ウイグル族迫害と米中「冷戦」


櫻田 淳

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 米中両国を軸とした「第2次冷戦」への流れは、止まらないようである。

 「日本経済新聞」(電子版、11月10日配信)記事に拠(よ)れば、ワシントンで開催された米中安全保障・外交対話の後の記者会見で、マイク・ポンペオ(米国国務長官)は、「米国は中国との冷戦や封じ込め政策を目指しているわけではない」と述べ、魏鳳和(国務委員兼国防相)も、「覇権を求める意図はない」と表明したとのことである。けれども、こうしたやりとりは、互いに互いの「建前」を述べ合ったということを示しているにすぎない。


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