中東・北アフリカ rss

オバマ中東政策、同胞団をイスラム穏健派と誤認

アルアハラム政治戦略研究所研究員モハメド・F・ファラハト氏(上) オバマ米大統領の中東政策をどう評価する?  第一に、アラブの春運動を捉え、中東諸国の政権を変えようとした。リビアでカダフィ政権を打倒したが、同時にリビアの…

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新型信号が次々出現

地球だより  エジプトの交通事情が変化しつつある。信号なしの交差点に、信号がお目見えし、あっと言う間に至る所に設置されだしたのだ。  今まで信号なしで済ませられた最大の要因はロータリー交差点。  車が少ないうちは、スムー…

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米のシリア政策失敗顕わに

 丸6年を迎えようとするシリア内戦は、「ロシア主導、トルコとイランの協力」により収束に向かう可能性が出てきた。そこには反体制派を支援し、内戦に大きく関わったはずの米国の姿はない。オバマ大統領のシリア政策が完膚なきまでにた…

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気候変動の海洋への影響を議論

環境特集 COP22サイドイベント  COP22では、サイドイベントとして、世界の海洋関係者が「オーシャンズ・アクション・デー」を本会議場で開いた。海洋と気候は相互に関連しており、海洋は気候の重要な構成要素だ。気候変動は…

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モロッコCOP22、「パリ協定」実施を議論し確認

日本は高効率燃焼技術で貢献  2016年国連気候変動会議(COP22)が、昨年11月7日~18日まで、北アフリカ・モロッコ王国中央部に位置するマラケッシュ市で開催され、一昨年のCOP21で採択されたパリ協定を具体的にどう…

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シリア、全土で停戦発効

ロシアとトルコが仲介  シリア全土で30日午前零時(日本時間午前7時)、同国政府軍と反政府勢力との停戦が発効した。  イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)や、国際テロ組織アルカイダから分離独立した「シリア征服戦線(旧…

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露大使射殺、報復の連鎖を絶ち切るべきだ

 トルコでのロシア大使射殺事件を受け、両国は「テロとの戦いを強化」(ロシアのプーチン大統領)で一致、民間人をも巻き込んだシリアでの反政府勢力への攻撃が激化するのではないかと懸念が強まっている。  シリアで民間人犠牲に  …

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治安悪化で観光業不振

地球だより  2010年の暮れから始まった「長期独裁政権打倒、民主主義の確立」を目指した「アラブの春」の運動以降、中東諸国ではテロの多発により治安の悪化が進んだが、それは観光業を直撃し、観光が主要な外貨獲得源のエジプトで…

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ロシアに振り回される欧米諸国

シリア政府軍、アレッポ制圧  内戦が続くシリアで、反体制派を支援してきた欧米諸国がロシアに翻弄(ほんろう)され続け、12月12日、ついに敗北した。一時、青息吐息だったシリア政府軍は、ロシア軍に支援されて形勢を逆転、反体制…

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イラン核問題、トランプ米次期大統領に期待

インタビューfocus 中東和平の行方と新提案 イスラエル国会副議長 イェヒエル・ヒルク・バール氏  イスラエルにとってパレスチナ問題は、喉に刺さったトゲのような存在だ。解決しようにも、抗する内外の勢力は手ごわい。「オリ…

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物価高騰抗議デモの不発

地球だより  11月11日の金曜日に、最近の物価高に抗議するデモが企画されたが、不発に終わった。シシ大統領による、過激派イスラム集団「ムスリム同胞団」を含む反体制派への監視体制が奏功した格好だ。  在エジプト日本国大使館…

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トランプ氏に期待する中東諸国

 トランプ氏の勝利が中東各国に希望をもたらしている。理由は、オバマ氏が8年間、中東諸国に強いてきた「冷淡な仕打ち」にある。中東諸国は近年、オバマ米国を見捨て、露中に接近してきた。しかし本音は、米国との関係改善を望んでいる…

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なくならない割礼の風習

地球だより  エジプト英字紙エジプシャンガゼットによると、同国では9月末、女性の割礼に関わった医師や両親に対する刑罰がより重くなる法律が適用されることになった。  割礼の風習は、死亡の血を流すという、ユダヤ教の教えに端を…

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イスラエルのペレス前大統領逝去

パレスチナ自治合意に尽力 「宗教国連」構想を提案  イスラエルのシモン・ペレス前大統領が93歳で逝去した。同国は2年後に建国70年を迎えるが、この国の防衛、経済、安定、和平など、多面的な貢献をした政治家の生涯だった。  …

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シリア停戦の崩壊に着目した「サンモニ」の批判は非人道兵器まで

◆国連で米露非難合戦  シリア停戦合意が崩壊した。このテーマを先週日曜(9・25)のTBS「サンデーモーニング」は冒頭で触れていた。9月12日から停戦に入ったシリア北部の都市アレッポの公園で遊ぶ14日時点の子供たちの様子…

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遺跡発掘の学者らに脱帽

地球だより  8月下旬、エジプトの首都カイロの南約250㌔のミニヤ市郊外にある遺跡の発掘現場を視察した。未発表の遺物(ミイラや棺〈ひつぎ〉)などが発見され、正式発表までは緘口(かんこう)令が敷かれることからこの欄では詳細…

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追い詰められるIS、アフガンなどでは支配地域拡大

 イラクとシリアの国境を無視したカリフ制イスラム国家の創建を意図し、残忍な処刑で、全世界を震撼(しんかん)させた過激派組織「イスラム国」(IS)は、米主導の有志連合軍や露支援のシリア政府軍、イランが背後のイスラム教シーア…

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関係改善進めるイスラエルとアラブ諸国、パレスチナは置き去りか

◆敵視政策は棚上げに  イスラエルとパレスチナ間の和平交渉は止まったまま、進展の気配は見えない。その一方で、イスラエルとアラブ諸国の接近が伝えられている。  最後の中東戦争が起きて既に40年以上、アラブ世界からの中東和平…

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「アフリカ開発会議」とナイロビ宣言に対する各紙の着眼点に特色

◆影響力強める欧米中  基調講演で安倍晋三首相が表明したのは、3年間で官民総額3兆円規模の投資をするほか、約1000万人の技術者らを育成する人づくりに取り組む方針であった。  初めてアフリカ開催となり、日本主導でアフリカ…

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イスラム指導者らの責任逃れ

地球だより  エジプトに十数年滞在して、目に余り、怒りさえ覚えることの一つにイスラム指導者の、テロなどイスラムの教理に触発されて起こる事件に対して、一切の責任を持とうとしない怠慢で不誠実な姿勢がある。  ムバラク元大統領…

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「終末思想」で若者引き込むIS

機関誌ダビク通じ世界に発信  過激派組織「イスラム国」(IS)に引き寄せられるように、世界中のイスラム教徒や改宗した若者らが「イスラム国」に「移住」している。その原因の一つにISの「終末思想」があると指摘されている。(カ…

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エルドアン・トルコ大統領による強権支配に警鐘を鳴らす米英各紙

◆重要な地政学的位置  7月15日に起きたクーデター未遂を受けて、トルコ国内で混乱が続いている。この混乱に乗じて権力基盤強化を進めるエルドアン大統領に対し、海外から懸念の声が上がっている。  トルコは、シリア内戦などで発…

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クーデター未遂に冷めた視線

地球だより  トルコでの一部軍人らによるクーデター未遂を、エジプト国民の大多数は冷ややかな目で見つめていた。  クーデター勢力によって命を狙われたエルドアン・トルコ大統領は、エジプトの現シシ政権誕生以前のモルシ政権を熱烈…

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