危険除去と抑止力維持に必要
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設に向けた護岸工事の着工から1年を迎えた。 県内では反対の声が根強いが、辺野古移設は普天間飛行場の危険除去と米軍の抑止力維持に欠かせないものだ。着工1年を機に…
「マインドフルネス」な生き方
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 自分を整え自然に委ねる 「今に気付く」四つの瞑想法 「情報過多社会」の昨今、人々の心は洪水の如(ごと)くに押し寄せる情報に翻弄(ほんろう)され、心が散漫に陥り、心の迷走状態(マイ…
国民民主党、安保法是認の民意無視するな
民進党と希望の党の新党協議会は新党名を「国民民主党」として、5月上旬にも発足することで合意した。昨年の衆院選直前に分裂した民進党は、野党第1党になった立憲民主党と国民民主党との2党に勢力を二分するほか、一部保守系議員が…
南北、米朝首脳会談 北はベトナム式統一を狙う?
43年前の4月、ベトナム、カンボジアの戦争で共産側が勝利し、インドシナ共産主義半島が成立した。今年、その記憶がいつも以上に気になる。27日の南北朝鮮、その後の米朝の首脳会談に臨む北朝鮮の究極の狙いが、「ベトナムコース」…
G7外相会合、北の非核化へ緊密な協力を
先進7カ国(G7)外相会合がカナダのトロントで開かれ、北朝鮮が決定した核実験・大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の停止を「完全な非核化に向けた第一歩」と歓迎する共同声明を発表した。 一方、北朝鮮に対する「最大限の圧力…
地震後の「通電火災」に備えよ
拓殖大学大学院特任教授 濱口 和久 感震ブレーカーの設置を 地震保険への加入も不可欠 熊本地震から2年が過ぎた。熊本地震では観測史上初めて、2度の震度7の地震に見舞われ、50人が犠牲となった。そして、20万棟近い家屋が…
極超音速弾、米は新たな脅威への対処急げ
ミサイルの高速化が、技術の進歩とともに世界的に加速している。 米国やロシア、中国などはマッハ5以上のスピードで飛行する「極超音速」(ハイパーソニック)のミサイルの実用化を目指している。 現在のMDでは迎撃困難 極超…
基金創設で躍進する欧州防衛
日本大学名誉教授 小林 宏晨 国境超え協力企業を財政支援 共同研究・開発を奨励 2017年、欧州連合(EU)は、新たな防衛基金の創設をもって、これまで考えられなかった第一歩を踏み出した。つまりEU自身が欧州防衛産業の奨…
拡大する中露ミサイルの脅威、極超音速兵器の開発進む
米国防総省と軍の高官が、中国、ロシアなどからの極超音速兵器などのミサイルの脅威が高まっていると警鐘を鳴らした。 ルード政策担当国防次官は、下院軍事委員会の戦略軍に関する小委員会の公聴会で、新型ミサイルによる脅威が高ま…
陸自イラク日報、問われるべきは憲法9条だ
2004年から06年にイラクに派遣された陸上自衛隊の日報が公表され、「戦闘」の記述があったことから一部野党やメディアが批判を強めている。 派遣部隊の活動は憲法9条に基づいて非戦闘地域に限定されていたはずだとし、イラク…