中東・北アフリカ rss

米フォード政権の中東政策

獨協大学教授 佐藤 唯行 イスラエルに強硬措置 調停役送り和平交渉を継続  米・イスラエル関係はフォード大統領の時代(1974年8月―77年1月)、険悪化の度合いを強めていった。その度合いは最悪の時期だったアイゼンハウア…

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イラクとシリアでの戦闘はイスラム革命拡散への入り口-イラン Iran says Iraq, Syria conflicts gateway to spreading Islamic revolution worldwide

 イランの強硬派治安部隊のトップは、政権を守ることを自身の使命だと考えている。そのトップが15日、イランが中東の紛争に介入することは、イラン政府がイスラム革命を世界に拡大することに貢献すると語った。  イスラム革命防衛隊…

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異文化交流の難しさ

地球だより  ホームパーティーの食卓で巻きずしののりをはがして食べようとしたり、日本語の文字が3000個もあると聞いて、パソコンのキーボードも3000個あるのかと驚いたりと、日本人としては考えてもみない発想をするエジプト…

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トルコ最大紙「ザマン」が政府管理下に

強権政治進めるエルドアン大統領  エルドアン・トルコ大統領の強権体質がまたも露(あら)わになった。同国最大手の日刊紙ザマンを、裁判所の決定を通じ5日、政府の管理下に置いたのだ。イスタンブール裁判所は7日、ザマン系大手通信…

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ロシア・トルコの対立、アルメニアに拡大 Armenia pulled into Russia-Turkey clash in Syria

 ロシアとトルコの対立はシリア上空以外でも起きている。付近のカフカス地域にも拡大し、ロシアはアルメニアに対し新たに駐留軍の強化を申し出、数十年間にわたって停止していたトルコとの間の紛争が再燃しかねない事態になっている。 …

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ピラミッドを食い物に

地球だより  つい最近、憂慮すべき情報が入ってきた。ピラミッド周辺に転がる石が、国内外の悪徳業者によって、国外に持ち出され、高額で売られているというのだ。カヘラ・ワル・ナス(カイロと人々)というテレビ局の番組で紹介された…

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頻発するイスラム過激派のテロ 不信仰者として殺害を正当化

 中東で争いが絶えない。1月2日に、サウジアラビアがイスラム教シーア派指導者を含む47人を処刑、それが一因となって、サウジとイランが国交を断絶した。過激派組織「イスラム国(IS)」は3日、「英国のスパイ」として男性5人を…

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クルド問題が試金石に

多難な年明けのトルコ(6)  それでも憲法上の国是は世俗主義だから、国民の中にはエルドアン大統領と与党・公正発展党(AKP)が進めているイスラム主義に、鋭い批判・糾弾をする勢力も根強く存在する。若者の中には、トルコ社会が…

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シリア和平、アサド政権と取引も緩慢な退陣を

2016 世界はどう動く-識者に聞く(22) 「改革と発展党」党首モハメド・アンワール・サダト氏(下) ISの思想とイスラム法(シャリア)、コーランとの関係をどう考えるか。  シシ大統領が言ったように、我々は、我々の宗教…

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「文明の同盟」に活路模索も

多難な年明けのトルコ(5)  最近、国連で注目されている平和プロジェクトのひとつが「文明の同盟」プログラムだ。テロや難民問題の背景にある宗教や民族・人種に根を持つ過激主義を克服するため、異なる文明間の交流・対話・協力を推…

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イスラム過激派対策 経済・宗教の総合的取り組みを

2016 世界はどう動く-識者に聞く(21) 「改革と発展党」党首モハメド・アンワール・サダト氏(上)  2013年夏、ムスリム同胞団主導でイスラム色を強めたモルシ政権を追放して軍事政権を樹立したシシ大統領の総仕上げとも…

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難民250万人が流入

多難な年明けのトルコ(4)  現在までトルコ国内には、シリア内戦から逃れてきた人々をはじめ、イラクのシーア派偏重政治に嫌気が差したスンニ派住民などが、実に250万人以上滞在しているとされる。  イスタンブールを歩けば、難…

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景気低迷と通貨安がトルコ直撃

多難な年明けのトルコ(3)  日本・トルコ合作映画「海難1890」に敢えてひっかけて言えば、今年のトルコは「国難2016」に直面するかのようだ。トルコ政府は昨年12月、対「イスラム国(IS)」作戦を本格化すると決断したの…

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「帝国」のプライドぶつかるトルコとロシア

多難な年明けのトルコ(2)  トルコを訪れるロシア人は、ソ連解体前後の“爆買ツアー”からこの四半世紀の間、右肩上がりに増え続け、年間450万人に達すると報じられた。ロシアは強権を発動できる国柄で、制裁措置に基づくトルコ旅…

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多難な年明けのトルコ、ダブルパンチの観光業

多難な年明けのトルコ(1)  「やはり来るべきものが来ました!」、トルコのイスタンブールで主に日本人旅行者を相手にする観光会社に務めていた知り合いの日本人女性から、「解雇されそうです!」と連絡があった。彼女いわく、同じよ…

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アドルフ・アイヒマンの恩赦請願

 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」 (International Holocaust Remembrance Day)の1月27日、イスラエルは元ナチス幹部アドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann)の恩…

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イラン核問題は本当に解決したか

 イランが昨年7月の核合意内容を完全に履行したとして、米英仏独露中の6か国は16日、対イラン制裁の解除を決定した。国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は同日、「核合意に基づく措置の履行が完了した」と発表した。具体的に…

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イスラム教の聖典解釈、「文字通り」は危険はらむ

2016 世界はどう動く-識者に聞く(12) 聖公会中東・北アフリカ総主教ムニール・ハンナ・アニス師(上) イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロが吹き荒れている。背景には、イスラム過激派思想があることが明ら…

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イラン制裁解除、核問題の合意順守へ警戒を怠るな

 核開発疑惑を受けてイランに科されていた経済制裁が解除された。核開発は当面は制限され、イランは国際的な孤立から解放される。だが、イランは核武装の野望を放棄してはいない。  保守派は依然として反発  イランは昨年7月、欧米…

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砕かれた「アラブの春」の理想 イスラム過激派が台頭

 中東・アラブ諸国で、2010年暮れから始まった、長期独裁政権打倒と自由民主主義を求めた「アラブの春」運動は、昨年末で丸5年が経過した。最近「アラブの秋・冬になってしまった」との嘆きが聞かれる原因は、イスラム過激派勢力が…

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イスラム女性の苦悩

地球だより  イスラム過激派によるテロが世界化し、イスラム教徒に対する裁きの目が険しくなっていることもあってか、イスラム教徒の若い女性の間に、イスラム教の教えが、本当に正しいのか否かと、疑問を持つ人々が増えているようだ。…

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実現性のないシリア和平案

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 無視できぬアサド政権 複雑な構造の社会で存在感  アラブ・イスラーム世界では約束したり、予定を決めたりするときには「イン・シャア・アッラー」という言葉をもって締めくくるのが恒例である。「…

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世代抗争進行するサウジ王室

サウジ問題 スーダン出身国連記者 シャリフ氏に聞く  サウジアラビアが2日、イスラム教シーア派指導者ニムル師を処刑したことがきっかけで、スンニ派の盟主サウジとシーア派代表イランの間で激しい批判合戦が展開し、一発触発の緊迫…

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