中東・北アフリカ rss

トルコのエルドアン大統領、穏健派イスラムを弾圧

トルコ クーデター未遂  トルコのエルドアン大統領が世俗主義の国是を公然と無視し、イスラム化を進めることに対する危機感を動機とした一部軍人によるクーデターは7月15、16の両日、反対勢力に阻止され、未遂に終わった。エルド…

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露に急接近するイスラエル

獨協大学教授 佐藤 唯行 背景に対米関係冷却化 「仇敵三人組」の脅威解消へ  ロシアとイスラエルが急接近している。過去1年間、ネタニヤフは「最も重要な同盟国、アメリカ」のオバマとは1度しか会談していないのに、ロシア大統領…

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トルコ情勢、役割の重要性踏まえた対応を

 クーデター未遂が発生したトルコは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であり、NATOにとって戦略的な重要性は大きい。さらに、最近は難民問題や、過激派組織「イスラム国」(IS)対策でも重要な役回りに位置付けられる。  ロ…

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トルコでクーデター未遂、強権支配は混乱を増すだけだ

 トルコで軍の一部によるクーデター未遂が起き、エルドアン大統領は徹底した取り締まりを表明した。  だが、大統領はこれまでも強権支配との批判を受けている。力ずくで抑え込むだけでは国内の亀裂は深まるばかりだ。 イスラム化進む…

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イランの核合意をめぐる欺瞞 Iran’s nuclear deception

 記念日は普通、楽しい時を祝うためにあるのであるが、必ずしもすべての記念日が祝賀に値するとは限らない。木曜日(14日)は、イランが国連常任理事国5カ国プラス1国(P5+1)から成る世界列強との核合意に署名・調印して以来1…

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赤地に白色の新月と星のトルコ国旗。イスタン…

 赤地に白色の新月と星のトルコ国旗。イスタンブールの町中では公共施設に限らず、商店、民家の軒端によく見られる。南部の沿岸地域に行けば、漁船やレジャーボートのロープに国旗がくくり付けられ風になびいている。  トルコの国民は…

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トルコでクーデター未遂 軍の一部が決起、死者260人以上

 【カイロ鈴木眞吉】トルコで15日午後10時半ごろから16日にかけ、国軍の一部勢力が軍事クーデターを決行したが、現地報道によると16日昼現在、軍施設の一部で抵抗が続いているものの、同企ては失敗した。フルースィ・アカール参…

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決行された断食月のISテロ

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 米仏土等、邦人も犠牲 支配地域減少で“聖戦”促す  イスラーム世界は6月6日の新月から7月7日の新月までの30日間、イスラーム歴9月のラマダン月(断食月)に入っていた。断食月は平和に過ご…

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トルコ、空港テロ受けイスラム国攻撃に本腰か Airport attack gives Turkey incentive to battle Islamic State

 トルコは長年、米国の支援の下で行われている「イスラム国」(IS)への軍事行動であいまいな態度を取ってきたが、今後は態度を変える可能性がある。  28日にイスタンブール最大の空港で起きた3件の自爆テロの実行犯は、捜査が進…

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イスラム教と民主主義

地球だより  イスラム教と民主主義は両立できるのかとの問いはしばしば発せられる。  イスラム諸国の大半は実質独裁国家で、民主主義の実現はおろか、奴隷制の残存さえ見られる。イスラム教の聖地、メッカやメディナを抱えるサウジア…

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トルコ空港テロ、国際社会は連携し対策強化を

 トルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で大きな爆発と銃撃が起き、40人以上が死亡した。  無辜(むこ)の人々を無差別に殺傷する卑劣なテロは、決して許されない。  「イスラム国」の犯行か  アタチュルク空港はトルコ…

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史上最悪の銃乱射事件、米大統領候補のテロ対策に疑問の声

 米フロリダ州オーランドのナイトクラブで49人が犠牲となった米史上最悪の銃乱射事件を受け、「テロ対策」が11月に行われる大統領選の重要な争点になりつつある。ただ、共和・民主各党で指名獲得を確実にしている実業家ドナルド・ト…

