中東・北アフリカ rss

サウジ・イラン、宗派対立を激化させるな

 中東の大国サウジアラビアとイランの関係悪化で、地域の不安定化へ懸念が強まっている。直接の原因はサウジのイスラム教シーア派高位聖職者ニムル師の死刑執行だが、長年の宗派対立がその根底にある。 大使館放火で国交断絶  サウジ…

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教育の貧困がテロを生む

地球だより  エジプトに長年住んでいると、日本人やその家族、子供たちの様子を知りたくなるもので、カイロ日本人学校が毎年主催する「学習発表会」を何回か参観した。今年は、日本が無償供与で建設した「カイロオペラハウス」の小講堂…

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世界で続発するイスラム・テロ、過激思想に染まる若者

 130人もの犠牲者を出したパリ同時テロから1カ月。この間米国では過激派組織「イスラム国(IS)」信奉者による銃乱射事件が、英国では傷害事件が発生した。それらと前後して、マリ、イエメン、チュニジア、エジプト、ナイジェリア…

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ロシア軍機撃墜、対IS戦線にほころびも

 トルコ軍機が「領空侵犯」を理由にロシア軍機を撃墜した事件は、過激派組織「イスラム国(IS)」壊滅に一致して動こうとしていた国際社会の一体化を破壊する方向に向かう懸念を生じさせている。 (カイロ・鈴木眞吉) 中東でロシア…

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「イスラム国」の背後に潜むもの

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は8月21日、シリアのKarjatain で西暦4世紀ごろ建立された修道院 Mar Elian をブルドーザーで破壊した。シリアの砂漠に立つ修道院はこれまで多くの紛争や戦闘を目撃…

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ISはアッシリア王国の再現?

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)はアッシリア王国の再現という話を聞いた。実証が難しく、思い付きの域を出ない感じがするが、新鮮な観点なので読者に紹介する。  アッシリア王国はメソポタミア(現在のイラク)北…

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恐ろしい聖戦思想

地球だより  過激派組織「イスラム国(IS)」は、ロシアの旅客機墜落事件と仏の首都パリでの同時多発テロ事件を起こしたとみられ、改めて世界中を震撼させた。  エジプト人の「人懐っこさ」があだとなった空港の管理体制の甘さも指…

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ISの反撃、パリ同時多発テロ イスラム指導者は過激思想排除を

 過激派組織「イスラム国(IS)」は10月末、エジプトでロシア機を墜落させ、11月中旬には、フランスのパリで同時テロを引き起こした。犯行声明では、イスラム教徒が聖典とするコーランの章句を引用、イスラム信仰に基づく行為であ…

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民主化強制は失敗、アラブ世界に必要な「発展」

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(4)  ――ムスリム同胞団のエジプトにおける現状はどうか。政府からの強い圧力の下に彼らは「イスラム国(IS)」や過激派により近づいているの…

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米中東政策への不信 アフガン、イラクでテロ拡大

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(3)  ――エジプトは米国から大量の軍事支援を受けている。もしエジプト政府がロシアとより接近した場合、米国は関係を切る可能性はあるのではな…

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露の戦略的立場強化、イランとサウジの仲介も

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(2) ――エジプトとサウジ間には誤解はないのか。  サウジはシリアのアサド政権に強く反対し、アサド政権を崩壊させようと努力している。シリア…

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エジプトとロシア、シリア国家維持では利益共通

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(1) 混迷を深めるシリア情勢に、アサド政権と連携したロシアが本格介入した。このことは中東全体の行方に大きな影響をもたらす可能性がある。エジ…

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ロシア機墜落、テロか事故かの判断回避

エジプト政府 慎重姿勢を崩さず  ロシア機のエジプトのシナイ半島での墜落をめぐりエジプト政府調査委員会は7日、記者会見し、ボイスレコーダーの録音の最後に「雑音が残っていた」と説明したものの、それが何によるものかについては…

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ロシア機がエジプトで墜落、224人絶望

ロシア、「イスラム国」犯行を否定 国内では航空会社に非難集中  ロシアのコガルイム航空(通称メトロジェット航空)運行のエアバス321型機(乗客217人、乗員7人)がエジプト・シナイ半島北部に墜落した事件で、過激派組織「イ…

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サウジ王家が絡む不祥事続く

聖地メッカで事故多発  サウジアラビア王家や外交官らが絡む不祥事が続発している。薬物密輸や性的虐待、集団強姦(ごうかん)などだ。サウジでは、聖地メッカ近郊で大巡礼(ハッジ)中の巡礼者らが将棋倒しになり死亡、メッカの「大モ…

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アサド政権退陣の道筋付けよ

 シリア内戦の収拾を目指し、米国、ロシア、サウジアラビアなど欧米や中東計17カ国の外相らによる会合がウィーンで開かれた。  イランが初参加し、全ての主要関係国代表が初めてそろって交渉に臨んだが、シリアのアサド政権の退陣を…

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行き詰まる米の中東政策

シリア内戦 反アサド派支援奏功せず ロシアの介入で終結に展望か  米国の中東政策は、シリア内戦をめぐる対応、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」対策、イスラエル・パレスチナ紛争という局面で危機が深まる中、大きな困難に…

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クルドへ弾圧強めるトルコ

総選挙控え支持獲得狙う  トルコ総選挙の投票日を11月1日に控え、同国の与党公正発展党(AKP)支持者とクルド民族支持者との間の衝突が東京にも波及、トルコ大使館前で25日、乱闘が発生して9人が重軽傷を負った。背景には、ト…

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隣国のことを知らない若者

地球だより  先日、あるエジプト人女性との話の中で、どうして日本人はエジプトに来て、滞在中に必ずと言っていいほどイスラエルに旅行に行くのかとの質問を受けた。「イスラエルって、見るところがあるんですか」というのだ。  彼女…

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露がシリア介入、対応割れるアラブ

米は反体制派への武器支援強化 米露代理戦争の様相も  ロシアが9月30日にシリア内戦に介入、破竹の勢いで、イスラム主義勢力を撃破し始めてから3週間が経過した。欧米諸国は介入反対を表明したが、オバマ政権の中東政策失敗を見つ…

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米・イスラエル、最悪の時代

獨協大学教授 佐藤 唯行 恫喝に屈したシナイ返還 ユダヤ人脈ない軍出身大統領  イラン核合意をめぐり対立する米・イスラエル関係。けれど過去に遡れば、両国の関係には今日より遙かに危機的な局面が幾度も発生していたことが判るは…

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米軍のアフガン駐留継続は当然だ

 オバマ米大統領は、2016年末までに予定していたアフガニスタン駐留米軍の完全撤退を断念する方針を発表した。現在の規模を9800人のまま来年末まで維持し、オバマ大統領の任期が切れる17年1月以降も5500人を駐留させる新…

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ノーベル平和賞にチュニジア4団体

民主化背景にエジプトの「同胞団圧迫」  チュニジアの「国民対話カルテット」にノーベル平和賞が授与された。独裁政権の打倒と民主主義を求めた「アラブの春」による、ベンアリ政権崩壊後のイスラム主義勢力と世俗派勢力との対立解消に…

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