オピニオン
日銀新執行部は変われるか
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 出口政策検討の兆候も 「見通し」削除、副作用に言及 日本銀行の新執行部がスタートした。と言っても、総裁は黒田東彦氏の再任だし、日銀プロパーの副総裁は、長い間政策企画の担当…
再発防止は「人生の目標発見が大切」
薬物リハビリ施設「ナルコノン」台湾代表が講演 教育現場などで薬物乱用防止の講演会を行っている「日本薬物対策協会」は先月14日、「世界保健デー」(4月7日、世界保健機関〈WHO〉後援)に合わせて、東京都内で、薬物乱用防止…
はやぶさ2、新しいチャレンジが始まる
小惑星「りゅうぐう」を目指し、2014年12月に打ち上げられた探査機「はやぶさ2」が、小惑星まで約6万キロに迫り、到着の最終準備段階へ移行している。6月初めに接近誘導を開始し、同月下旬にも到着する。約18カ月滞在し、試…
日中佐官級交流の再開を祝す
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 相互理解と信頼醸成へ 将来担う軍事プロ同士が対話 中国人民解放軍佐官級訪日交流事業の一環として4月17日の歓迎レセプションに招待され、久々に懐かしい旧知の方々との交流ができた。同時にこのと…
北「拉致は解決」、圧力回避を狙った日本牽制か
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は北朝鮮による日本人拉致問題について「すでに解決した拉致問題を持ち出して朝鮮半島の平和の流れを阻もうとしている」などとする論評を伝えた。来月12日にシンガポールで開催されることになった米朝首脳会…
英労働党の反ユダヤ騒動
獨協大学教授 佐藤 唯行 政治姿勢変える党指導部 ユダヤ富豪ら失望し次々離党 3月26日、英国会議事堂前に1500人ものユダヤ人が集結。ヘブライ語で「もうたくさんだ」と記したプラカードを掲げ、党首コービンと労働党指導部…
マハティール新政権、「二つの罠」への対応が課題だ
マレーシアの総選挙で、92歳のマハティール氏が首相への返り咲きを果たした。マハティール氏率いる野党連合が勝利し、1957年の独立後、初の政権交代となった。 中国の経済進出が顕著 東南アジアでは最近、強権政治が蔓延(ま…
日中関係、積み残された課題に向き合え
安倍晋三首相は、公賓として初来日した中国の李克強首相と会談し、首脳の相互往来の重要性を確認。安倍首相の年内訪中へ調整することで一致した。 このことは評価できるが、日中間には沖縄県・尖閣諸島問題など多くの課題が積み残さ…
シリア攻撃の大義
4月14日の米英仏によるシリア攻撃に対し、国際法の専門家から異議も出ている。国連安保理等による容認決議もなく、米英仏に対する急迫不正の攻撃でもない。にもかかわらず、あの攻撃が行われたことは、いかに今のシリア情勢が人道的…
日本の陶磁器、世界に影響
「縄文道」を提唱する 出会い創造研究所代表理事 加藤春一氏に聞く 縄文文化の発掘、研究が進み、衣食住はじめ交易ルートや、祭祀(さいし)、世界観まで明らかになりつつある。そこから浮き彫りにされてきた「自然との一体感」「平…
日中韓首脳会談、北非核化アプローチに隔たり
安倍晋三首相と中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領は東京で2年半ぶりとなる3カ国の首脳会談を行い、北朝鮮核問題について「朝鮮半島の完全非核化」で一致し、北朝鮮による日本人拉致問題では中韓が「対話を通じた早期解決」を希望…
経済再建のカギは核放棄だ
米朝首脳会談に向けて韓半島周辺の動きが活発だ。東京での韓中日首脳会談に先駆けて、金正恩労働党委員長が専用機で中国・大連を訪れ習近平主席と最近、2度目の会談。ポンペオ米国務長官も急きょ平壌を訪れ、首脳会談の最終調整を行っ…
中国の台湾吸収策は失敗する
平成国際大学教授 浅野 和生 自由と民主なき国の限界 「恵台31条」の狙いは完全統一 2期目を迎えた習近平政権が最初の全国人民代表大会を前にした2月28日、中国政府は台湾海峡「両岸の経済文化交流協力を促進するための若干…
南シナ海、米国は航行の自由作戦徹底を
米メディアは、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島に、中国が地対空ミサイルや対艦巡航ミサイルを配備したと報じた。事実であれば、南沙諸島へのミサイル配備は初めてで、中国による軍事拠点化が一段と強まったことにな…
宇宙戦に備え米下院小委 新組織の創設を要請
米下院軍事委員会戦略軍小委員会は先月下旬、国防総省に、宇宙戦のための新たな組織を発足させ、宇宙戦に備える作戦を作成することを求める文言を2019年度米国防権限法案に盛り込んだ。 空軍には、宇宙戦要員の数を増やし、質を…
今こそバッジの着用を、河野外相と辻元議員に訴える
「千載一遇の最後のチャンスだ」。北朝鮮拉致被害者の家族は今、米朝首脳会談で(またその後あり得る日朝首脳会談で)、事態が大進展するよう必死に祈っている。 私は昨年9月のこの欄で、「河野外相は拉致被害者救出運動のシンボル…
プーチン氏4期目、懸念される欧米との対立激化
3月のロシア大統領選で圧勝したプーチン大統領が、通算4期目をスタートさせた。 だが、就任式前にはプーチン氏の就任に反対するデモがロシア各地で行われるなど、長期政権への不満も高まっている。欧米との対立も先鋭化している。…
過激な性教育、セクハラまがいの授業やめよ
東京都足立区の区立中学校が3月、「性交」「避妊」「人工妊娠中絶」などを取り上げた公開授業を行った問題で、東京都教育委員会は学習指導要領で示されていないことを集団指導したり、保護者の理解なしに行ったりしないなどとする対応…
ロシアの世界大国への執念
ロシア研究家 乾 一宇 力には力で対抗」表明 年次教書で戦略核戦力誇示 オバマ前大統領の世界の警察官をやめるとの表明(2013年)やトランプ大統領の国益を第一に考えるとの姿勢など、米国の後退傾向に乗じ、露中が米に取って…
イラン核合意、枠組み維持しつつ脅威対処を
イラン核合意に不満を持つトランプ米政権は、今月12日までにより厳格な内容に修正できなければ合意を離脱すると警告している。 だが、離脱すれば中東情勢を緊迫化させる恐れがある。合意の枠組みを維持しつつイランの脅威に対処す…
こどもの日 子供時代受ける愛は生涯の宝
きょうは「こどもの日」。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝」することを趣旨にした祝日である。男子の健やかな成長を願う端午の節句でもある。 少子化が急激に進展 端午の節句にはこいのぼりを上げ…
“森友国会”いいかげんにせよ
最近、夕方帰宅してテレビニュースを見る。何と毎日のように“森友学園”が国会で取り上げられる。新設予定だった私立小学校の名誉校長に安倍首相夫人が就任していたこと(その後辞任)や、安値の国有地売却を問題とし、今の国会でも昨…