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問題発言の多い右派国防相任命で強い批判を浴びるネタニヤフ首相

◆右傾化に警鐘鳴らす  イスラエルのネタニヤフ首相が右派政党「わが家イスラエル」のリーバーマン党首を国防相に任命したことが、内外で反発を呼んでいる。  リーバーマン氏は外相を務めたこともあるベテラン政治家だが、過激な発言…

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謀略説が好きなアラブ人

地球だより  エジプトの首都カイロ一の市場があるアタバで5月、2日連続して火災があった。  放火らしいとの推測から、誰が犯人かをめぐって、住民の間にいろんなうわさが流れたが、イスラム組織ムスリム同胞団による、国民に不安を…

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イラクなどで大規模自爆テロ頻発

イスラム各派が主導権争い  自爆テロによる大量殺戮がこのところ急増してきた。主要な理由は、勢力後退傾向がみられる過激派組織「イスラム国」(IS)による“焦燥感”とみられている。そもそも、全世界を舞台にした異常な暴力の嵐は…

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アルカイダ・ネット誌、自国の米人実業家殺害を呼び掛け Al Qaeda’s online magazine tells terrorists to target U.S. business leaders in their homes

 アルカイダはインターネット誌「インスパイア」上で、聖戦主義者らに、居住している国の財界指導者、企業家を殺害し、米国経済に被害を及ぼすよう呼び掛けている。  第15号となる5月14日号の記事はさらにイスラム過激派に対し、…

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増える無神論の若者

地球だより  先日、あるエジプト人女性が緊急のメールを送ってよこした。あるイスラム指導者に脅されたという。嫌悪感を覚え、悔しさのあまり両親に泣きつき、過激主義者の一面を見たとして怒り心頭に発しているのだ。  そのイスラム…

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アラブ諸国に広がる対米不信 オバマ氏、GCC首脳らと会談

 オバマ米大統領は4月20日、サウジアラビアのサルマン国王と会談し、21日、サウジ主導の湾岸協力会議(GCC)首脳会議に参加した。中東から逃げ腰で、過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭まで招き、塗炭の苦しみを中東と全世…

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オバマ氏のシリア増派に「不十分」「危険」と支持・反対両派から批判

◆出口の見えない情勢  オバマ米大統領は4月25日、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いで後方支援を強化するため、最大250人の米兵を増派すると発表した。このところ、イラクでのISの劣勢が伝えられ、これを機…

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イスラム国がイラクで自爆テロ、楽観的な国防総省 Pentagon upbeat even as Islamic State suicide bombers strike Iraq

 オバマ政権からイラクに関して楽観的な報告が出ている中で、「イスラム国」はバグダッド近郊の政府支配地域内、戦争で荒れ果てたイラクの至る所で爆弾テロを繰り返している。  (イスラム厳格派の)サラフィストのスンニ派組織による…

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寛容なイスラム復活を

地球だより  イスラム教の聖典コーランに対するイスラム教徒の信仰心はこんなにも強いのかと思わされることは多々あるが、教祖の預言者ムハンマドに対する尊敬心も、ここまで強いのかと思わされる出来事が、最近エジプトであった。  …

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ロシア軍撤退、シリア和平につながるか懸念

 ロシアのプーチン大統領は、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討を名目に空爆を実施してきたロシア軍の主要航空部隊に対し、撤退命令を下した。  シリア和平協議を後押しするものと評価する声も上がっている。だが、ロシアには自…

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暗中模索のシリア和平会議

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 HNCに暗黙の自治か 「休戦延長」狙うアサド政権  仲介者デミストゥラ国連特使の下、注目の「シリア和平会議」がジュネーブで3月14日に開催されてから8日が過ぎた。この間、会議に関する経過…

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